boredom

1. 基本情報と概要

単語: boredom

品詞: 名詞 (不可算名詞)

意味（英語）: The state of being bored; the feeling of weariness and dissatisfaction arising from a lack of interest or stimulation.

意味（日本語）: 退屈している状態、刺激や興味が不足しているために生じるうんざり感や不満感を表す言葉です。日常で「退屈だな」「やることがなくてつまらないな」と感じるときに使われます。感情や心理的な状態を表す名詞です。

• 活用形: 名詞のため、時制による変化はありません。形容詞・動詞ではなく「状態」を示します。
  


• 他の品詞例:
  
  
  
  • 形容詞「boring」(退屈な)
    
  
  
  • 形容詞「bored」(退屈している)
    
  
  
  • 動詞「bore」(退屈させる)
  
  

難易度 (CEFRレベルの目安): B1（中級）～B2（中上級）

学習者の方は中級〜中上級レベルでよく使う語彙ですが、日常会話でも頻出するので早めに身につけておくとよいでしょう。

2. 語構成と詳細な意味

• 語構成:

  
  
  • 「bore」(退屈させる) + 「-dom」(状態を表す接尾語)
    
    
    
    • 英語の接尾語「-dom」には「状態・領域」を示す役割があります。たとえば、「kingdom」(王国)も同じ接尾語を持ちます。
    
    
  
  



• 派生語・類縁語:

  
  
  • bore (v): 退屈させる
    
  
  
  • boring (adj): 退屈な
    
  
  
  • bored (adj): 退屈している
  
  



• よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

  
  
  1. alleviate boredom (退屈を紛らわす)
     
  
  
  2. die of boredom (退屈で死にそうになる)
     
  
  
  3. sheer boredom (純粋な退屈)
     
  
  
  4. escape boredom (退屈から逃れる)
     
  
  
  5. combat boredom (退屈と闘う)
     
  
  
  6. boredom sets in (退屈が始まる)
     
  
  
  7. overcome boredom (退屈を克服する)
     
  
  
  8. unrelieved boredom (絶え間ない退屈)
     
  
  
  9. suffer from boredom (退屈に悩む)
     
  
  
  10. cure for boredom (退屈を解消する方法)
  
  

3. 語源とニュアンス

• 語源:

  
  
  • 「bore」(退屈させる) + 「-dom」(状態や領域)。
    
    「bore」はもともと古語フランス語やゲルマン由来ともいわれ、何かを「くり抜く」や「掘り進める」感覚から転じて「人をうんざりさせる」という意味につながったと考えられています。
  
  



• ニュアンス・使用時の注意点:

  
  
  • 「boredom」は感情的な「退屈の状態」を表すため、感情描写に使ったり、心の中の空虚さを強調したりするのに用いられます。
    
  
  
  • 口語・文章どちらでも一般的に使われますが、ネガティブな感情を直接表すため、相手への配慮が必要な場合もあります。
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞 (不可算名詞)
  
  
  
  • 「a boredom」という形は通常取りません。量を表したいときは「a sense of boredom」や「some boredom」などと表現します。
    
  
  



• 一般的な構文例:

  
  
  1. [人/主語] + experience(s) + boredom: (誰々が退屈を経験する)
     
     
     
     • 例: I experienced boredom during the long lecture.
       
     
     
  
  
  2. out of boredom: (退屈しのぎに、退屈であるがゆえに)
     
     
     
     • 例: He started doodling out of boredom.
     
     
  
  



• イディオム的な用法: 直接「boredom」が含まれるイディオムはあまりありませんが、「die of boredom」や「bored to death」は口語的に非常によく使われる表現です。




• フォーマル / カジュアル:

  
  
  • ビジネスや学術的な文章でも「boredom」はそのまま使われるほど一般的です。カジュアルにもフォーマルにも幅広く対応します。
  
  

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)

1. I felt so much boredom waiting in line at the bank.
   
   （銀行で並んでいる間、ものすごく退屈だった。）




2. Playing board games can help reduce boredom on a rainy day.
   
   （雨の日にはボードゲームをすると退屈が紛れるよ。）




3. Out of boredom, she decided to rearrange her entire bookshelf.
   
   （退屈しのぎに、彼女は本棚を全部並べ替えることにした。）

ビジネスシーンでの例文 (3つ)

1. We need to find a way to eliminate boredom in our training sessions.
   
   （研修の中で退屈と感じられる部分をなくす方法を見つける必要があります。）




2. The report pointed out that long meetings often lead to boredom among participants.
   
   （その報告書によれば、長時間の会議は参加者に退屈感をもたらすことが多いとのことです。）




3. Team-building activities can help prevent boredom and keep morale high.
   
   （チームビルディング活動は退屈を防ぎ、モチベーションを高めてくれます。）

学術的な文脈の例文 (3つ)

1. Chronic boredom can be associated with decreased motivation and lower productivity.
   
   （慢性的な退屈感はモチベーションの低下や生産性の低下と関連がある可能性があります。）




2. Researchers have developed various scales to measure the degree of boredom in individuals.
   
   （研究者たちは個人の退屈度合いを測定するためのさまざまな尺度を開発してきました。）




3. The concept of boredom has been examined in psychology as a factor affecting well-being.
   
   （退屈に関する概念は、ウェルビーイングに影響を与える要因として心理学の分野で研究されています。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語 (Synonyms):
  
  
  
  1. tedium (倦怠)
     
  
  
  2. ennui (倦怠感・マンネリ化した退屈感)
     
  
  
  3. weariness (疲労感・うんざり感)
     
  
  

これらは「退屈」に似た意味ですが、

• tedium は長時間続く退屈を指す印象
  


• ennui はフランス語由来で、より文学的・哲学的な退屈感
  



• weariness は単なる退屈というより疲れや嫌気を強調

  
  
  • 反意語 (Antonyms):
    
  
  



• excitement (興奮)




• interest (興味)




• enthusiasm (熱意)

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /ˈbɔːr.dəm/ (米英共通でおおむね同じ)
  
  
  
  • アメリカ英語では [bɔɹdəm] や [bɔrdəm] のように “r” の音がやや強めに発音されます。
    
  
  
  • イギリス英語では “ɔː” がやや長く、[bɔː.dəm] のように発音されることが多いです。
    
  
  


• アクセントの位置: 先頭の “bor” の部分に強勢があります（BOR - dom）。
  


• よくある発音の間違い: /bɚr/ や /bɔ:/ など母音部分があいまいになりやすい点に注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: 「bore」と混ざりやすいですが、名詞は「boredom」。最後に「d」や「e」を入れ忘れないように注意してください。
  


• 同音異義語との混同: 「board」と音を混同する学習者がいますが、「board」と「bored」は別物です。
  


• 試験対策: TOEICや英検で「退屈させる」/「退屈」系の語彙問題が出題されることがあります。その際に「boring」「bored」「boredom」の使い分けをきちんと理解しているか問われるケースが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• イメージ: 「退屈させる(bore)」 + 「状態(dom)」と覚えれば、直訳で「退屈の状態」となりスムーズ。
  


• スペリングのポイント: 「bore」の最後に「-dom」が付くだけですが、d と o の並びを間違えないように。
  


• 勉強テクニック: 「boring」「bored」とセットで覚えると間違いが減ります。「I am bored by a boring movie. → その状態がboredom。」とイメージするとわかりやすいです。

以上が名詞「boredom」の詳細解説です。退屈や飽き、やる気の低下などを表したいときに、幅広く活用してみてください。