最終更新日:2025/08/03

〈C〉(それほど親密ではない) 知り合い, 知人 / 〈U〉《時にa~》《 …を》知っていること,《…の》知識《with ...》

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元となった辞書の項目

acquaintance

名詞

〈C〉(それほど親密ではない) 知り合い, 知人 / 〈U〉《時にa~》《 …を》知っていること,《…の》知識《with ...》

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昨日、スーパーマーケットで昔の知り合いに偶然会った。

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解説

名詞 “acquaintance” の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語: acquaintance

日本語: 知人(ちじん)

品詞: 名詞

意味(英語・日本語)


  • 英語: A person one knows slightly but is not a close friend.

  • 日本語: 「顔見知り」や「少しは知っている人」のことで、親しい友人ほどではないが、ある程度の面識がある人を指します。ややフォーマルな響きがあり、「知り合い」というニュアンスで用いられます。

「acquaintance」は「顔見知りや仕事上の知り合い」のように、相手との距離が比較的遠い場合に使われます。身内・家族や親友といった近しい関係性では使われません。

活用形

名詞なので直接的な活用はありませんが、派生形や関連する品詞として下記のようなものがあります。


  • 動詞形:acquaint (~に知らせる、熟知させる)


    • 例) acquaint oneself with ...(…に精通する)


  • 形容詞形:acquainted (~と面識がある、~をよく知っている)

CEFR レベル


  • B2(中上級): B2 レベルになると語彙も増えてきて、より抽象的な概念を扱う単語の使用が増えます。「acquaintance」は日常生活でも時々耳にしますが、少しフォーマルな場面にも登場するため、B2 くらいが目安です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ac-: もともとはラテン語由来の接頭辞 “ad-” (~へ、~に向かって)

  • quaint: 古フランス語 “acointer” (知らせる、紹介する) に由来するとされますが、直接的には “coint” (知られるようになる) と関連があります。

関連する派生語や類縁語


  • acquaint (v.): 知らせる、知らせて親しくさせる

  • acquainted (adj.): 面識がある、よく知っている

  • acquaintanceship (n.): 知人関係、知り合いとしての関係

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. make an acquaintance with ~

    → ~と知り合いになる

  2. a passing acquaintance

    → かすかな知り合い(深くは知らない知人)

  3. a casual acquaintance

    → なんとなくの知り合い

  4. renew an acquaintance

    → 知り合いとの関係を再開する

  5. develop an acquaintance

    → 知り合い関係を深める

  6. acquaintance network

    → 知人のネットワーク

  7. slight acquaintance

    → 浅い付き合い(面識が薄い)

  8. broad circle of acquaintances

    → 幅広い交友関係(たくさんの知人がいる)

  9. close acquaintance (slightly contradictory in nuance, but sometimes used)

    → 比較的親しい知人

  10. introduction through acquaintances

    → 知人を通しての紹介


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語 “acointer” (紹介する、親しくさせる) に由来し、それが中英語へと入ってきたとされています。ラテン語の “ad-” + “cognoscere” (知る) が遠い起源とされることもあります。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「acquaintance」は「友人(friend)」ほど親しみを示すニュアンスではありません。あくまで「知っている人」という感じです。

  • 日常会話でも使われますが、ややフォーマルな場面や書き言葉での使用が目立ちます。日常では単純に「someone I know(知り合い)」と言うことも多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞: 「an acquaintance」「some acquaintances」のように可算扱いされます。

  2. 構文例:


    • I have an acquaintance who works at the bank.

    • He’s just a casual acquaintance from college.


イディオムや表現


  • make (someone's) acquaintance: ~と知り合いになる、初対面をする


    • 例) I had the pleasure of making her acquaintance at the conference.


フォーマル/カジュアル


  • フォーマル寄り: ビジネスや目上の人へのレター、公式文書などでもよく使われます。

  • カジュアル: 口語では少し硬い響きがありますが使えなくはありません。ただし、会話では「I know him (彼のこと知ってる)」や「He’s a friend of a friend (友達の友達)」など、より軽めの表現が多用されます。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. She’s not a close friend, just an acquaintance from my gym.


