breeding
1. 基本情報と概要
英単語: breeding
品詞: 名詞 (不可算名詞として使われることが多い)
意味(英語)
- The process by which animals or plants reproduce and are raised, especially deliberately controlled by humans.
意味(日本語)
- 動植物の繁殖や育種の過程や行為を指します。特に人間が意図的に動物や植物を交配させて育てる状況を指すことが多い単語です。「飼育、繁殖、育種」というニュアンスがあります。
- 例えば、畜産農家が家畜を繁殖させる場合や、愛好家が品種改良に挑戦する場合に使われます。
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 一般的に学術的な場面や専門用語としても使われるため、少し上のレベルで学ぶ語彙です。
活用形
“breeding” は名詞の形で、そのまま単数形・不可算名詞として使われるのが一般的です。動詞形は “breed” (breed – bred – bred) があります。
- 動詞: to breed(飼育・繁殖させる)
- 動詞の活用: breed (現在形) – bred (過去形) – bred (過去分詞形)
他の品詞例
- 動詞 “breed”: 「繁殖させる(他動詞)」または「繁殖する(自動詞)」
- 形容詞
well-bred
: 「育ちの良い、上品な」 - 形容詞
purebred
: 「純血種の」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “breeding” は “breed” (繁殖する) + “-ing” (動名詞または形容詞化の接尾辞) から成ります。
- “breed” は元々「生まれる、育てる」といった意味を持つ語根です。
- “-ing” は動作や状態を名詞として表す際に付加する接尾語です。
派生語や類縁語
- “breeder”: 繁殖を行う人や業者
- “inbreeding”: 近親交配
- “crossbreeding”: 異なる品種・種類同士の交配
- “overbreeding”: 過剰繁殖
よく使われるコロケーション(共起表現)10つ
- “animal breeding” (動物の繁殖)
- “plant breeding” (植物の育種)
- “selective breeding” (選択育種)
- “breeding stock” (繁殖用の家畜・種畜)
- “breeding season” (繁殖期)
- “breeding ground” (繁殖地・温床)
- “cattle breeding” (牛の繁殖)
- “horse breeding” (馬の繁殖)
- “breeding program” (繁殖・育種プログラム)
- “controlled breeding” (管理された繁殖)
3. 語源とニュアンス
語源
- “breed” は古英語で “brēdan” に由来し、「(子を)産む、育てる」の意味を含んでいました。時代が進むにつれて、「繁殖させる」「品種改良する」の意味でも使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- “breeding” には専門的な文脈(畜産学、農業、園芸、動物学など)から日常会話まで幅広い文脈があります。
- 一方で “breeding” が「育ちの良さ」「礼儀正しさ」を暗示する場合もあります (例: “proper breeding” で「きちんとしたしつけ/育ち」)。ただし、現代ではやや古風なニュアンスがあり、日常会話で強調する場合はあまり多くありません。
- フォーマルからカジュアルまで幅広く使われますが、主に動物や植物の繁殖の話題で使われるため、日常的な会話ではそこまで頻繁に登場しないかもしれません。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使い方
- 不可算名詞として使われることが多いです。句や表現の中で冠詞 (the, a/an) は通常つきません。
- 例: “Selective breeding is essential in modern agriculture.”
- 例: “Selective breeding is essential in modern agriculture.”
- 状況や文脈によっては「飼育」という意味合いで訳されることもあります。
一般的な構文・イディオム
“breeding ground (for something)” : 「(何かの)温床、発生源」
- 例: “Social media can be a breeding ground for misinformation.”
“proper breeding” : 「きちんとした育ちやしつけ(を受けていること)」
- 例: “He shows such proper breeding in social situations.”
これらは比較的フォーマルな文章や、時にはフォーマルすぎないエッセイやニュース記事などで使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“We’re learning about different methods of dog breeding in my biology class.”
(生物の授業で、さまざまな犬の繁殖方法について学んでいるんだ。)“My neighbor is into breeding exotic fish.”
(うちの隣人は珍しい魚の繁殖にハマっているんだ。)“It’s interesting how selective breeding can change a plant’s characteristics.”
(選抜交配によって植物の特徴が変わるのは面白いよね。)
ビジネスの文脈での例文
“Our company specializes in the breeding of high-quality dairy cattle.”
(弊社は高品質の乳牛の繁殖を専門としています。)“Effective breeding programs can significantly increase agricultural yield.”
