最終更新日:2025/08/24
《米》(通例上部に鏡のついた)『たんす』(chest of drawers) / 《おもに英》(引き出しのついた)大机 / 《米》(官庁の)『局』(《英》department) / (一般に)『事務所』,事務局
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元となった辞書の項目
bureau
名詞
《米》(通例上部に鏡のついた)『たんす』(chest of drawers) / 《おもに英》(引き出しのついた)大机 / 《米》(官庁の)『局』(《英》department) / (一般に)『事務所』,事務局
解説
1. 基本情報と概要
単語: bureau
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 “bureau” / 複数形 “bureaus” または “bureaux” (イギリス英語で用いられることが多い)
意味(英語・日本語)
- 英語: A desk or a chest of drawers, or an office/department within an organization or government.
- 日本語: 「事務局」「局」「部署」や、家具としての「書き物机(英国)」「タンス(米国)」の意味があります。
- 大きく分けると、(1) 組織・役所などの「局」や「部署」という意味、(2) 家具としての「ビューロー」(英国では書き物机、米国ではタンス)の意味で使われます。少し格式ばったニュアンスがあるときにも使われ、それぞれの地域で微妙に異なる用法がある単語です。
CEFRレベル(目安)
- B2(中上級): 日常会話だけでなく、新聞やニュース記事などでも目にする可能性があるため、中上級レベルとして目安に設定できます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “bureau”
- 元々はフランス語の “bureau”(机、事務所)から。英語でもそのまま取り入れられています。
- 元々はフランス語の “bureau”(机、事務所)から。英語でもそのまま取り入れられています。
- 接頭語・接尾語は特にありません。
関連性のある語(派生語)
- bureaucracy (名詞): 官僚制
- bureaucrat (名詞): 官僚
- bureaucratic (形容詞): 官僚的な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10個
- news bureau (ニュース支局)
- travel bureau (旅行(案内)局・旅行会社)
- credit bureau (信用情報機関)
- federal bureau (連邦局)
- information bureau (案内所)
- bureau chief (局長)
- government bureau (官庁、政府の局)
- weather bureau (気象局)
- public relations bureau (広報局)
- statistics bureau (統計局)
3. 語源とニュアンス
- 語源: フランス語の “bureau” から来ており、元々は「机」「机を覆う布」という意味で用いられていました。それが転じて「事務が行われる場所」→「事務局」という概念を指すようになりました。
- ニュアンス:
- 公的な機関や官庁に対して使うとフォーマルなイメージを与えます。
- 家具としての “bureau” は、イギリス英語では机のニュアンスが強く、米国英語ではタンスのような収納家具を指す場合があります。
- 公的な機関や官庁に対して使うとフォーマルなイメージを与えます。
- 使用時の注意:
- 改まった場面や公的機関の名称などでよく使われます。
- 口語ではあまり日常的に多用されるわけではなく、新聞記事やニュース、ビジネス文書で見かけることが多い単語です。
- 改まった場面や公的機関の名称などでよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a bureau” “two bureaus/bureaux” のように数えられます。
- 主な構文:
- “X bureau of Y” — 例: “The Federal Bureau of Investigation (FBI)”
- “bureau + 名詞” — 例: “bureau chief”, “bureau desk”
- “X bureau of Y” — 例: “The Federal Bureau of Investigation (FBI)”
- フォーマル / カジュアル:
- 公的機関名や組織、 堅めの文書・記事での使用が多く、カジュアルな会話では “office” や “agency” などに置き換えられやすいです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I found an antique bureau at the flea market.”
(フリーマーケットでアンティークのビューローを見つけたよ。) - “My grandmother keeps her letters in the drawers of her old bureau.”
(祖母は自分の手紙を古いビューローの引き出しにしまっています。) - “In British homes, a bureau often has a fold-down desk surface.”
(イギリスの家では、ビューローに折りたたみ式の机がついていることがよくあります。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The travel bureau offers discounted tickets for corporate clients.”
(その旅行会社は法人顧客向けに割引チケットを提供しています。) - “He works at the government bureau handling international trade affairs.”