    • (彼女は親友ってわけではなく、ジムで顔見知りになった人なんだ。)


  2. I ran into an old acquaintance at the grocery store today.


    • (今日、スーパーで昔の知り合いに偶然会ったよ。)


  3. He’s only an acquaintance; we’ve never really hung out.


    • (彼はただの知り合いで、実は一緒に遊んだことはないんだ。)


(B) ビジネスでの例文


  1. We have several mutual acquaintances in the industry.


    • (業界に私たちの共通の知り合いが何人かいます。)


  2. It would be great to expand our network of acquaintances at this seminar.


    • (このセミナーで、知人のネットワークを広げられるといいですね。)


  3. I met him through a business acquaintance who recommended our service.


    • (弊社のサービスを紹介してくれたビジネス上の知人を通じて、彼と知り合いました。)


(C) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. Her acquaintance with Goethe’s works is extensive.


    • (彼女はゲーテの作品を幅広く知っている。)


  2. The researcher’s acquaintance with statistical methods proved invaluable.


    • (その研究者の統計手法に対する熟知が非常に貴重なものとなった。)


  3. His acquaintance with historical archives helped in verifying the data.


    • (歴史アーカイブに精通していたことが、データの検証に役立った。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. associate (同僚、仕事関係の人)


    • 「associate」は「仕事相手、同僚」などビジネス寄りの文脈で使われやすい。


  2. contact (連絡先、取引先の知り合い)


    • 「contact」は情報交換のための連絡相手というニュアンスが強い。


  3. familiar (面識がある人)


    • 「familiar」は形容詞的にも使われ、「馴染みのある」「面識がある」という状態を表す。


反意語 (Antonyms)


  1. stranger (見知らぬ人)


    • 「全く知らない人」という点で「知人」とは対極。


  2. enemy (敵)


    • 立場的に敵対する相手を示す。


「acquaintance」は一定の面識を前提とします。ほぼ何も知らない「stranger(他人)」や感情的に敵対している「enemy(敵)」は反意として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (アメリカ英語): /əˈkweɪn.təns/

  • IPA (イギリス英語): /əˈkweɪn.təns/

強勢(アクセント)


  • 第2音節「-quaint-」に強勢があります。 /ə-KWAYN-təns/ のように発音します。

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • ほとんど同じ発音です。母音の若干の違い(/eɪ/ の長さなど)が地域差で出る場合があります。

よくある発音ミス


  • “quaint” の部分を /kwɪn/ のように短く発音してしまう

  • 語末 -ance を /-əns/ ではなく /-ɑːns/ のように伸ばしてしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “acquaintance” の “quaint” の部分を “quint” や “quant” と間違えないように注意。

  2. 同音異義語との混同: 特に挙げられるような同音異義語はありませんが、「acquaint (動詞)」との混同に注意しましょう。

  3. 試験対策: TOEIC や英検の読解問題で、文脈から「彼らはただの知り合いの関係」といったニュアンスを理解する必要が出てきます。フォーマルな文脈で使われることが多いので、ビジネスレターや文章の読解問題で出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「acquaintance」は「ac + quaint(珍しい?)」のように見えますが、「相手を知らせる(親しくさせる)」というイメージで覚えるとよいでしょう。

  • 「acquaintance = ちょっとした知り合い」という意味で、「知り合う(= acquaint) + ’-ance’(名詞化) → 知り合い」という流れを頭に入れておくと理解しやすいです。

  • 勉強テクニックとしては、「友達(friend)よりは距離がある人 → acquaintance」というニュアンス差を意識して、実際の人間関係をイメージすると覚えやすいでしょう。

以上が “acquaintance” の詳細解説です。使いどころを押さえながら、ぜひ語彙力アップに活用してください!

意味のイメージ
acquaintance
意味(1)

〈C〉(それほど親密ではない)知り合い,知人

彼は友達というほどではないが、知り合いだ。

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意味(2)

(またacquaintanceship)〈U〉《時にa~》( …を)知っていること,(…の)知識《+with+

私たちは彼女と知り合いではない。

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和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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