最終更新日:2025/07/30

〈通路など〉『をふさぐ』,〈通行・進行など〉を妨げる / 〈帽子など〉の型取りをする / (特にアメリカンフットボールで)〈相手選手の突進〉をブロックする;(ボクシングで)〈相手のパンチ〉をブロックする

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元となった辞書の項目

block

動詞

〈通路など〉『をふさぐ』,〈通行・進行など〉を妨げる / 〈帽子など〉の型取りをする / (特にアメリカンフットボールで)〈相手選手の突進〉をブロックする;(ボクシングで)〈相手のパンチ〉をブロックする

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解説

1. 基本情報と概要

単語: block

品詞: 動詞 (他に名詞などの用法もあり)

意味(英語): to obstruct, to prevent movement or progress

意味(日本語): 「遮る・阻む」「ふさぐ」「妨げる」などの意味です。「道や視界をふさぐ」「進行を阻止する」というニュアンスで使われます。

「block」という動詞は、人や物の動きを遮ったり、何かがスムーズに行くのを妨げたりする状況で使われます。日常でも「誰かが道を塞いで通れない」「アプリで誰かをブロックする」等のシーンで用いられます。

活用形


  • 原形: block

  • 三人称単数現在形: blocks

  • 進行形: blocking

  • 過去形・過去分詞形: blocked

他の品詞形


  • 名詞: a block (例: a block of wood「木の塊」、a city block「街区」)

  • 形容詞・副詞形: 直接の形容詞・副詞形はありませんが、複合語や派生表現がある場合があります。

CEFRレベルの目安: B1 (中級)


  • 日常会話や基本的な文章で頻出する単語。比較的よく目にするため、B1レベル (中級) の英語学習者に必要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

「block」は、短くシンプルな単語で、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。語幹そのものが「block」として機能しています。

派生語や関連語


  • blocker (名詞): 阻むもの、妨害する人 (例: “He’s a good defender, acting as a great blocker in football.”)

  • blocked (形容詞): ブロックされた、塞がれた

  • blocking (動名詞/形容詞的用法): 阻止すること、妨害する行為

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. block the view(視界を遮る)

  2. block the road(道路を塞ぐ)

  3. block traffic(交通を阻止する)

  4. block an account(アカウントをブロックする)

  5. block someone’s path(人の通り道を塞ぐ)

  6. block an attack(攻撃を防ぐ)

  7. block a shot(シュートをブロックする)

  8. block a proposal(提案を阻止する)

  9. block someone on social media(SNSで誰かをブロックする)

  10. mental block(心理的な思考の停止状態)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中英語( Middle English )の “blok” に由来するとされ、もともと「丸太」「塊」といった意味をもっていました。その後、「モノの進行を物理的に阻む」という意味が派生し、さらに抽象的に「何かを妨害する」というニュアンスに広がりました。


  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 「block」は、物理的に「塞ぐ・ふさぐ」という直接的な意味だけでなく、「計画や行動を止める」「SNS やオンラインで接触を遮断する」などの抽象的な障害にも使われます。

    • 口語でも文書でも幅広く使える表現です。砕けた会話でも、ビジネスメールや文書でも使用可能ですが、あまりにカジュアルな文脈では「stop」等の方が自然な場合もあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive) で使われるのが基本


    • 例: “She blocked the door.” (彼女はドアを塞いだ)


  • イディオムや関連構文:


    1. block out: 「(光や音を) 遮断する、(考えを) 意図的に締め出す」


      • 例: “I blocked out the noise with earplugs.”


    2. block off: 「(道や場所を) 封鎖する」


      • 例: “The police blocked off the street.”



  • 使用シーン: フォーマル/カジュアル両方OKですが、フォーマル文書では「obstruct」や「prevent」が選ばれることもあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Could you move your car? It’s blocking my driveway.”

    (車を動かしてもらえますか?私の車庫の前を塞いでいます。)

  2. “Don’t stand there, you’re blocking the TV.”

    (そこに立たないで、テレビが見えなくなっちゃうよ。)

  3. “I had to block him on social media because he kept spamming me.”

    (スパムメッセージを送り続けられたので、彼をSNSでブロックしました。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We need to block any unauthorized access to our servers.”

    (サーバーへの不正アクセスを遮断する必要があります。)

  2. “The CFO decided to block further investments in that project.”

    (最高財務責任者は、そのプロジェクトへの追加投資を阻止することに決定しました。)

  3. “Please block off your calendar for the client meeting.”

    (クライアントとのミーティングのため、スケジュールを確保しておいてください。)

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “To test the hypothesis, we blocked the relevant neural pathways pharmacologically.”

    (仮説を検証するために、関連する神経経路を薬理学的に遮断しました。)

  2. “The new privacy regulation blocks the sharing of sensitive data across platforms.”

    (新しいプライバシー規制は、機密データのプラットフォーム間の共有を阻止しています。)

  3. “Researchers attempted to block the signal transduction to observe altered cellular responses.”

    (研究者たちは、シグナル伝達を遮断して細胞の反応変化を観察しようとしました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. obstruct (妨害する)


    • よりフォーマルで、「動作や進行を物理的または抽象的に遮る」イメージです。

    • 例: “Obstructing justice is a serious crime.”


  2. prevent (防ぐ)


    • 事前に何かを止める、実現しないようにするというニュアンス。

    • 例: “Wearing a mask can help prevent infection.”


  3. hinder (妨げる)


    • 進行を遅らせる、邪魔するというニュアンス。

    • 例: “Lack of funds hindered the project’s progress.”


  4. stop (止める)


    • 最も一般的かつ幅広い「止める」という意味。

    • 例: “He stopped the car abruptly.”


反意語 (antonyms)


  1. unblock (ブロックを解除する)

  2. clear (障害物を取り除く)

  3. open (開く、解放する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /blɒk/ (イギリス英語), /blɑːk/ (アメリカ英語)

  • アクセント: block は1音節なので強勢は単語全体に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語での差: イギリス英語では “o” が「ɒ」に近く、アメリカ英語では「ɑː」寄りの音。

  • よくある間違い: “block” と “black” の混同(スペルや発音: /blæk/ と /blɒk/)に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “blok” “blcok” などのタイプミスに注意。

  • 同音異義語の混同: 同音ではありませんが、似た単語 “black” (黒) と間違えやすいです。

  • 試験対策へのヒント: TOEICや英検の読解問題などで「邪魔をする」「防止する」といった文脈で登場する場合が多いです。熟語として “block out” や “block off” なども問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「四角いブロック(積み木)で通路を塞いでいる」イメージをすると、「ブロックする=遮る・邪魔をする」という意味を思い出しやすいです。

  • スペリングは “b-l-o-c-k” の 5 文字。「black」と間違えないように “o” の位置と “c” の順番を強く意識して覚えましょう。

  • SNS アプリで「ブロック」機能を使う感覚をイメージすると記憶に定着しやすいです。


上記を参考に、「block」は「進行を遮る」、つまり何かを「ふさぐ・止める・妨げる」動作を表す動詞であると理解しておくと、日常生活からビジネス、学術まで幅広いシーンで的確に使いこなせるでしょう。

意味のイメージ
block

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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