元となった辞書の項目
companion
IPA(発音記号)
解説
以下では、名詞「companion」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
単語: companion
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A person (or sometimes an animal) who accompanies or shares experiences or activities with another.
意味(日本語): 仲間、連れ合い、友人。一緒に時間を過ごしたり、旅に出たり、日常生活を共有したりする相手を指します。「心を許せる仲間」や「一緒に何かをする相手」というニュアンスが含まれます。
- この単語は、一緒に行動して支え合う関係にある「仲間」や「同行者」を表現するときに使います。
- 他にも、動物に対して「コンパニオンアニマル(companions animal)のように、「ペット」「支えとなる動物」として使われる文脈もあります。
活用形:
- 単数形: companion
- 複数形: companions
- 動詞形は日常的には使われませんが、古い英語表現や文学で「to companion」という形が見られることがあります(現代では非常にまれです)。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 会話で自然に使えるようになるにはある程度の語彙力が必要ですが、日常生活からビジネス、文学など幅広い文脈で目にする機会があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- com-: ラテン語由来の「共に」「一緒に」という意味の接頭辞。
- panis: ラテン語で「パン」を意味します。
- companion は “共にパンを食べる人” → “仲間” のイメージから派生した単語です。
派生語や関連語
- companionable (形容詞): 気さくな、付き合いやすい
- companionship (名詞): 交友関係、連れ合いとしての親密な関係(友情に近いニュアンス)
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選
- travel companion → 旅の連れ
- companion animal → ペット(主に人間に癒やしや支えを与える動物)
- trusted companion → 信頼できる仲間
- loyal companion → 忠実な仲間
- faithful companion → 誠実で頼りになる仲間
- constant companion → いつも一緒にいる相棒
- lifelong companion → 一生涯の仲間、伴侶
- valuable companion → 大切な仲間
- companion volume → (本や資料の) 姉妹編、続編
- companion piece → 対になる作品、関連作品
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の
com-
(一緒に)+panis
(パン)から。もともとは「パンを共有する仲間」を意味しました。 - 中世フランス語
compaignon
を経て英語に入っています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 親しい仲や行動を共にする相手に対して使うため、肯定的で親密なイメージがあります。
- 「親友(friend)」よりもややフォーマルな響きがある場合もありますが、日常会話でも十分に使われます。
- 文語・口語のどちらにも対応可能です。物語や小説では「旅の仲間」を示すときによく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- companion は可算名詞 (countable)。
- 定冠詞や不定冠詞を付ける場合や、複数形で使われることが多いです。
- 口語・カジュアルでも使われますが、ややフォーマルまたは文学的な雰囲気を帯びることもあります。
一般的な構文やイディオム
- be somebody’s companion
- 例: “He has been my companion through thick and thin.”
- (ずっと助け合う仲間でいる)
- 例: “He has been my companion through thick and thin.”
- companion to + 場所 / 目的
- 例: “He is a companion to the elderly in the nursing home.”
- (介護施設にいるお年寄りの相手をする人)
- 例: “He is a companion to the elderly in the nursing home.”
- find a companion in + 人名/人称代名詞
- 例: “I found a companion in her when no one else was around.”
- (彼女こそが自分の仲間になってくれた)
- 例: “I found a companion in her when no one else was around.”
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアル)
- “I usually take my dog as a companion on my morning walks.”
- 朝のウォーキングにはいつも犬を連れて行くんだ。
- 朝のウォーキングにはいつも犬を連れて行くんだ。
- “She’s been my companion since childhood. We grew up together.”
- 彼女は子どもの頃からの仲間だよ。一緒に育ったんだ。
- 彼女は子どもの頃からの仲間だよ。一緒に育ったんだ。
- “My phone acts like a companion when I’m bored.”
- 暇なときはスマホが相棒となってくれる。
ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)
- “During the conference, I had a reliable companion who helped me navigate the venue.”
