最終更新日:2025/10/08

〈生命・富・健康・計画など〉‘を'危うくする,危険にさらす

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元となった辞書の項目

endanger

IPA(発音記号)
動詞

〈生命・富・健康・計画など〉‘を'危うくする,危険にさらす

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運転手の無謀な行動は、道路上にいた全員の命を危険にさらしました。

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解説

動詞「endanger」を徹底解説


1. 基本情報と概要

意味(英語)

“to put someone or something in danger or risk”

意味(日本語)

「(人や物を)危険にさらす」という意味の動詞です。「相手や対象を危険な状態に置いてしまう」ニュアンスがあります。

「私たちの行動が野生動物の生息環境を危険にさらす」などの文脈で使われます。状況や行為が原因で相手が危険にさらされるイメージです。


  • 品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)

  • 活用形:


    • 現在形: endanger / endangers

    • 過去形: endangered

    • 過去分詞形: endangered

    • 進行形: endangering


  • 他の品詞への転換例:


    • 名詞形: endangerment(「危険にさらすこと」という意味)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2(中上級)レベルの単語ですが、日常会話というよりはニュースや学術的な文脈などでよく見かけます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語「en-」: 「〜の状態にする」という意味を表す接頭語

  • 語幹「danger」: 「危険」という意味

「en-」 + 「danger」= 「危険な状態にする」というニュアンスで「endanger」となっています。

派生語・類縁語


  • endangerment (名詞)

  • endangered (形容詞) 「絶滅危惧の、危機にさらされた」 例: endangered species

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. endanger wildlife(野生生物を危険にさらす)

  2. endanger one’s health(健康を危険にさらす)

  3. endanger public safety(公共の安全を危険にさらす)

  4. endanger the environment(環境を危険にさらす)

  5. endanger national security(国家の安全保障を危険にする)

  6. could potentially endanger(危険にさらす可能性がある)

  7. seriously endanger(深刻に危機にさらす)

  8. endanger the future(未来を危険にさらす)

  9. endanger a relationship(関係を危うくする)

  10. endanger one’s reputation(評判を危うくする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「endanger」は中英語(Middle English)の時代から派生してきた単語で、「en- (…にする) + danger」で構成されています。

微妙なニュアンスや使用時の注意点


  • 行為者の行動が結果的に対象を危険にさらす場合に使われる。

  • 堅い文体でも使いやすく、ニュース記事や公式声明などフォーマルな場面にも頻出。

  • 「jeopardize」や「risk」よりも少しフォーマルな印象があるが、日常会話でも使われることがあります。

使用シーン


  • 口語: 多少フォーマル寄り(カジュアル会話でも可)

  • 文章: ニュースやビジネス文書、論文等のフォーマルな文章でも使用されやすい


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) なので、目的語を直接とる:


    • “endanger + 目的語” の形を取る。

    • 例: “endanger wildlife” (野生生物を危険にさらす)


よく使われる構文やイディオム


  • “(Someone’s) actions endanger (someone/something).”

    「(誰かの)行動が(誰か/何か)を危険にさらす。」

  • “(Something) is endangered by (someone/something).”

    「(何か)が(誰か/何か)によって危険にさらされる。」

フォーマル/カジュアルともに使えるが、ビジネスレポートやニュースなどではフォーマルに見えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Don’t endanger yourself by driving in this terrible storm.”

    (こんなひどい嵐の中で運転して、自分を危険にさらさないで。)

  2. “You’ll endanger the kids if you leave the door unlocked.”

    (ドアに鍵をかけずに置いておくと子どもたちを危険にさらすよ。)

  3. “If you climb that cliff without proper gear, you’ll endanger your life.”

    (ちゃんとした装備なしであの崖に登ったら、自分の命を危険にさらすよ。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Cutting corners on safety measures could endanger our employees.”

    (安全対策をおろそかにすると、従業員を危険にさらしかねません。)

  2. “Revealing sensitive data might endanger our company’s reputation.”

    (機密データの流出は、我が社の評判を危うくするおそれがあります。)

  3. “Failing to meet environmental standards may endanger future partnerships.”

    (環境基準を満たさないと、今後の提携関係を危うくするかもしれません。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “These new findings suggest that deforestation will endanger several endemic species.”

    (これらの新しい発見は、森林破壊が複数の固有種を危険にさらすことを示唆しています。)

  2. “Excessive pollution in coastal regions can endanger coral reefs over time.”

    (沿岸地域の過剰な汚染は、長期的にサンゴ礁を危険にさらし得ます。)

  3. “Lack of funding for conservation programs could endanger the fragile ecosystem.”

    (保全プログラムへの資金不足は、脆弱な生態系を危険にさらす可能性があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. jeopardize(危険にさらす)


    • 「endanger」とかなり近い意味を持つが、ややフォーマルな印象

    • 例: “You’ll jeopardize your chances of success.”(成功のチャンスを危うくするよ。)


  2. imperil(危機に陥れる)


    • より文語的・フォーマル。

    • 例: “These policies may imperil economic stability.”


  3. risk(リスクを負わせる)


    • 動詞で「リスクをかける」というニュアンス。口語表現でも使いやすい。

    • 例: “He risked everything to start his own business.”


  4. put (someone/something) at risk(リスクにさらす)


    • フレーズ表現。少しカジュアルで具体的。

    • 例: “Don’t put yourself at risk.”


反意語


  1. protect(保護する)

  2. preserve(保存する)

  3. safeguard(守る、保護する)

“endanger”とは真逆の意味で、対象を「危険から守る」ニュアンスになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ɪnˈdeɪn.dʒər/ または /enˈdeɪn.dʒər/

  • アクセント: 「en-DAN-ger」のように第2音節 “dan” が強く発音される

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ɪn-ˈdeɪn-dʒɚ/ のように「r」が強調される傾向あり。

よくある発音ミス


  • 「en」部分を /en/ ではなく /an/ と発音してしまう

  • 語尾の /dʒər/ を曖昧に発音してしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: 「danger」に接頭語「en-」がついただけですが、時々「endenger」と書いてしまうなど、nやgの位置を間違えることがあるので注意。

  • “endangered” という形容詞「絶滅危惧…」と混同されやすい。例: “endangered species” は「絶滅危惧種」。ただし動詞形の文脈ではなく形容詞として機能している点に注意。

  • TOEICや英検などの試験では、環境問題や社会問題の文章で登場することが多い。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「en + danger」で「危険の中に入れる、危険に引きずり込む」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • 語幹が「danger」なので「危険(danger)へ‘en’(入れる)」という考え方で記憶可能。

  • 「endangered species」(絶滅危惧種)も関連表現として一緒に覚えると、単語ごとに関連性を持たせられます。


以上が、動詞「endanger」の詳細解説です。ぜひ覚える際は、「en-がつくと状態を加える」イメージを意識してみてください。

意味のイメージ
endanger
意味(1)

〈生命・富・健康・計画など〉‘を'危うくする,危険にさらす

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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