〈通路など〉『をふさぐ』,〈通行・進行など〉を妨げる / 〈帽子など〉の型取りをする / (特にアメリカンフットボールで)〈相手選手の突進〉をブロックする;(ボクシングで)〈相手のパンチ〉をブロックする
block
〈通路など〉『をふさぐ』,〈通行・進行など〉を妨げる / 〈帽子など〉の型取りをする / (特にアメリカンフットボールで)〈相手選手の突進〉をブロックする;(ボクシングで)〈相手のパンチ〉をブロックする
1. 基本情報と概要
単語: block
品詞: 動詞 (他に名詞などの用法もあり)
意味(英語): to obstruct, to prevent movement or progress
意味(日本語): 「遮る・阻む」「ふさぐ」「妨げる」などの意味です。「道や視界をふさぐ」「進行を阻止する」というニュアンスで使われます。
「block」という動詞は、人や物の動きを遮ったり、何かがスムーズに行くのを妨げたりする状況で使われます。日常でも「誰かが道を塞いで通れない」「アプリで誰かをブロックする」等のシーンで用いられます。
活用形
- 原形: block
- 三人称単数現在形: blocks
- 進行形: blocking
- 過去形・過去分詞形: blocked
他の品詞形
- 名詞: a block (例: a block of wood「木の塊」、a city block「街区」)
- 形容詞・副詞形: 直接の形容詞・副詞形はありませんが、複合語や派生表現がある場合があります。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
- 日常会話や基本的な文章で頻出する単語。比較的よく目にするため、B1レベル (中級) の英語学習者に必要な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「block」は、短くシンプルな単語で、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。語幹そのものが「block」として機能しています。
派生語や関連語
- blocker (名詞): 阻むもの、妨害する人 (例: “He’s a good defender, acting as a great blocker in football.”)
- blocked (形容詞): ブロックされた、塞がれた
- blocking (動名詞/形容詞的用法): 阻止すること、妨害する行為
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- block the view(視界を遮る)
- block the road(道路を塞ぐ)
- block traffic(交通を阻止する)
- block an account(アカウントをブロックする)
- block someone’s path(人の通り道を塞ぐ)
- block an attack(攻撃を防ぐ)
- block a shot(シュートをブロックする)
- block a proposal(提案を阻止する)
- block someone on social media(SNSで誰かをブロックする)
- mental block(心理的な思考の停止状態)
3. 語源とニュアンス
語源: 中英語( Middle English )の “blok” に由来するとされ、もともと「丸太」「塊」といった意味をもっていました。その後、「モノの進行を物理的に阻む」という意味が派生し、さらに抽象的に「何かを妨害する」というニュアンスに広がりました。
ニュアンス・使用上の注意:
- 「block」は、物理的に「塞ぐ・ふさぐ」という直接的な意味だけでなく、「計画や行動を止める」「SNS やオンラインで接触を遮断する」などの抽象的な障害にも使われます。
- 口語でも文書でも幅広く使える表現です。砕けた会話でも、ビジネスメールや文書でも使用可能ですが、あまりにカジュアルな文脈では「stop」等の方が自然な場合もあります。
- 「block」は、物理的に「塞ぐ・ふさぐ」という直接的な意味だけでなく、「計画や行動を止める」「SNS やオンラインで接触を遮断する」などの抽象的な障害にも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive) で使われるのが基本
- 例: “She blocked the door.” (彼女はドアを塞いだ)
- 例: “She blocked the door.” (彼女はドアを塞いだ)
- イディオムや関連構文:
- block out: 「(光や音を) 遮断する、(考えを) 意図的に締め出す」
- 例: “I blocked out the noise with earplugs.”
- 例: “I blocked out the noise with earplugs.”
- block off: 「(道や場所を) 封鎖する」
- 例: “The police blocked off the street.”
- 例: “The police blocked off the street.”
- block out: 「(光や音を) 遮断する、(考えを) 意図的に締め出す」
- 使用シーン: フォーマル/カジュアル両方OKですが、フォーマル文書では「obstruct」や「prevent」が選ばれることもあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Could you move your car? It’s blocking my driveway.”
(車を動かしてもらえますか?私の車庫の前を塞いでいます。) - “Don’t stand there, you’re blocking the TV.”
(そこに立たないで、テレビが見えなくなっちゃうよ。) - “I had to block him on social media because he kept spamming me.”
(スパムメッセージを送り続けられたので、彼をSNSでブロックしました。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “We need to block any unauthorized access to our servers.”
(サーバーへの不正アクセスを遮断する必要があります。) - “The CFO decided to block further investments in that project.”
(最高財務責任者は、そのプロジェクトへの追加投資を阻止することに決定しました。) - “Please block off your calendar for the client meeting.”
(クライアントとのミーティングのため、スケジュールを確保しておいてください。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “To test the hypothesis, we blocked the relevant neural pathways pharmacologically.”
(仮説を検証するために、関連する神経経路を薬理学的に遮断しました。) - “The new privacy regulation blocks the sharing of sensitive data across platforms.”
(新しいプライバシー規制は、機密データのプラットフォーム間の共有を阻止しています。) - “Researchers attempted to block the signal transduction to observe altered cellular responses.”
(研究者たちは、シグナル伝達を遮断して細胞の反応変化を観察しようとしました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- obstruct (妨害する)
- よりフォーマルで、「動作や進行を物理的または抽象的に遮る」イメージです。
- 例: “Obstructing justice is a serious crime.”
- よりフォーマルで、「動作や進行を物理的または抽象的に遮る」イメージです。
- prevent (防ぐ)
- 事前に何かを止める、実現しないようにするというニュアンス。
- 例: “Wearing a mask can help prevent infection.”
- 事前に何かを止める、実現しないようにするというニュアンス。
- hinder (妨げる)
- 進行を遅らせる、邪魔するというニュアンス。
- 例: “Lack of funds hindered the project’s progress.”
- 進行を遅らせる、邪魔するというニュアンス。
- stop (止める)
- 最も一般的かつ幅広い「止める」という意味。
- 例: “He stopped the car abruptly.”
- 最も一般的かつ幅広い「止める」という意味。
反意語 (antonyms)
- unblock (ブロックを解除する)
- clear (障害物を取り除く)
- open (開く、解放する)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /blɒk/ (イギリス英語), /blɑːk/ (アメリカ英語)
- アクセント: block は1音節なので強勢は単語全体に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語での差: イギリス英語では “o” が「ɒ」に近く、アメリカ英語では「ɑː」寄りの音。
- よくある間違い: “block” と “black” の混同(スペルや発音: /blæk/ と /blɒk/)に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “blok” “blcok” などのタイプミスに注意。
- 同音異義語の混同: 同音ではありませんが、似た単語 “black” (黒) と間違えやすいです。
- 試験対策へのヒント: TOEICや英検の読解問題などで「邪魔をする」「防止する」といった文脈で登場する場合が多いです。熟語として “block out” や “block off” なども問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「四角いブロック(積み木)で通路を塞いでいる」イメージをすると、「ブロックする=遮る・邪魔をする」という意味を思い出しやすいです。
- スペリングは “b-l-o-c-k” の 5 文字。「black」と間違えないように “o” の位置と “c” の順番を強く意識して覚えましょう。
- SNS アプリで「ブロック」機能を使う感覚をイメージすると記憶に定着しやすいです。
上記を参考に、「block」は「進行を遮る」、つまり何かを「ふさぐ・止める・妨げる」動作を表す動詞であると理解しておくと、日常生活からビジネス、学術まで幅広いシーンで的確に使いこなせるでしょう。