(効果的な繁殖プログラムは農業収穫を大幅に増やすことができます。)“We invest heavily in research on plant breeding to develop disease-resistant crops.”
(私たちは病気に強い作物を開発するために、植物育種の研究に多額の投資をしています。)
学術的な文脈での例文
“The study focuses on advanced chicken breeding techniques for sustainable poultry farming.”
(この研究は持続可能な養鶏のための先進的な鶏の繁殖技術に焦点を当てています。)“Genetic markers are crucial in modern plant breeding methodologies.”
(遺伝子マーカーは現代の植物育種の手法において非常に重要です。)“Inbreeding can lead to a higher probability of genetic defects.”
(近親交配は遺伝的欠陥の確率を高める可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “reproduction” (再生産、繁殖)
- breeding よりも生物学的に「(自然な)繁殖・再生産」を指すニュアンスが強い。
- breeding よりも生物学的に「(自然な)繁殖・再生産」を指すニュアンスが強い。
- “propagation” (増殖、繁殖)
- 植物や菌類などに対して特によく用いられる。
- 植物や菌類などに対して特によく用いられる。
- “cultivation” (栽培、育成)
- 植物、農作物の育成に焦点を当てた言葉。
- 植物、農作物の育成に焦点を当てた言葉。
- “raising” (飼育、子育て)
- 動物や子供を育てること全般を指し、breeding の中なのか外なのか、より広い範囲を含む。
- 動物や子供を育てること全般を指し、breeding の中なのか外なのか、より広い範囲を含む。
反意語
- “sterilization” (不妊化、消毒)
- 一般的に繁殖を防ぐ意味で用いられる言葉。
- 一般的に繁殖を防ぐ意味で用いられる言葉。
各単語の使い分けとして、breeding
は「繁殖の行為や工程」を強調し、特に「人間の管理下にある繁殖」を指すことが多いです。一方で、reproduction
は自然の生物学的過程にフォーカスする印象があります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈbriːdɪŋ/
- イギリス英語: /ˈbriːdɪŋ/
アクセント
- 最初の音節 “breed” に強勢があり、“-ing” は弱めに発音します。
- “-ing” の /ɪŋ/ を /iŋ/ と誤って発音してしまう学習者が多いですが、ネイティブは比較的 /ɪŋ/ に近い音を出します。
よくある発音の間違い
- “brev-ding” のように二重母音や子音をずらして発音してしまうケースがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “breeding” の e が重なるところを “breading” (パン粉の衣づけ) と間違えないように注意が必要。
- “breeding” の e が重なるところを “breading” (パン粉の衣づけ) と間違えないように注意が必要。
- 同音異義語:
- “breading” (「パン粉をまぶすこと」) は発音が似ているので要区別。
- “breading” (「パン粉をまぶすこと」) は発音が似ているので要区別。
- 文脈の違い:
- “breeding” は動物や植物の繁殖を指す場面で使われるのが基本。人間のしつけや作法を指す「育ちが良い」は古風な文脈で “breeding” と言う場合があるが、日常会話ではあまり多用されない。
- “breeding” は動物や植物の繁殖を指す場面で使われるのが基本。人間のしつけや作法を指す「育ちが良い」は古風な文脈で “breeding” と言う場合があるが、日常会話ではあまり多用されない。
試験対策での出題傾向
- TOEIC や英検などで、畜産や農業に関連するパッセージ内で登場することが多いです。
- “breeding ground” が比喩的に「温床」を意味する表現として出てくる場合もあるため、文脈に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「breed」は「生まれる(birth)」にも近い音で、そこから “breeding” は「生まれ(増やし)続けること」というイメージを持つと覚えやすいです。
- スペルを覚えるときは、 “bre(e)d + ing” と “e”がダブルになる点を意識しましょう。言い換えれば「bree(伸ばす)」+「-ing」と考える。
- “breading” (パン粉づけ) と区別するためには、「r の後に一つだけ ‘e’ があるか、二つ重なっているか」を意識しましょう。
以上が名詞 “breeding” の詳細解説です。動植物の繁殖に焦点を当てた単語で、ビジネスや学術、日常会話まで幅広く使われます。スペリングや文脈に気をつけて使いこなしましょう。
繁殖,植殖;詞育
育ち,しつけ,教育;(特に)よい育ち