〈C〉(特に自家用)『四輪馬車』 / 〈C〉《米》うば車(=baby carriage) / 〈C〉(機械などの)可動部分,往復台;(車付き)砲架,台架 / 〈U〉(歩いたり立ったりしているときの)身のこなし,動作,悌度 / 〈C〉《粟》(列車の)車両,客車 / 〈U〉運搬,輸送,運送料,運賃
carriage
〈C〉(特に自家用)『四輪馬車』 / 〈C〉《米》うば車(=baby carriage) / 〈C〉(機械などの)可動部分,往復台;(車付き)砲架,台架 / 〈U〉(歩いたり立ったりしているときの)身のこなし,動作,悌度 / 〈C〉《粟》(列車の)車両,客車 / 〈U〉運搬,輸送,運送料,運賃
名詞 “carriage” の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: carriage
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A vehicle with wheels, often horse-drawn, used for transporting people, or the manner in which a person holds and moves their body.
意味(日本語): 人や物を運ぶために車輪がついた乗り物(特に馬車)を指す。また、人が体を支える姿勢や動き方を表すときにも使われる言葉です。「馬車」のイメージが強いですが、古めかしい雰囲気や優雅なイメージがあります。加えて、「姿勢や所作」を示すときにも使われます。
「carriage」は、日常生活で「馬車」を指すのはやや古風なイメージがありますが、観光地や時代劇的シーンでよく登場する単語です。姿勢や振る舞いを示す際には、少しフォーマルなニュアンスが含まれることがあります。
活用形:
名詞のため、数える場合は “carriages” (複数形) となります。
他の品詞への変化:
- “carry” (動詞) 「運ぶ」
- “carriageway” (名詞) 「車道」
CEFR レベル: B2(中上級)
→ 馬車などの歴史的・文化的文脈や、形式ばった表現での「姿勢」「振る舞い」を表す際に使われるため、学習者にとってはやや中上級レベルの語彙といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “carri(e)”(「carry(運ぶ)」が語源の一つとされている)
- 接尾語: “-age” (名詞化する際に使われる語尾の一つ)
派生語や類縁語
- carry (動詞): 「運ぶ」
- carriageway (名詞): 「車道」
- carrying (動名詞/形容詞): 「運ぶこと(動名詞)/運搬の(形容詞)」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “horse-drawn carriage” → 「馬が引く馬車」
- “royal carriage” → 「王室馬車」
- “carriage wheels” → 「馬車の車輪」
- “baby carriage” → 「ベビーカー」(米英で “pram” や “stroller” とも)
- “carriage door” → 「馬車のドア」
- “railway carriage” → 「鉄道の客車」
- “proper carriage” → 「正しい姿勢」
- “carriage of goods” → 「商品の輸送」
- “carriage ride” → 「馬車でのお出かけ」
- “carriage return” → (タイプライターやコンピュータ用語で)「改行」の意味
3. 語源とニュアンス
語源:
“carriage” は、古フランス語の “carriage” に由来し、さらに “carry” (運ぶ) という動詞に名詞を作る語尾 “-age” がついた形とされています。元々は人や物を運ぶ「乗り物」「輸送手段」を指す言葉でした。
ニュアンス:
- 馬車としての意味: 古風でエレガントなイメージ。王室や貴族、歴史的な場面を連想させる。
- 姿勢としての意味: 礼儀正しく背筋の伸びた身体の持ち方を連想させるため、フォーマルな響きがある。
- 日常での使用: “carriage” を馬車の意味で使う機会は現代では少ないが、観光地(観光馬車)や旧い時代背景の小説などで目にする。姿勢を表す際にはビジネス文書やフォーマルな文脈で使うことがある。
カジュアルや口語ではあまり使わず、文面やフォーマルな会話、歴史的・文化的な背景描写で使われることが多い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 (countable noun)
- 単数形 “a carriage”
- 複数形 “carriages”
- 単数形 “a carriage”
構文例:
- “The couple took a carriage ride through the park.”
(その夫婦は公園を馬車で巡った。) - 姿勢を表す意味の場合は “her carriage” や “one’s carriage” の形で使われる
- 例: “Her carriage is very dignified.” (彼女の姿勢はとても威厳がある)
- “The couple took a carriage ride through the park.”
