元となった辞書の項目
pence
解説
1. 基本情報と概要
英語表記: pence
品詞: 名詞(複数形)
意味(英語): Plural form of “penny,” referring to British currency.
意味(日本語): 「ペニー(penny)」の複数形で、イギリスの通貨であるペニーが複数あることを示します。イギリスの1ポンドを100に分割した際の最小単位がペニーで、その複数形がこの“pence”です。「何ペンスあるか」という時に使われます。
「pence」は、イギリスのお金について話すときに使われる単語で、1ペニーが複数集まった時に使われる呼び方です。日常会話では「ペンス」と読まれ、たとえば「50ペンス」というように言います。
活用形:
- 単数形: penny
- 複数形: pence(金額を表す時の一般的な複数形)
- 個々の硬貨を強調するときなどに “pennies” と言うこともあります。
- 単数形: penny
他の品詞になった場合:
- “pennies” は同じく複数形の名詞ですが、単にそれぞれの硬貨を数えるときなどに用いられる形です(人格化・硬貨1枚1枚の存在を強調したいとき)。品詞は同じ名詞ですが、形や使い方が少し異なる例といえます。
CEFRレベルの目安:
- A2(初級): 買い物や通貨について学ぶ段階で出てくる英単語です。
- A2(初級): 買い物や通貨について学ぶ段階で出てくる英単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「pence」は古英語 “pening,” “penig,” “peninc,” またはそのラテン語系派生を経て変化した形を持つ “penny” の複数形として使われます。語幹としては “pen-” (penny) があり、接頭語・接尾語といったものは入りません。
派生語や類縁語:
- penny(単数名詞)
- pennies(硬貨1枚1枚を示す複数形)
- halfpenny(かつて流通していたハーフペニー硬貨)
- penny(単数名詞)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)
- “fifty pence piece” – (50ペンス硬貨)
- “spare a few pence” – (数ペンスを譲ってもらう/貸してもらう)
- “worth every pence” – (払った分の価値がある)
- “a matter of pence” – (ほんのわずかな金額の問題)
- “count your pence” – (お金をきっちり数える)
- “pence on the dollar/pound” – (1ドル/1ポンドあたりのペンス換算で)
- “few pence change” – (わずかな釣り銭)
- “two pence worth” – (2ペンス分の価値/わずかな意見)
- “every last pence” – (最後の1ペンスまで)
- “pence in return” – (お釣りで返ってくるペンス)
- “fifty pence piece” – (50ペンス硬貨)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「pence」は「penny」の古英語形 “penig” に由来し、ドイツ語の “Pfennig” と同根とされています。古代から小さな貨幣単位を指し、現在のイギリスの通貨体系が導入された1971年の十進法移行後も、複数形として“pence”が使われています。
- ニュアンス:
- 主にイギリス英語で、通貨や買い物に関する会話で使われます。
- 口語でも文章でもよく使われますが、アメリカ英語では “cent” が一般的なので、イギリスの通貨に特化した表現というニュアンスがあります。
- フォーマル・カジュアルどちらの場面でも使いますが、ビジネスシーンやニュースなどでは正確に金額を表すために頻繁に使われます。
- 主にイギリス英語で、通貨や買い物に関する会話で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞・不可算名詞について:
- “pence”は「金額・通貨単位」を表すときは一般的に不可算的に扱われることが多いですが、複数形として厳密に「何枚のペニー」を意味する場合は可算的な扱いにもなります。
- 例: “Fifty pence is enough.”(金額として見れば不可算的に述べる)
- “pence”は「金額・通貨単位」を表すときは一般的に不可算的に扱われることが多いですが、複数形として厳密に「何枚のペニー」を意味する場合は可算的な扱いにもなります。
- 一般的な構文・イディオム:
- “(X) pence worth of…” – 「(X)ペンス分の…」
- “my two pence worth” – 「私のちょっとした意見(口語表現)」
- “(X) pence worth of…” – 「(X)ペンス分の…」
- 使用シーン:
- 買い物や値段を言うときなどはカジュアルでもフォーマルでも自然に使われます。
- 買い物や値段を言うときなどはカジュアルでもフォーマルでも自然に使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Can you lend me twenty pence for the vending machine?”
(自販機で必要だから、20ペンス貸してくれる?) - “This costs forty-five pence, quite cheap!”
(これ45ペンスだから、かなり安いね!) - “I only have a few pence left in my pocket.”
(ポケットにもう数ペンスしか残っていないよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “We’ve reduced production costs by five pence per item.”
(1個あたり5ペンス、生産コストを削減しました。) - “A rise in the excise duty will add two pence to the price of a litre of petrol.”
(物品税の引き上げにより、1リットルのガソリンの価格が2ペンス上昇します。) - “The total cost difference comes to around ten pence per unit.”
(そのコスト差は1ユニットあたり約10ペンスになります。)
学術的な文脈での例文
- “During the medieval period, a penny was equivalent to twelve pence in the older coinage system.”
(中世期には、ペニーは旧硬貨制度では12ペンスに相当しました。) - “The study examines fluctuations in the value of a pence over centuries.”
(この研究は、数世紀にわたるペンスの価値の変動を検証しています。) - “A direct correlation was found between the minted quantity of pence and the economic expansion of the period.”
(鋳造されたペンスの量とその時代の経済拡大との間に、直接の相関関係が見出されました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “pennies” – (ペニーの複数形。硬貨1枚1枚を強調してカウントするニュアンス)
- “cents” – (アメリカなど他の国々の最小通貨単位を指す際に使う単語)
- “coins” – (硬貨一般を指す広義の言葉)
- “pennies” – (ペニーの複数形。硬貨1枚1枚を強調してカウントするニュアンス)
「pence」は金額をまとめて言う場合に主に用いられます。例えば「10ペンス」というときに“pennies”とするより“pence”を使うことが自然です。一方、硬貨を個数で数えるときや「ペニー硬貨が何枚あるか」を強調したい場合は“pennies”といいます。
- 反意語:
- 通貨の「反意語」は特にありませんが、紙幣としては “note” (紙幣) という対比はあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pɛns/
- アクセント: 英単語としては1音節なので特に強勢部分の区別はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 基本的に /pɛns/ で同じですが、アメリカではそもそも「pence」という単語をあまり使わないので、イギリス英語特有の単語という認識があります。
- 基本的に /pɛns/ で同じですが、アメリカではそもそも「pence」という単語をあまり使わないので、イギリス英語特有の単語という認識があります。
- よくある発音の間違い: “pens”(ペンズ)と濁らないように注意しましょう。“pence”は咬んで ’’s’’ の音をはっきりと出します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pece” や “pance” と綴ってしまうミスに注意しましょう。
- 同音異義語との混同: “pence” には特に同音異義語は多くありませんが、発音が似た “pens”(ペンズ:ペンの複数形)と紛らわしい場合があります。
- 試験対策や資格試験での出題傾向:
- イギリスの文化や通貨制度を扱う問題で出てくることがあります。特に英検などではイギリス通貨を扱うリーディング問題などで見かける場合もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “pence” の “pen-” は “penny” の語源から来ているとイメージし、1ペニーが複数になったら “-ce” がつく、と覚えるとよいでしょう。
- お金関連の単語として、pound (ポンド) とセットで学ぶとわかりやすいです。たとえば“£0.50”は「50 pence」であり、「フィフティ・ペンス」です。
- タイプして覚えるときは “pen + ce” の二部構成を意識するとスペルを間違えにくいです。
以上が “pence” の詳細な解説です。イギリスのお金に関わる単語なので、ニュースや買い物での金額表現など、多くのシーンで使われます。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
pennyの複数形