最終更新日:2025/11/30

〈U〉兄弟の間がら,兄弟愛;(兄弟のような)親しい間がら / 〈C〉組合,協会;《集合的に》同業者

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元となった辞書の項目

brotherhood

名詞

〈U〉兄弟の間がら,兄弟愛;(兄弟のような)親しい間がら / 〈C〉組合,協会;《集合的に》同業者

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解説

1. 基本情報と概要

単語: brotherhood

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語): The relationship or bond between brothers, or a sense of unity and cooperation among people who share common interests or goals.

意味 (日本語): 兄弟関係、または同じ目的や考えを持つ人々の間に生まれる一体感や協力関係を指す言葉です。主に「兄弟としてのつながり」から転じて、「仲間意識」「同志愛」のようなニュアンスで使われます。


  • 「兄弟としての結束」、「同志としての連帯」を表すときに用いられます。

  • 宗教団体や職業団体など、ある集団の仲間意識にも「brotherhood」が使われることがあります。

  • 友人同士の固い絆を強調するときにも使われることがありますが、ややフォーマル・文学的要素を含みます。

活用形


  • 基本的に不可算名詞として扱うことが多いですが、特定の団体を指す場合に複数形(brotherhoods)になることもあります。ただし、日常的にはあまり使われません。

他の品詞形


  • “brother” (名詞): 兄弟

  • “brotherly” (形容詞): 兄弟のような、兄弟的な


    • 例: brotherly love (兄弟愛)


CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 一般的な文脈で「仲間意識」「連帯感」を表すややフォーマルな語。学習者にとっては少し上のレベルですが、理解しておくと文章表現が豊かになります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • brother: 兄弟

  • -hood: 「状態・関係・集団」を表す接尾語

「brother(兄弟)」に「-hood(状態や関係、組織)」が付くことで、「兄弟関係」「兄弟たちの集団」「兄弟のような連帯感」という意味を表しています。

派生語・類縁語


  • brotherly (形容詞): 兄弟のような

  • fraternity (名詞): 同志愛、兄弟関係(特に男性学生の社交クラブ)

  • camaraderie (名詞): 仲間意識

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


  1. a sense of brotherhood


    • 日本語訳: 兄弟・同志としての一体感


  2. the spirit of brotherhood


    • 日本語訳: 兄弟愛・同志愛の精神


  3. universal brotherhood


    • 日本語訳: 世界中の人々が一体となる「人類の連帯」


  4. join the brotherhood


    • 日本語訳: 同志・団体に参加する


  5. brotherhood of man


    • 日本語訳: 人類愛、すべての人が兄弟のようにつながるイメージ


  6. foster brotherhood


    • 日本語訳: 兄弟愛・連帯感を育む


  7. strong bond of brotherhood


    • 日本語訳: 強い絆による兄弟関係


  8. brotherhood among colleagues


    • 日本語訳: 同僚同士の固い仲間意識


  9. uphold brotherhood


    • 日本語訳: 兄弟愛・同志愛を貫く/維持する


  10. promote a culture of brotherhood


    • 日本語訳: 連帯感を推進する文化を築く



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “brōðorhād” から派生し、中英語の “brotherhod” を経て現代の “brotherhood” となりました。

  • 「brother(兄弟)」 + “-hood(関係・状態)” の組み合わせにより、兄弟としてのつながりを状態・集団として表現する語です。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「固い絆」「深い仲間意識」「同志愛」というポジティブなニュアンスが強いです。

  • 宗教的教団や職業集団、秘密結社などの「結束ある組織」を指す場合もあります(例: a religious brotherhood)。

  • ややフォーマル・文学的な響きがあり、カジュアル会話でも使えますが、特別に強調したい場面や書き言葉でよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算/不可算: 一般的な意味(「兄弟愛」「連帯感」)では不可算名詞扱い。特定の団体や組合を指すときは可算となる場合もあります。

  • 使用シーン: スピーチや文書で「人々の結束」を強調するときに好まれます。会話でも使われるが、少しフォーマル・力強い印象があります。

一般的な構文例


  • “There is a strong sense of brotherhood in this community.”

  • “They formed a brotherhood to support each other’s goals.”

