dating
1. 基本情報と概要
「dating」(名詞) は、「(恋愛を目的とした)デートをすること」「交際をすること」という意味の英単語です。英語では “the activity of going out with someone in a romantic or potentially romantic context” のように説明されます。日本語で言うと「デートする行為」「交際の過程」ですが、「誰かと一緒に食事に行ったり、映画を見に行ったりして、お互いを知るための段階」を指します。わりとカジュアルな場面で使われることが多いです。
- 品詞: 名詞 (主に不可算名詞として使われます)
- CEFR レベル: B1(中級)
活用形
「dating」は動詞 “date” の動名詞形(動詞+-ing)から派生した名詞ですが、名詞の形としては活用しません。(動詞としての “date” は、過去形 “dated”、現在分詞 “dating” などがあります。)
他の品詞形
- 動詞: “to date” → 「デートをする」「年代を特定する(別義)」
- 形容詞形: “dated” → 「時代遅れの」「古くさい」という意味でも使われます(ただし “dated” は名詞「dating」の形容詞形というより、動詞 “date” の過去分詞形が形容詞化したものです)。
- 名詞: “a date” → 「日付」や「デートの相手、デートの約束」という意味
2. 語構成と詳細な意味
“dating” は
- 語幹: “date”
- 接尾語: “-ing”
“date” は「日付」「デートをする」の両方の意味を持つ単語で、そこに “-ing” がつくことで「デートの行為」を表す名詞になっています。
よく使われるコロケーション(10選)
- online dating(オンラインでの交際・出会い)
- speed dating(短時間で多くの人と出会う形式のデート)
- casual dating(カジュアルな交際)
- double dating(2組のカップルが一緒にデートすること)
- dating apps(出会い系アプリ)
- dating site(出会い系サイト)
- dating profile(デート用プロフィール、アプリやサイトのプロフィール)
- dating scene(デート事情、交際の場面や環境)
- start dating someone(誰かとの交際を始める)
- dating etiquette(デートのマナー、礼儀)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “date” はラテン語の “data(与えられたもの)” に由来し、「(日付が)与えられた」という意味合いから英語に取り入れられました。そこから「特定の日付に会うこと」というアイデアが広がり、「ロマンチックな文脈で会う日時」という意味へ派生し、さらに「交際する」概念を表すようになりました。
- ニュアンス: 「dating」は一般的にカジュアルな響きがあります。文章でも口語でも使えますが、よりフォーマルな文書では “courtship” などを使う場合もあります(やや古めかしい表現)。アメリカ英語の文脈で特に頻繁に使われ、カジュアル~セミフォーマルまで幅広く対応します。
4. 文法的な特徴と構文
「dating」は 不可算名詞 として扱われる場合が多いです。
例: “Dating can be complicated.” (× “a dating” とは言いません)動詞としての “date” は、
- 他動詞: “He’s dating someone new.”(彼は新しい人と交際している)
- 自動詞: “They have been dating for six months.”(彼らは6ヶ月間デートしている)
のように使い分けられます。
- 他動詞: “He’s dating someone new.”(彼は新しい人と交際している)
イディオムや構文はそれほど多くないですが、 “go out on a date” は「デートに出かける」の定番表現です。
5. 実例と例文
日常会話
- “Dating can be stressful, but it can also be a lot of fun.”
(デートって気を遣うけど、楽しい面もあるよね。) - “I’m not really into dating apps. I prefer meeting people in real life.”
(デートアプリはあまり好きじゃないんだ。実際に会って知り合うのがいい。) - “Ever since he moved to a new city, he hasn’t done much dating.”
(新しい街に引っ越してから、彼はあまりデートしていないよ。)
ビジネスシーン
- “Although our service isn’t specifically for dating, many users find new friends or partners through the platform.”
(当社のサービスはデート目的ではないですが、多くのユーザーがここを通じて友人やパートナーを見つけています。) - “Corporate team-building activities are not the place for dating, so please keep it professional.”
(社内のチームビルディングではデート行為は控えて、プロとしての振る舞いをお願いいたします。) - “We launched a new dating platform that caters specifically to busy professionals.”
(忙しいビジネスパーソン向けの新しいデートプラットフォームを立ち上げました。)
学術的・フォーマル
- “The sociological study focused on the changing patterns of online dating in urban areas.”
(その社会学的研究は、都市部におけるオンライン交際の変化パターンに注目した。) - “Researchers have found significant cultural differences in dating norms worldwide.”
(研究者たちは、世界各地における交際の規範に大きな文化差異があることを発見した。) - “The paper examines the impact of dating apps on modern relationship formation.”
(その論文は、現代の関係構築における出会い系アプリの影響を考察している。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- courtship(恋愛交際の過程、やや古風・フォーマル)
- seeing someone(口語的に「誰かと付き合っている」)
- going out with someone(より口語的でデート中・交際中を表す)
- courtship(恋愛交際の過程、やや古風・フォーマル)
これらは「交際する」という意味で近いですが、ニュアンスやフォーマル度が異なります。
“courtship” は伝統的な表現で、会話ではあまり使われません。
“seeing someone” や “going out with someone” は口語的でよりカジュアルです。
- 反意語
明確な反意語はありませんが、強いて言えば “not dating” や “single” が「誰とも交際していない」という状態を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈdeɪ.tɪŋ/
- アクセント: 第一音節 “dat-” にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “t” の音がやや軽く(フラップ音に近く)発音されることがあります。イギリス英語ではややハッキリ “t” を発音する傾向があります。
- よくある発音のミス: “deiting” のように母音を間違える、あるいは “da-ting” と区切ってしまうこと。アクセントは“deɪ-”の部分に置くように気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dateing” と綴ってしまうミスが起きやすいですが、正しくは “dating” です。
- 同音異義語との混同: “date” は「日付」「デート」や「ナツメヤシの実(デーツ)」を指すため、文脈をしっかり確認しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では、恋愛や日常生活に関する読解問題や会話問題で “dating” が出ることがあります。文脈上「交際」なのか「日付」なのか、混同しないように注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「day(日にち)」+「ing」とリンクさせて覚えると、「特定の日取りを決めて会う」というイメージにつながりやすいです。
- “date” は「日付」→「予定を決めて会う」→「デートする」へ発展したと意識すると、同じスペルでも意味が広いことを理解しやすいでしょう。
- 勉強テクニックとしては、オンラインの記事やSNSなどで “dating tips” のようなフレーズを検索し、実際にどう使われているかを確認すると、自然な感覚をつかみやすいです。
以上が名詞「dating」の詳しい解説です。日常会話からビジネス・学術的な文脈まで幅広く使われますので、上手に使い分けてみてください。