最終更新日:2025/09/23

〈U〉真ちゅう(銅と亜鉛の合金) / 〈C〉《おもに複数形》真ちゅう製器具 / 《しばしば複数形で》金管楽器 / 〈U〉《話》《…する》ずうずうしさ,厚かましさ《to do》

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元となった辞書の項目

brass

名詞

〈U〉真ちゅう(銅と亜鉛の合金) / 〈C〉《おもに複数形》真ちゅう製器具 / 《しばしば複数形で》金管楽器 / 〈U〉《話》《…する》ずうずうしさ,厚かましさ《to do》

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バンドは金管楽器で元気な曲を演奏しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: brass

品詞: 名詞 (複数形は “brasses” と表記されることもありますが、通常は不可算名詞として使われます)

意味(英語・日本語)


  • 英語: An alloy of copper and zinc, a yellowish metal; also used informally to refer to brass wind instruments or high-ranking officials (e.g., “the top brass”).

  • 日本語: 銅と亜鉛を混ぜた合金(真鍮)のことです。また、金管楽器や組織の首脳陣を指すときにも使われることがあります。

「真鍮」という金属を指すときに使う単語です。日常会話では、ドアノブや装飾品などの金属素材としての真鍮を表すのがもっとも一般的な使い方です。加えて、音楽・バンド関連の場面では “brass instruments” =「金管楽器」や “brass band” =「ブラスバンド」というように、管楽器セクションを表すときにも使われます。また、組織の「上層部」を表す口語表現 “top brass” などもあります。

CEFR レベルの目安


  • B1(中級): 日常生活や趣味の話題で “brass instruments” などが出てくる可能性があるため、中級レベルで学ぶ単語と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“brass” は明確な接頭語や接尾語を含まない単語です。


  • 語幹: brass

関連する派生語・他の品詞


  • brassy (形容詞): 派手な、けばけばしい、うるさい (特に音が金管楽器のような強い響きである場合に使う)

  • brassiness (名詞): ブラッシーさ、けばけばしさ

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. brass band(ブラスバンド)

  2. brass instruments(金管楽器)

  3. top brass(上層部、首脳陣)

  4. polish the brass(真鍮を磨く)

  5. brass fittings(真鍮の取り付け具)

  6. brass ornaments(真鍮の装飾品)

  7. brass handle(真鍮製の取っ手)

  8. brass doorknob(真鍮製のドアノブ)

  9. brass plate(真鍮のプレート)

  10. brass section(ブラスセクション・金管セクション)


3. 語源とニュアンス

語源

“brass” は古英語の “bræs” に由来するといわれ、古くから「銅合金」を指す言葉でした。歴史を通じて、建築や工芸品、楽器など広い分野で使われてきたため、現在でも生活のさまざまな場面で目にします。

ニュアンスや使用時の注意


  • 口語表現: “the brass” と言うとき、一部では「偉い人たち」「首脳陣」のニュアンスが強いです。

  • 音楽関連: “brass instruments” は金属製の管楽器全般を指すため、クラシックやジャズなど音楽シーンでよく目にします。

  • 金属素材として: 真鍮製品は磨くとピカピカ輝き、高級感を演出する素材として知られています。カジュアル・フォーマル問わず、日用品やアクセサリーなどにも使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 不可算名詞としての用法: 「真鍮」という素材を指す場合は通常不可算名詞として扱います。例) “Brass is commonly used for doorknobs.”

  • 可算名詞としての用法: 金管楽器のセクション全体や、「組織の幹部層」を指す場合に “the brass” あるいは “the brasses” として複数扱いされることもあります。ただし一般的には無冠詞の不可算名詞として使う場面が多いです。

一般的な構文やイディオム


  • “to get down to brass tacks”: 「肝心なことに取りかかる」というイディオム(より直接的・重要な話題に話を進める)

  • “brass in pocket”: やや古い表現ですが、特にイギリス英語で「お金を持っている」ことを指すことがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I love the look of brass handles on my doors. They make the house look classy.”

    (家のドアに真鍮の取っ手を付けるのが大好きなんだ。家が上品に見えるよ。)


  2. “My grandmother has a beautiful brass vase that’s been in our family for generations.”

