《文》(人間以外の)『動物』,(特に鳥・魚に対して)四足獣;(人間に対する)『けもの』,畜生 / (けもののように)粗暴な人 / 《英話》《~a》(…の)とてもいやなこと(物)《+『of』+『名』》
beast
《文》(人間以外の)『動物』,(特に鳥・魚に対して)四足獣;(人間に対する)『けもの』,畜生 / (けもののように)粗暴な人 / 《英話》《~a》(…の)とてもいやなこと(物)《+『of』+『名』》
名詞 “beast” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味:
・“beast” は主に「動物」、「獣」を指す英単語です。文脈によっては、荒々しい生き物や怪物のようなイメージを伴った言い方です。
・比喩的に、人を「けもの」のように形容するときにも使われます。
日本語の意味:
・動物、獣、けもの
・(比喩的に)乱暴者や残酷な人を指すこともある表現です。例えば、「あいつはまるで獣(けもの)だ」と言いたいときの「獣」に近いニュアンスです。
「beast」は少し荒々しいイメージや、恐ろしさを強調したいときに使われる単語です。
「Beauty and the Beast(美女と野獣)」の“野獣”もこの単語です。
品詞:
- 名詞(noun)
活用形:
- 単数形: beast
- 複数形: beasts
関連する他の品詞形:
- beastly (形容詞): 獣のような、残酷な
- bestial (形容詞): 獣的な、凶暴な(よりフォーマル)
- bestiality (名詞): 獣性、獣姦(文脈によって意味が強烈なので注意)
CEFR レベル: B2(中上級)
- 「beast」は一般的な「animal」より一段階難しめの語彙であるため、B2レベル(中上級)を目安として学習するとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “beast” は単独の語根(語幹)のみで、明確な接頭語や接尾語はありません。ラテン語・フランス語を経由して英語になった単語です。
派生語や類縁語
- beastly: 形容詞。「獣のような」「残酷な」
- bestial: 形容詞。「獣的な」「獣に関する」(よりフォーマル)
- beastly: 形容詞。「獣のような」「残酷な」
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- wild beast(野獣)
- savage beast(どう猛な獣)
- beast of burden(荷を運ぶ動物)
- beauty and the beast(美女と野獣)
- beasts of the field(野の獣たち)
- caged beast(檻に入れられた獣)
- tame the beast(獣を飼いならす)
- unleash the beast(獣を解き放つ)
- wounded beast(傷ついた獣)
- beast inside(内なる獣)
- wild beast(野獣)
上記コロケーションは、暗喩や比喩的にも頻出するので覚えておくと便利です。
3. 語源とニュアンス
語源
- “beast”は、古フランス語の “beste” を経由し、ラテン語の “besta” に由来するとされています。元々は「家畜」という意味に近かったそうですが、中世以降、より幅広く動物全般を指すようになりました。
ニュアンス
- 動物としての「獣」を意味しつつ、人間の汚い本性や荒々しさを表現する際に比喩として用いられます。
- 文語表現・文学表現の中では「恐ろしげ」なイメージを強めます。
- 口語では多少カジュアルに「すごい奴」や「やばい人」を指すスラング的使い方も見られますが、文脈に注意が必要です(「He is a beast on the basketball court.」= 「彼はバスケットコートではモンスター(超人的にすごい選手)だよ」 など)。
- 動物としての「獣」を意味しつつ、人間の汚い本性や荒々しさを表現する際に比喩として用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞: 可算名詞
- “beast” は可算名詞です。単数・複数の区別(beast / beasts)があります。
- 普通の名詞として、冠詞(a / the)を伴うか、または複数形で使われます。
- “beast” は可算名詞です。単数・複数の区別(beast / beasts)があります。
よくある構文・イディオム
- “a beast of a …”:「とんでもない(大変な)…」という比喩表現。
- 例: “It was a beast of a problem.” (とんでもなく厄介な問題だった。)
- “make a beast of oneself”: 「自分を獣のように振る舞わせる」、自制心を失うイメージで言われることがあります。
- “a beast of a …”:「とんでもない(大変な)…」という比喩表現。
フォーマル/カジュアル
- フォーマルな場では、学術的・文学的に「獣」を表現するときに用います。
- カジュアルな口語表現では、大げさに人を「とてもすごい存在」と褒めたり、逆に「乱暴だ」と批判する意味でも使われることがあります。
- フォーマルな場では、学術的・文学的に「獣」を表現するときに用います。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I can’t believe she tamed that wild beast in the backyard!”