- カンファレンスでは、会場案内を手伝ってくれる頼りになる仲間がいました。
- カンファレンスでは、会場案内を手伝ってくれる頼りになる仲間がいました。
- “I consider my mentor a companion in my professional development.”
- 私はメンターを職業的成長の面での仲間だと思っています。
- 私はメンターを職業的成長の面での仲間だと思っています。
- “He was a great companion on the business trip; we accomplished a lot together.”
- 彼は出張の良きパートナーだった。一緒に多くのことを成し遂げたよ。
学術的な文脈での例文(論文・報告書など)
- “This study includes a companion document detailing the experimental procedures.”
- 本研究には実験手順を詳述する補助的な文書が添付されています。
- 本研究には実験手順を詳述する補助的な文書が添付されています。
- “A companion volume will focus on the historical context of this analysis.”
- この分析の歴史的背景に焦点を当てた姉妹編が刊行予定です。
- この分析の歴史的背景に焦点を当てた姉妹編が刊行予定です。
- “Researchers often benefit from having a companion in interdisciplinary studies.”
- 研究者は学際的研究を進める際、協働者(仲間)の存在から大きな利点を得られます。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- friend(友人)
- 一般的に「友達」として最も使われるカジュアルな単語。
- 一般的に「友達」として最も使われるカジュアルな単語。
- partner(パートナー)
- ビジネスやプロジェクトなど、共同作業をする相手としてのニュアンスが強い。恋愛関係の場合にも使われる。
- ビジネスやプロジェクトなど、共同作業をする相手としてのニュアンスが強い。恋愛関係の場合にも使われる。
- ally(同盟者)
- 特に共通の目的のために力を合わせる関係を強調。ややフォーマル・政治的。
- 特に共通の目的のために力を合わせる関係を強調。ややフォーマル・政治的。
- associate(同僚、知人)
- ビジネスや職場のつながりを指す場合が多い。
- ビジネスや職場のつながりを指す場合が多い。
- comrade(同志)
- 政治的または軍事的な場面で「同志」を示すことが多い。少し歴史的な響きも伴う。
反意語 (Antonyms)
- stranger(見知らぬ人)
- 全く知らない人。親密さと対極の関係。
- 全く知らない人。親密さと対極の関係。
- enemy(敵)
- 対立関係にある相手。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kəmˈpæniən/
- アクセントは“pa”の部分に置かれ、“com-PAN-ion” のように発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では語尾の“iən”部分がやや短め・はっきりする傾向があります。
- よくある間違い: “com-PAIN-ion” と発音してしまうなど、“pain”の音と混同しないように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “companian” や “compainion” などと書いてしまうことがよくあります。
- 同音異義語との混同: 特にはありませんが、同じ「com-」で始まる “company”(会社) と混同しやすいので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、「上司や同僚を指す言い換え」として、あるいは「旅の連れ」や「同行者」という意味合いで頻出する可能性があります。読解問題で文脈に合わせて選択肢として出る場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージ: ラテン語の “com” + “panis” = 「一緒にパンを食べる仲間」。これを思い浮かべると記憶に残りやすいです。
- スペルのポイント: 「com + pan + ion」と3つに分けて覚えると、途中でつづりを間違えにくくなります。
- 勉強テクニック: シンプルなフレーズ “She is my closest companion.” などの反復練習で慣れると、自然と口に出せるようになります。
以上が、名詞「companion」の詳細な解説です。
相手と行動を共にする「仲間」のニュアンスをイメージしながら、会話や文章で生き生きと使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
仲間,友
意味(2)
(偶然の)連れ,相手
意味(3)
(…の)対の一方《+to+名》
意味(4)
付添い(住み込みで雇われて主婦・子女・病人などの相手をつとめる婦人)
意味(5)
《おもに書名として》(…の)手引き,必携《+to+名》
意味(6)
《英》《C-》最下位のナイト