carelessness
名詞「carelessness」を詳細に解説
1. 基本情報と概要
英単語: carelessness
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): The state or quality of not paying sufficient attention, being negligent, or lacking caution.
意味(日本語): 十分に注意を払わない状態、怠慢なあり方、注意不足のこと。
「うっかりしている」「注意不足」というニュアンスの言葉です。人が雑に行動してしまい失敗を招いたり、危険を引き起こしてしまうような場面で使われます。
活用形について
名詞なので、原則として複数形はありませんが、文脈によっては「carelessnesses」と複数形扱いにすることも極めてまれにあります。一般的には単数形で使われます。
他品詞形
- 形容詞: careful (注意深い) / careless (不注意な)
- 副詞: carefully (注意深く) / carelessly (不注意に)
- 動詞形はありませんが、動詞として使う場合は「to care (気にかける)」となります。
CEFRレベル: B2(中上級)
→ 訓練された学習者が文脈を含めて理解し、使える単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- care:気にかける、注意/世話
- -less:〜のない、欠如した
- -ness:状態や性質を表す名詞化の接尾語
「carelessness」は「care(気にかけること)+less(〜のない)+ness(状態)」から成り、文字通り「注意のない状態」を示します。
関連する単語・派生語
- care (名詞/動詞)
- careful (形容詞: 注意深い)
- carelessly (副詞: 不注意に)
- carefulness (名詞: 注意深い状態)
よく使われるコロケーション (10個)
- “a moment of carelessness”
- (一瞬の不注意)
- “due to carelessness”
- (不注意のために)
- “carelessness can cause accidents”
- (不注意は事故を引き起こす可能性がある)
- “punished for carelessness”
- (不注意を咎められる)
- “result of carelessness”
- (不注意の結果)
- “out of sheer carelessness”
- (まったくの不注意から)
- “his/her own carelessness”
- (彼/彼女自身の不注意)
- “a lapse of carelessness”
- (注意力が途切れる瞬間、注意不足の失態)
- “a pattern of carelessness”
- (不注意が続く習慣)
- “eliminate carelessness”
- (不注意をなくす)
3. 語源とニュアンス
語源
- care は古英語の「caru」という単語に由来し、「心配・気遣い・世話」の意味を持ちます。
- そこに -less(〜のない)をつけて形容詞 “careless”(不注意な)という形が生まれ、その状態や性質を表す「-ness」で名詞化したものが “carelessness” です。
ニュアンス・使用時の注意
“carelessness” という単語は、相手の不注意や怠慢を指摘するときに使われるので、ネガティブな響きを伴います。文章中や口頭でも、相手を非難する場面や事故原因の説明などフォーマル・インフォーマルを問わず使えます。ただし、あまりに直接的に相手を批判する文脈では失礼になることがあるので、トーンや周囲への配慮が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (不可算): 基本的に数えられない抽象名詞です。
例) “Carelessness is the root of many mistakes.” (不注意は多くのミスの根源だ)構文例
- “(someone's) carelessness caused …”
- 例) “John's carelessness caused the problem.”
- “due to (someone's) carelessness”
- 例) “Due to her carelessness, the report had errors.”
- “(someone's) carelessness caused …”
フォーマルかカジュアルか
- ビジネス文書やレポートなどフォーマル期にも使われますし、日常会話でも指摘語として使われます。ただし、ネガティブな意味合いが強いためトーンに気をつける必要があります。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文 (3例)
- “Your carelessness almost caused me to drop the plate!”
- (あなたの不注意で、お皿を落とすところだったよ!)
- (あなたの不注意で、お皿を落とすところだったよ!)
- “I regret my carelessness. I should have double-checked my keys.”
- (自分の不注意を後悔してる。カギを再確認すべきだったよ。)
- (自分の不注意を後悔してる。カギを再確認すべきだったよ。)
- “Her carelessness with her phone led to it getting stolen.”
- (彼女が携帯に注意を払わなかったせいで、盗まれてしまった。)
5.2 ビジネスシーンでの例文 (3例)
- “The client's complaint was due to our carelessness in data entry.”
- (クライアントのクレームは、我々のデータ入力の不注意によるものです。)
- (クライアントのクレームは、我々のデータ入力の不注意によるものです。)
- “We must eliminate any carelessness in our safety procedures.”
- (安全管理のプロセスにおいて、不注意を徹底的になくさなくてはなりません。)
- (安全管理のプロセスにおいて、不注意を徹底的になくさなくてはなりません。)
- “Mistakes arising from carelessness can seriously damage our reputation.”
- (不注意からくるミスは、私たちの評判を大きく損なう可能性があります。)
5.3 学術的・専門的な文脈での例文 (3例)
- “In medical research, carelessness in data collection compromises the validity of the study.”
- (医学研究において、データ収集の不注意は研究の妥当性を損なう要因となる。)
- (医学研究において、データ収集の不注意は研究の妥当性を損なう要因となる。)
- “The rise in lab accidents points to systemic carelessness and insufficient training.”
- (実験室事故の増加は、組織的な不注意と不十分な訓練を示している。)
- (実験室事故の増加は、組織的な不注意と不十分な訓練を示している。)
- “His thesis was criticized for apparent carelessness in referencing sources.”
- (彼の論文は、情報源の引用で見られる明白な不注意のために批判を浴びた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- negligence (怠慢)
- 法律や公式文脈でよく使われる。より重大な過失を指す。
- 法律や公式文脈でよく使われる。より重大な過失を指す。
- recklessness (無謀)
- 自覚しつつリスクを顧みないという意味が強い。
- 自覚しつつリスクを顧みないという意味が強い。
- inadvertence (不注意・偶然の過失)
- 文語的でややフォーマル。
- 文語的でややフォーマル。
- heedlessness (無頓着)
- 周囲の忠告や環境をまったく意識しないイメージ。
反意語 (Antonyms)
- carefulness (注意深さ)
- caution (注意・用心)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈkeər.ləs.nəs/ (米), /ˈkeə.ləs.nəs/ (英)
- アメリカ英語とイギリス英語では、[r] の発音や [eə] の音の違いにわずかな差があります。
- アメリカ英語とイギリス英語では、[r] の発音や [eə] の音の違いにわずかな差があります。
- アクセントは最初の “care” に置かれ、「ケア(アメリカ英語だと若干「ケァ」に近い発音)」に強勢がきます。
- “-less” の部分を「レス」と発音後、“-ness” は素早く「ネス」と言います。
- よくある間違いは “care-less-ness” の “r” を意識しすぎたり、“-less” と “-ness” を混在させてしまう点です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “carelissness” や “carelesness” と書いてしまうミス。
- 同音異義語: 特に “careless” に似たものはなく、混同することは少ないですが、発音時に “car-less” と区切ってしまう人がいるので注意。
- 資格試験での出題傾向: TOEICや英検、IELTSなどで「原因・結果」を主題とした長文読解、あるいはビジネス文書上のトラブル※に関する問題で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “care” の部分は「注意」「世話」「気にかける」などの肯定的な意味をもつ単語ですが、そこに “-less” がつくことで「注意のない」という否定的な意味になる、と意識すると覚えやすいです。
- 「care がない状態」を名詞化したもの、とストーリーでとらえると理解しやすいです。
- スペルを覚えるときは “care-less-ness” と3つに分けて把握するとミスが減ります。
以上が「carelessness」の詳細です。何かを大事に扱わないで失敗や事故を招いてしまう状況で使われるので、注意が求められる文脈とセットで覚えてみてください。
不注意,軽率,うかつ