- (あの裏庭の野獣を彼女が飼いならしたなんて信じられないよ!)
“He’s a beast at video games; he rarely loses.”
- (彼はビデオゲームではモンスター級だよ;めったに負けないんだ。)
“Don’t go near that dog; it acts like a beast when it’s hungry.”
- (あの犬には近づかないほうがいいよ。腹が減ると獣みたいに乱暴になるから。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our new marketing strategy has become a beast to manage.”
- (新しいマーケティング戦略は扱うのが非常に大変になってしまった。)
“He’s a beast when it comes to closing deals.”
- (彼は契約をまとめるとき、ものすごく頼りになるよ。)
“Organizing this event turned out to be a beast of a task.”
- (このイベントの準備は、とんでもなく大変な作業になったよ。)
学術的文脈での例文(3つ)
“The study of mythological beasts offers insight into ancient cultures.”
- (神話上の獣の研究は、古代文化を理解する手がかりを与えてくれます。)
“Ecologists track the migration patterns of these beasts across the savannah.”
- (生態学者はサバンナを横断するこれらの獣の移動パターンを追跡しています。)
“In medieval literature, the term ‘beast’ often symbolizes moral or spiritual challenges.”
- (中世文学では、「beast」という単語はしばしば道徳的あるいは精神的な試練を象徴しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- animal(動物)
- シンプルに「動物」を意味する一般用語。
- シンプルに「動物」を意味する一般用語。
- creature(生き物)
- 人間含む生き物全般をやや文学的に表現。
- 人間含む生き物全般をやや文学的に表現。
- brute(獣、残忍な人)
- 攻撃的・乱暴なニュアンスが強い単語。
- 攻撃的・乱暴なニュアンスが強い単語。
- monster(怪物)
- 通常は空想上・怪奇的な生物や、残酷な人を指す。
- 通常は空想上・怪奇的な生物や、残酷な人を指す。
- wildlife(野生動物)
- 自然環境下の動物全般を指す言葉。
- 自然環境下の動物全般を指す言葉。
- animal(動物)
反意語(Antonyms)
- human(人間)
- 獣と対比的に「人」という意味。
- 獣と対比的に「人」という意味。
- pet(ペット)
- かわいがられる・飼い慣らされた動物という点で対照的。
- human(人間)
使い方のニュアンス: “beast”はどちらかというと「荒々しさ」や「獣性」を強調しているのに対し、 “animal”はもっと中立的な生物学上の呼び方となります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /biːst/
- アクセントの位置: 一音節語なので、単語まるごとにアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- どちらも /biːst/ と発音し、大きな違いはありません。
- どちらも /biːst/ と発音し、大きな違いはありません。
- よくある発音の間違い:
- “best” (/bɛst/) と混同しないように注意しましょう。音の長さが違います。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “beast” の “ea” の順番を “ae” と間違えたり、“best” と混同しがち。
- 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、似たスペルの “breast” (/brɛst/) や “best” (/bɛst/) とは全く意味が異なるので注意。
- 試験対策:
- TOEIC や英検では、文学的文脈や比喩表現などで出題される可能性があります。意味だけでなく、比喩的な用法も押さえておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “beast” を覚えるときは「Beauty and the Beast(美女と野獣)」を連想すると自然と頭に残りやすいです。
- “beast” の中に “ea” という連続母音があるため、「イー」の長音をしっかり意識すると発音も定着します。
- スペリングは “b-e-a-s-t” と覚えると同時に、響き的に「ビースト」とイメージすると混乱しにくいでしょう。
以上が名詞 “beast” の詳細解説です。文学や日常会話など幅広い文脈で見かける単語なので、基本的な意味と合わせて比喩表現などもぜひ覚えておきましょう。
《文》(人間以外の)動物,(特に鳥・魚に対して)四足獣;(人間に対する)けもの,畜生
(けもののように)粗暴な人
《英話》《~a》(…の)とてもいやなこと(物)《+of+名》