cliff
以下では、名詞 cliff
の意味や用法などを、できるだけ詳しく解説してみます。
1. 基本情報と概要
英語と日本語での意味
- 英語: “cliff”
- 日本語: 「崖」や「絶壁」
「cliff」は海や川のそばにある切り立った崖のことを指す単語です。地面が急に切り立っている場所を意味し、とても高さがあって落ちると危険な場所というニュアンスです。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (countable noun)
- 単数形: cliff
- 複数形: cliffs
※「cliff」という単語は通常、他の品詞に変化することはほとんどありません。ただし複合語として “cliffhanger” (名詞: 引き延ばしの結末などの意味で使われる表現) があります。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 海岸や山岳など、自然環境の描写として出てくるため、日常的・旅行の場面などで耳にする可能性があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 接尾語: なし
- 語幹: cliff
元々は古英語の “clif” に由来し、切り立った崖・断崖といった意味を持ちます。
派生語や関連語
- cliffhanger (名詞): 「(物語やドラマなどの) 次回に引っ張るような終わり方」「ハラハラさせる状況」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)
- steep cliff(険しい崖)
- cliff edge(崖の縁)
- cliff face(崖の側面)
- cliff top(崖の頂上)
- foot of the cliff(崖の麓)
- sea cliff(海沿いの崖)
- white cliffs(白亜の崖:イギリス・ドーバーなどで有名)
- cliff formation(崖の地形)
- cliff dwellings(崖に建てられた住居)
- cliff diving(崖からの飛び込み)
3. 語源とニュアンス
語源
「cliff」は古英語の “clif” (急斜面、断崖) に由来します。ゲルマン語圏で似たような形をもつ言葉があり、“cleave” (切る) に通じるニュアンスも一部指摘されることがあります。
使用時のニュアンス・注意点
- 物理的に高い場所から切り立っている崖を指します。
- 感情的なニュアンスは特にありませんが、高所や落下など危険性を連想させる場合が多く、ドラマチックな印象を与えます。
- 口語でも文章でも使われますが、特に自然描写や景観説明の文脈でよく登場します。カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (countable noun) なので、単数形・複数形の使い分けが必要です。
例: “The cliff is very high.” (その崖はとても高い)
“The cliffs in this region are breathtaking.” (この地域の崖は息をのむほど美しい)構文としては「the cliff of ○○ (~の崖)」「on the cliff (崖の上で)」「off the cliff (崖から落ちる)」などの前置詞句をよく伴います。
“cliffhanger” はストーリーの終わり方や緊張感を表す名詞として別の意味を持ちますが、これも “cliff” に由来する派生的な語です。
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を示します。
日常会話
“We had a picnic near the cliff, and the view was amazing!”
(崖の近くでピクニックしたんだけど、眺めが最高だったんだ!)“Be careful! Don’t go too close to the edge of the cliff.”
(気をつけて!崖の端にあまり近づかないでね。)“I once tried cliff diving, but it was too scary for me.”
(一度崖から飛び込むのをやってみたけど、怖すぎたよ。)
ビジネス
“The resort is located on a cliff overlooking the ocean, which makes it a popular vacation spot.”
(そのリゾートは海を見下ろす崖の上にあり、とても人気のある休暇先になっています。)“We need to ensure the safety of the construction site near the cliff.”
(崖の近くにある建設現場の安全対策をきちんと行う必要があります。)“The hotel’s cliff-side rooms offer premium views for guests.”
(そのホテルの崖沿いの部屋は、宿泊客に最高の景色を提供します。)
学術的
“Erosion has significantly altered the shape of the cliff over the last century.”
(侵食によって、この100年でその崖の形状は大きく変化しました。)“Researchers conducted a geological survey of the cliff to analyze the rock layers.”
(研究者たちは崖の地質調査を行い、岩層を分析しました。)“Cliff collapses can result from the weakening of subsoil due to heavy rainfall.”
(大雨による地盤の弱体化が原因で、崖崩れが起こる場合があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
precipice (絶壁)
- 非常に急な崖や断崖を強調するニュアンス
bluff (崖、特に海や川のほとりにある岩の多い崖)
- 「cliff」よりもやや広い意味で、丘のような地形も指す
crag (岩だらけのごつごつした崖)
- 「ごつごつした岩山」のニュアンスが強い
反意語
- valley (谷)
- 「崖」のように立ち上がった土地ではなく、地面が低く窪んだ部分
- 「崖」のように立ち上がった土地ではなく、地面が低く窪んだ部分
- plain (平野)
- 広い平地
- 広い平地
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /klɪf/
- アクセント: 「cliff」は1音節のみなので、特に強勢位置の区別はありません。
- アメリカ英語 (US) とイギリス英語 (UK) ともに /klɪf/ で、発音の違いはほとんどありません。
- よくある間違い: 「cleef」と伸ばしてしまう人がいますが、短い [ɪ] を意識するのが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: “cliff” は “clif” と一つfで終わらないように注意してください。最後は “-ff” の二重子音です。
- 同音異義語: ほぼありませんが、近い発音の “clef” (音部記号) と混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検のリーディングで景観や観光、自然描写などのトピックで登場することがあります。リスニングでも「旅行ガイド」「観光名所紹介」などのシチュエーションで出題されるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「切り立つ(きりたつ) 崖」をイメージすると、cliff(クリフ)という硬い音と結びつけて覚えやすいでしょう。
- c-l-i-f-f と、最後の “ff” を「崖の縁が急に切れているイメージ」と関連付けて記憶するのもおすすめです。
- 映画やアニメで主人公が危険な目に遭う “cliff scene” を思い描くと印象に残りやすいです。
以上が、名詞 “cliff” の詳細解説です。自然や地形の描写でよく使われるので、旅行や地理に関する文章を読むときに役立つ単語です。ぜひ活用してみてください。
(海に臨む)がけ,絶壁