イディオムに近い表現


  • “brotherhood in arms” (いわゆる戦友、武器を取り合う者同士の連帯感)


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I really felt a sense of brotherhood when we all helped each other move into the new apartment.”


    • 新しいアパートにみんなで引っ越しを手伝ったとき、本当に仲間意識を感じたよ。


  2. “Even though we’re not related by blood, there’s a strong brotherhood among us.”


    • 血のつながりはないけれど、僕たちの間には強い兄弟のような絆があるんだ。


  3. “Our hiking group formed a real brotherhood after facing so many challenges together.”


    • 同じ困難を乗り越えて、ハイキング仲間の間には本物の連帯感が生まれたよ。


ビジネスシーン


  1. “Our team’s success relies on the brotherhood we have built over the years.”


    • 私たちのチームの成功は、長年かけて築いた強い仲間意識によるものです。


  2. “The company encourages a spirit of brotherhood among its employees to foster collaboration.”


    • その企業はコラボレーションを促進するために、社員同士の熱い連帯感を推奨しています。


  3. “A sense of brotherhood can significantly improve workplace morale.”


    • 兄弟愛にも似た連帯感は、職場の士気を大きく向上させます。


学術的・フォーマル


  1. “Historically, various religious orders have placed great emphasis on brotherhood as a guiding principle.”


    • 歴史的に見て、多くの宗教団体が指導原則として兄弟愛を非常に重視してきました。


  2. “Philosophers argue that the concept of universal brotherhood transcends cultural and national boundaries.”


    • 哲学者たちは、普遍的な兄弟愛の概念は文化や国境を超越すると主張しています。


  3. “The notion of brotherhood has played a central role in shaping modern philanthropic movements.”


    • 兄弟愛という概念は、現代の慈善運動の形成において重要な役割を果たしてきました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. fraternity (兄弟関係・同窓会・男子学生社交クラブ)


    • “brotherhood” よりも男性同士の組織・クラブのイメージが強い


  2. camaraderie (友愛・友情)


    • 一般的に仲間同士の打ち解けた関係に使われる


  3. solidarity (連帯・団結)


    • 特に社会運動や労働運動における「結束」を表す語


  4. fellowship (仲間関係・友情)


    • 宗教的または学術的分野における集団のつながりを示すことが多い


反意語 (Antonyms)


  1. hostility (敵意)

  2. enmity (憎しみ、敵対関係)

これらの単語は「brotherhood」の持つ協力的・友好的なイメージとは逆に、敵対や憎しみを示す語です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈbrʌð.ər.hʊd/ (ブラ・ダー・フッド)

  • イギリス英語: /ˈbrʌð.ə.hʊd/ (ブラ・ザ・フッド)

アクセント(強勢)


  • 最初の音節 “bro-” に強勢を置きます: BRO-ther-hood

よくある発音ミス


  • “brotherhood” の “th” /ð/ を /d/ と発音してしまう

  • “hood” の /ʊ/ を “u” として押し出しすぎる、あるいは /uː/ と長く伸ばしすぎる


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “brotherhood” の “h” が2回出てくるので、途中で誤って“brotherhod”などと綴らないように注意。

  • 文脈の誤用: 「友愛」を表すために casual なシーンで安易に使うと、フォーマル・深い意味を与えすぎてしまうことがある。

  • 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、“brother” と “bother” はスペリングと発音が似ているので注意。

  • 試験での出題: TOEICや英検では、文脈問題や語彙問題で「団結」「結束」を表す単語として出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: 「brother(兄弟)」+「-hood(状態)」で、「兄弟の状態=兄弟関係=同志愛」と覚えるとわかりやすいです。

  • スペリングのポイント: “brother” + “hood”。「brother」は “th” が入ること、“hood” は “oo” ではなく “oo” ではじめ、最後が“-hood”に変化するところを意識しましょう。

  • 勉強テクニック: 「仲間たちがフード(hood)を被って秘密結社のように結束しているイメージ」で連想すると覚えやすいかもしれません。


以上が brotherhood の詳細解説になります。兄弟愛や仲間意識を表す、少しフォーマルかつ強い連帯感をもつ言葉として、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
brotherhood
意味(1)

〈U〉兄弟の間がら,兄弟愛;(兄弟のような)親しい間がら

意味(2)

〈C〉組合,協会;《集合的に》同業者

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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