(彼は国際貿易を扱う政府局で働いています。) - “Our company opened a new bureau in Singapore to expand its operations.”
(わが社は事業拡大のため、新しくシンガポール事務所を開設しました。)
(3) 学術的/専門的文脈での例文
- “According to data from the Bureau of Statistics, the unemployment rate has declined.”
(統計局のデータによると、失業率は低下しています。) - “She published a journal article analyzing the broader impact of bureaucratic structures.”
(彼女は官僚組織構造が与える広範な影響を分析した学術論文を発表しました。) - “The Bureau of Meteorology issued a severe weather warning.”
(気象局が厳重警報を発令しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- office (オフィス、事務所)
- “office” はより一般的で、形式ばらない表現。
- “office” はより一般的で、形式ばらない表現。
- agency (機関、代理店)
- 特定の業務を遂行する機関の意味が強く、政府機関にも民間にも使われます。
- 特定の業務を遂行する機関の意味が強く、政府機関にも民間にも使われます。
- department (部、課、部門)
- 大きな組織をいくつかの分野で分割した「部署」。例えば “Department of Education” など。
- 大きな組織をいくつかの分野で分割した「部署」。例えば “Department of Education” など。
家具としての類義語
- desk (机)
- ビューローが「書き物机」を指すときは “desk” との違いを意識。ビューローは引き出しや収納が多いタイプ。その他 “writing desk” など。
- ビューローが「書き物机」を指すときは “desk” との違いを意識。ビューローは引き出しや収納が多いタイプ。その他 “writing desk” など。
- chest of drawers (タンス)
- 米国英語でのビューローと重なる意味。上に平らな天板が付いている収納家具。
※ 反意語として直接対応するものはありません。文脈に応じて、“private sector” や “individual office” などが対立概念になる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /ˈbjʊr.oʊ/
- イギリス英語: /ˈbjʊərəʊ/
- アメリカ英語: /ˈbjʊr.oʊ/
- 強勢(アクセント): 単語の最初の音節 “bu-” にアクセントがきます。
- アメリカ英語とイギリス英語での違い:
- アメリカ英語では末尾の “-oʊ” の部分が「オウ」のように二重母音になります。
- イギリス英語では “-əʊ” の部分が「オウ」より少し奥寄りの発音になります。
- アメリカ英語では末尾の “-oʊ” の部分が「オウ」のように二重母音になります。
- よくある発音の間違い: “burrow” (/ˈbʌroʊ/) などと混同しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “buerau” や “bureu” などとつづりを間違えやすいので注意。
- 同音異義語との混同: “burrow”(穴)や “bureaucracy” (官僚制)など、似たつづりや音の単語が複数あります。
- 試験対策: 英検・TOEIC・IELTS・TOEFL などのリーディング文中に登場することがあります。主に公的機関の名称や、記事見出しなどで見かける可能性があるため、意味を把握しておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源ストーリー: もともとは「机を覆う布」を意味するフランス語 “bureau” が転じて「机」や「事務作業の場所」を表すようになりました。だから「作業机→事務所→官庁や局」というイメージにつながります。
- 覚え方のコツ: “bu” + “reau” と音節を分けて覚えると、スペルを誤りにくくなります。
- イメージ: “bureau” といえば、映画やドラマの「FBI (Federal Bureau of Investigation)」を思い浮かべるとつなげやすいです。
- 勉強テクニック: 音読して自分なりにイメージできる国内外の「局」名(例: “Weather Bureau”, “Statistics Bureau”)を考えてみると定着しやすくなります。
以上が名詞 “bureau” の詳細解説です。他の単語と比べてややフォーマルな響きがあり、英米で意味や用法に差がある点が特徴的です。日常生活ではあまり登場しないかもしれませんが、新聞・ニュース・公的な機関名などで見かけることが多いので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《米》(通例上部に鏡のついた)たんす(chest of drawers)
意味(2)
《おもに英》(引き出しのついた)大机
意味(3)
《米》(官庁の)局(《英》department)
意味(4)
(一般に)事務所,事務局