    (祖母は何世代にもわたって家に伝わる美しい真鍮製の花瓶を持っています。)


  3. “Don’t forget to polish the brass lamp before the guests arrive.”

    (お客さんが来る前に、真鍮のランプを磨くのを忘れないでね。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The top brass from the head office will be visiting our branch tomorrow.”

    (本社の幹部陣が明日私たちの支店を訪問します。)


  2. “We decided to replace all the office door handles with brass ones for a more professional look.”

    (よりプロフェッショナルな印象を与えるため、オフィスのドアの取っ手をすべて真鍮製に替えることにしました。)


  3. “We need to get down to brass tacks and finalize the contract terms.”

    (肝心な点に入って、契約条件をまとめる必要があります。)


学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “In metallurgy, brass is prominently used due to its corrosion resistance and malleability.”

    (冶金学では、真鍮は耐食性と可鍛性に優れているため、広く利用されています。)


  2. “Brass instruments produce sound by the vibration of the player’s lips against the mouthpiece, rather than using reeds.”

    (金管楽器は、リードを使わず、奏者の唇がマウスピースに当たって振動することで音を生み出します。)


  3. “Musical acoustics often examines the harmonic series found in brass wind instruments.”

    (音響学では、金管楽器における倍音列をよく研究対象にしています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. bronze(ブロンズ)


    • 意味: 銅とスズ(他の金属を含むこともある)の合金。色味がやや赤みを帯びる。

    • 違い: “brass” は銅 + 亜鉛の合金で、より黄色が強い。


  2. copper(銅)


    • 意味: 金属元素。銅そのもの。

    • 違い: “brass” は銅と亜鉛の合金。純粋な銅とは見た目も用途も異なる。


  3. metal(金属)


    • 意味: 金属全般を広く指す一般用語。

    • 違い: “brass” は特定の合金のことを言う。


反意語


  • 金属の反意語というのはあまりはっきりありませんが、素材の観点では “plastic” や “wood” のように非金属素材と対比されることが多いです。


    • plastic(プラスチック)

    • wood(木材)



7. 発音とアクセントの特徴

IPA


  • イギリス英語 (RP): /brɑːs/

  • アメリカ英語: /bræs/

アクセントはいずれも brass の “br-” に続く母音に置かれます。


  • イギリス英語では「ブラース」に近く、少し長めの “ɑː”。

  • アメリカ英語では「ブラス」に近い短めの “æ”。

よくある発音ミス


  • /brʌs/ のように “u” に近い音で発音してしまうケースがあります。

  • アクセント自体は単語の最初なので大きな混乱は少ないものの、母音の長さか短さかが混同しやすいため注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “brass” の “r” を書き忘れて “bass” としてしまうと「低音」や「魚のバス」と意味が変わるので注意。

  2. 同音異義語との混同: 特に “brass” と “bras”(ブラジャー)の複数形 “bras” は綴りや音が似ていて間違えやすい。

  3. 試験での出題傾向: TOEIC や英検などでは建材や楽器、ビジネス会話の上層部表現などで出題される場合があります。文脈から金属の話かビジネスの話かを判断する必要があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音のイメージ: “brass” の “bra” と “ss” で、「ブラスバンド」を連想すると覚えやすいです。

  • 見た目のイメージ: 真鍮の独特の黄色い光沢をイメージすると「brass = ぱっと明るい金色の合金」と記憶に残りやすいです。

  • ストーリーで覚える: “Brass band” を見たときに、「ピカピカ光る真鍮製の楽器(トランペット、トロンボーンなど)」を思い浮かべると自然と単語が定着します。


以上が名詞 “brass” の詳細な解説です。楽器や建築素材だけでなく、ビジネス用語として「上層部」を表すこともあるため、文脈によって使い分けやニュアンスに注目してください。

意味のイメージ
brass
意味(1)

〈C〉《おもに複数形》真ちゅう製器具

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意味(2)

《しばしば複数形で》金管楽器;《the brass[es]》(オーケストラなどの)金管楽器部

意味(3)

〈U〉《話》(…する)ずうずうしさ,厚かましさ《+todo》

彼は吹奏楽団に所属しています。

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意味(4)

〈U〉《集合的に》《米俗》高級将校,高官

意味(5)

〈U〉真ちゅう(銅と亜鉛の合金)

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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