最終更新日:2025/12/03

原住民;《通例複数形で》土着の動物(植物)

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元となった辞書の項目

aborigine

名詞

原住民;《通例複数形で》土着の動物(植物)

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この地域には原住民の部族が何千年も住んでいます。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: aborigine

品詞: 名詞 (countable noun)

英語での意味


  • “Aborigine” typically refers to an original inhabitant of a region, especially used for the Indigenous peoples of Australia.

日本語での意味


  • 「ある地域の先住民」という意味です。特にオーストラリアの先住民を指すのに使われる場合が多いです。

  • この言葉は歴史的・文化的背景と強く結びついているため、相手や文脈によっては「Indigenous Australian(オーストラリア先住民)」「First Nations(カナダなどの先住民)」など、より適切な呼称が好まれることがあります。慎重に使うことが大切です。

「Aborigine」は、人々が先住民を指し示したい場面で用いられますが、文脈や言語コミュニティによっては古い表現あるいは望ましくない表現とみなされる場合もあるので、注意が必要です。

活用形


  • 単数形: aborigine

  • 複数形: aborigines

他の品詞


  • 形容詞形: aboriginal(例:「aboriginal art」オーストラリア先住民の芸術)

  • 名詞形としては “Aboriginal” も使われますが、用法には地域や文脈に応じた配慮が必要です。

CEFR レベル


  • B2(中上級) 以上レベルの単語


    • 日常会話だけでなく、文化や歴史の議論などでも扱われる可能性がある単語です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ab + origine


    • ラテン語の “ab origine”=「はじめから」「起源から」という意味が由来です。


関連語や派生語


  • aboriginal (形容詞)

  • Aboriginal people (名詞句)

  • indigenous (形容詞):「先住の」「固有の」

  • native (形容詞/名詞):「その土地固有の」「出身の人」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. Aboriginal community → (先住民社会)

  2. Aboriginal art → (先住民の芸術)

  3. Aboriginal culture → (先住民文化)

  4. Aboriginal heritage → (先住民の遺産)

  5. Indigenous peoples → (先住民の人々)

  6. First Nations groups → (先住民族集団)

  7. native traditions → (固有の伝統)

  8. traditional lands → (先住民が伝統的に所有・管理してきた土地)

  9. cultural identity → (文化的アイデンティティ)

  10. respect for origins → (起源や先住性に対する敬意)


3. 語源とニュアンス


  • 語源は、ラテン語 “ab origine” =「はじめから」「起源から」です。

  • もともとは「特定の土地において最初からそこに住んでいる人」を指していましたが、現在では特にオーストラリア先住民を指す場合が多くなっています。

  • 歴史的・文化的な背景があるため、使用には注意が必要です。特にオーストラリアの先住民を意味するときは、当事者が好む語を尊重することが大切です。場合によっては “Indigenous Australians” や “Aboriginal Australians” と言い換える場合もあります。

  • 日常会話というよりは、少しフォーマルな文脈や歴史・文化を扱う文脈で用いられることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞)


    • “an aborigine” / “the aborigines” のように、冠詞や複数形を付けて使います。


  • 「Aborigine」を単独で使う場合、文脈によっては差別的に響くことがあり、オーストラリアでは特に注意が求められます。

  • 形容詞「aboriginal」は文化や美術品などを表す場合に使われることが多いです (e.g., “Aboriginal art,” “Aboriginal communities”).

一般的な構文例


  • “He is an Aborigine of the northern region.”

  • “They are discussing the rights of Aborigines.”


5. 実例と例文

それぞれの日常会話・ビジネス・学術的文脈での例文を示します。

日常会話


  1. “I learned about Aborigines in my geography class today.”

    (今日の地理の授業でオーストラリア先住民について学んだんだ。)


  2. “Did you see the Aboriginal art exhibition at the museum?”

    (博物館でのオーストラリア先住民芸術展を見た?)


  3. “I want to respect the traditions of the Aborigines when I visit Australia.”

    (オーストラリアに行くときは、先住民の伝統を尊重したいと思っている。)


ビジネス


  1. “Our company is partnering with local Aborigine groups to promote cultural tourism.”

    (当社は文化観光を推進するために現地のオーストラリア先住民グループと提携しています。)


  2. “Sustainable development must involve consultation with Aborigines living in the area.”

    (持続可能な開発には、その地域に住む先住民との協議が不可欠です。)


  3. “We have included an Aboriginal artist’s designs in our new product line.”

    (私たちは新商品のデザインに先住民アーティストの作品を取り入れました。)


学術的な文脈


  1. “The research focuses on the historical migration patterns of Aborigines.”

    (その研究は先住民の歴史的な移動パターンに焦点を当てています。)


  2. “Archaeological findings show that Aborigines have inhabited this region for over 50,000 years.”

    (考古学的発見によれば、先住民は5万年以上前からこの地域に住んでいたことがわかっています。)


  3. “The paper examines the legal recognition of Aborigines’ land rights.”

    (この論文は先住民の土地権利に対する法的承認を考察しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. Indigenous person(先住民)


    • 一般に、ある地域の先住民を指すもっとも包括的な表現。政治的・文化的尊重の意味合いで好まれることが多い。


  2. Native(ネイティブ)


    • 出生地を指すニュアンスが強い。日常的に「生まれたばかりの地域の人」を指す際など広く使われる。


  3. First Nations(ファースト・ネーションズ)


    • カナダをはじめとした地域で公式に使われる場合が多い表現。


反意語


  • 特別に「先住民」の反意語として定着した単語はありませんが、文脈によっては “non-indigenous” (非先住民) が使われる場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˌæb.əˈrɪdʒ.ɪni/

  • アメリカ英語・イギリス英語 ともにおおむね同じですが、ɪ と ɪə のわずかな違いや母音の長短の差がある場合があります。


    • それほど極端な違いはありません。


  • アクセントは “ri” の部分に強勢があります (a-bo-RI-gine)。

  • 「Aboriginal」の場合は /ˌæbəˈrɪdʒ.ɪn(ə)l/ で、語尾に「-al」がつきますが、同じく “rɪdʒ” の部分にアクセントがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “aboriginie” や “aborigine” のつづりをよく混同する人がいます。正しくは “aborigine” (語末は -e)。

  • 大文字/小文字: オーストラリア先住民を指す場合は文中でも “Aborigine” と大文字で書かれることが一般的です。

  • 使用上の注意: 歴史的背景や政治的・文化的ニュアンスが強いため、相手により敬意を払った呼称を使うことが求められます。

  • 試験対策: TOEIC や英検などで直接出題頻度は高くありませんが、文化・社会・歴史を扱う英文読解問題で出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ab + origine” = 「起源から」 → 「最初の住民」とイメージすると覚えやすいです。

  • 「origin (起源)」とのつながりを意識すると単語全体のスペルミスを防ぎやすくなります。

  • オーストラリアの先住民の芸術やブーメランなど、文化的アイコンと結びつけて覚えると印象に残りやすいです。


以上が、“aborigine” の詳細解説です。歴史的背景と尊敬の念が必要な文脈で使われる単語ですので、用法や表現に配慮しながら、上手に活用してください。

意味のイメージ
aborigine
意味(1)

原住民;《通例複数形で》土着の動物(植物)

彼は原住民に対して攻撃的な発言をした。

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和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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