元となった辞書の項目
second
解説
1. 基本情報と概要
単語: second
品詞: 名詞 (他に形容詞・動詞としての用法もありますが、ここでは名詞として扱います)
CEFRレベル: A2(初級)
英語では「second」は「1分の60分の1の時間単位」、「第2番目のもの」、「ちょっとの間」という意味で使われる名詞です。
日本語では「秒」や「(順番の) 二番目」、「短い瞬間」といった意味になります。
「時間を表すときに使われる、とても短い区切りを表す単語です。また、順番を表すときに『2番目』という意味でも使われます。」
名詞の形:
- 単数形:second
- 複数形:seconds
他の品詞の例:
- 形容詞: “second” (例: the second floor = 2階)
- 動詞: “to second (someone)” (例: I second that motion. = その動議に賛成します)
2. 語構成と詳細な意味
- 語源: 後述の通り、ラテン語 secundus (「次の」、「続く」) に由来します。
- 派生語や類縁語:
- secondary (形容詞: 二次的な)
- secondly (副詞: 第二に)
- secondary (形容詞: 二次的な)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- second chance(セカンドチャンス・再チャンス)
- second opinion(セカンドオピニオン・他の医師などからの意見)
- split second(ごくわずかな瞬間)
- every second counts(一瞬一瞬が重要だ)
- in a second(すぐに)
- second thoughts(再考、考え直し)
- second helping(二皿目、お代わり)
- the second half(後半)
- the second round(第二ラウンド・二回戦)
- second-rate(二流の)
3. 語源とニュアンス
“second” は、ラテン語の secundus (「次の」「続く」) が起源で、古フランス語を経由して英語に入ってきました。もともとは「最初に続くもの」を指す意味があります。時間単位としては「1分を60に分割した最小単位」として使われており、その短さから「ほんの少しの時間」「瞬間」「一瞬」というニュアンスも帯びます。
- 使用時の注意点:
- 日常会話で「時間の短い区切り」として、カジュアルにもフォーマルにも使います。
- 「順番」を表す場合も改まった文脈から普段使いまで幅広く使われます。
- 日常会話で「時間の短い区切り」として、カジュアルにもフォーマルにも使います。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a second,” “two seconds,” … と数えられます。
- 一般的な構文:
- (主語) + (動詞) + for a second: “I waited for a second.” (少し待った)
- (主語) + (動詞) + in a second: “I'll be there in a second.” (すぐ行きます)
- (主語) + (動詞) + for a second: “I waited for a second.” (少し待った)
- イディオム:
- just a second: 「ちょっと待って」や「すぐ済むよ」というニュアンス
- second to none: 「どれにも劣らない・一番だ」という意味の慣用句
- just a second: 「ちょっと待って」や「すぐ済むよ」というニュアンス
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Give me a second; I need to find my keys.”
(ちょっと待って、鍵を探すから。) - “I’ll be back in a second.”
(すぐ戻るね。) - “Could you wait a second while I answer the phone?”
(電話に出る間、少し待ってもらえる?)
ビジネスシーン (フォーマル〜カジュアル混合)
- “Please wait a second while I pull up the file on my computer.”
(ファイルを開くので少々お待ちください。) - “We need a second approval before finalizing the contract.”
(契約を締結する前に、二つ目の承認が必要です。) - “It only takes a few seconds to complete the login process.”
(ログイン作業は数秒で完了します。)
学術的 / アカデミック
- “A second is defined as the duration of 9,192,631,770 periods of the radiation corresponding to the transition between two hyperfine levels of the ground state of the cesium-133 atom.”
(秒は、セシウム133原子の基底状態における二つの超微細構造の遷移に対応する放射が9,192,631,770周期に達するまでの時間と定義されます。) - “In this experiment, the measurement interval was set to 30 seconds.”
(この実験では、測定間隔を30秒に設定しました。) - “We will analyze the second phase of the project in the next report.”
(次の報告書でプロジェクトの第二段階を分析します。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- moment (瞬間)
- instant (即時・一瞬)
- jiffy (ほんの一瞬: 口語表現)
- tick (時計のカチッという動作の一瞬)
- moment (瞬間)
これらは「ごく短い時間」という点で“second”に近いですが、「秒」のように精密な計測単位ではないため、公的な文書では使わない場合が多いです。
- 反意語:
- 時間の概念で明確な反意語はありませんが、「順番」で考えるなら “first” (第一) は対照的な立ち位置と言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈsɛk.ənd/
- アクセント: 第一音節 “sec” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では [ˈsek.ənd] と [ˈsek.ənd] のように「アンド」の部分がやや曖昧母音 (ə) になりやすい。
- よくある間違い: “secound” とつづりを間違える人がいますが、正しくは “second” です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「secound」と書いてしまう誤りに注意。
- 同音異義語への混同: “second” (名詞) と “to second” (動詞: 賛成する) の混同。文脈で見分けてください。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、時間や序数を表す用法で頻出です。「第一に〜、第二に〜」と論旨を展開するときの “first, second, third…” の形でもよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「1分=60秒」という感覚をしっかり覚えておくと、ほかの時間表現 (minute, hour) とリンクしやすくなります。
- 覚え方: “sec” は “sector” や “section” のように「部分」を表す接頭語と関連付けても面白く、“とても小さい一部分” という意味をイメージするとよいでしょう。
- スペリングのポイント: 最初に “sec” を書き、“-ond” で終わると覚えておくと間違いにくいです。
「second」は時間の単位としても順番を表す意味としても日常的に非常に使い勝手のよい単語です。短い時間表現や、順序づけの文脈など、多くのシチュエーションで役立つので、ぜひ活用してください。
意味のイメージ
意味(1)
(時間・角度の)秒
意味(2)
《単数形で》瞬間(moment)