イディオム的表現:
- “to put the cart before the horse” (carriage ではなく cart ですが、馬車系の単語のイディオムで有名) → 「本末転倒する」
使用シーン:
- 馬車の意味であればやや古風/文語調
- 姿勢を示す場合はフォーマル/敬意を伴う文脈
5. 実例と例文
(A) 日常会話
“We saw an old horse-drawn carriage at the museum.”
→ 友人同士での話。「博物館に古い馬車が展示されていたよ。」“I love looking at models of carriages in that antique shop.”
→ アンティークショップで馬車の模型について話す。“Her upright carriage makes her look very confident.”
→ 姿勢を褒めるとき。
(B) ビジネスシーン
“The company is responsible for the safe carriage of all shipments.”
→ 商品の「輸送」に関して責任を負う会社だというビジネス的文章。“We need to ensure carriage costs are included in the contract.”
→ 契約書に「輸送費」を含める必要がある。“Her professional carriage in the meeting impressed our clients.”
→ 会議での姿勢や振る舞いがクライアントに良い印象を与えた。
(C) 学術・フォーマル
“The historical significance of the carriage era has been studied by many historians.”
→ 学術論文などで「馬車の時代」の研究を述べる。“Exhibits include an 18th-century royal carriage used by the monarchy.”
→ 美術館・博物館の説明文のような文脈。“Posture and carriage are often analyzed in the field of biomechanics.”
→ 学術的に「姿勢・身体の持ち方」が研究されていると説明。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
coach (名詞)
- (日本語: 大型馬車、長距離バス)
- 大型かつ人を運ぶための乗り物に重点
- “coach” は現代では「バス」を指すことも多い。
- (日本語: 大型馬車、長距離バス)
wagon (名詞)
- (日本語: 荷馬車、ワゴン)
- 物を運ぶための四輪の車。より機能的なイメージ。
- (日本語: 荷馬車、ワゴン)
stroller / pram (名詞)
- (日本語: ベビーカー)
- “baby carriage” とも近いが、より現代的なベビーカーのニュアンス。
- (日本語: ベビーカー)
posture (名詞)
- (日本語: 姿勢)
- 主に身体の配置を示す単語。同義的に使われる場合もあるが、“carriage” は「所作・立ち居振る舞い」にフォーカス。
- (日本語: 姿勢)
反意語 (Antonyms)
厳密な反意語は存在しませんが、乗り物に対する反意語としては “no vehicle” の観点で “on foot” (徒歩)と言えるくらいです。
姿勢の場合:だらしない姿勢を表す “slouch” との対比で “carriage” (きちんとした姿勢) を理解できるかもしれません。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA 発音記号:
- 英国英語 (BrE): /ˈkær.ɪdʒ/
- 米国英語 (AmE): /ˈkær.ɪdʒ/
アクセント:
- 第1音節 “car-” にアクセントがあります (CAR-ri-age)。
- “a” の音は “æ” (カタカナで書くと「キャ」または「カ」に近い音)。
- “-riage” は「リッジ」や「リッヂ」に近い発音になる。
よくある間違い:
- /ˈkɛr-/ や /kɑːr-/ と発音してしまう人がいるが、正確には /ˈkær-/ で “æ” の音を意識すると良い。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “carrige” や “carraige” などと綴りを間違えやすい。
- 同音異義語との混同: “carriage” と同音異義語は特にありませんが、“garage” (ガレージ) と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などでも歴史的・文化的文脈やビジネス文脈(輸送費や物流の文脈)で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “carry” + “-age” → “carriage” という形で覚えるとスペリングミスが減ります。
- 馬車の「ゆったり優雅に進む」イメージが頭にあると、記憶しやすくなります。
- 姿勢を示す場合は「馬車に乗っているときのように背筋を伸ばす」というイメージで覚えると自然と使い方がわかるかもしれません。
以上が名詞 “carriage” の詳細解説です。普段の会話では頻度は低めですが、歴史的な場面や姿勢を表すときに独特の雰囲気を作り出せる単語です。ぜひイメージと一緒に覚えてみてください。
〈C〉(特に自家用)四輪馬車
〈C〉《米》うば車(=baby carriage)
〈U〉(歩いたり立ったりしているときの)身のこなし,動作,悌度
〈C〉《粟》(列車の)車両,客車
〈C〉(機械などの)可動部分,往復台;(車付き)砲架,台架
〈U〉運搬,輸送,運送料,運賃