最終更新日:2024/06/17

彼はドアをノックした。

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He knocked on the door.

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元となった辞書の項目

knock

動詞

(音がするくらい強く)…‘を'たたく,打つ,なぐる / (…に)〈体・体の一部〉‘を'ぶつける《+名+against(on)+名》 / 《副詞[句]を伴って》…‘を'打って(ある状態などに)する / 〈穴など〉‘を'打ってあける / 《俗》…‘を'けなす,こきおろす / 《英俗》…‘を'びっくりさせる,‘に'ショックを与える / (…を)コツコツとたたく《+on(at)+名》 / (…に)ぶつかる,衝突する《+against(into)+名》 / (故障などで)〈エンジンなどが〉ガタガタいう,ノッキングを起こす

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解説

以下では、英単語 “knock” を、できるだけ詳しく解説していきます。英語学習の参考にしてみてください。


1. 基本情報と概要

・単語


  • knock

・品詞


  • 動詞(他動詞 / 自動詞両方あり)


    • 例:I knocked on the door.(自動詞:対象の前置詞 “on” が必要)

    • 例:I knocked the cup off the table.(他動詞:目的語 “the cup” をとる)


  • また、同じつづりで 名詞としても使われる


    • 例:There was a knock at the door.(名詞:ノックの音・行為)


・意味(英語 / 日本語)


  • to knock:


    • 英語:to hit or strike something, often making a tapping sound

    • 日本語:何かを(特にドアなど)コンコンと叩く、または軽くぶつかる

    • 「ドアをノックする」、「誤って物にぶつかる」という場面でよく使われます。意味としては、何かを軽く叩いて音を出すイメージです。


・活用形


  • 原形: knock

  • 三人称単数現在形: knocks

  • 現在分詞 / 動名詞: knocking

  • 過去形 / 過去分詞: knocked

・他の品詞になったときの例


  • knock(名詞): 叩く音や衝撃

    例:He heard a knock at the window.

  • phrasal verbs(動詞フレーズ)として形が変わる例は後述します。

・CEFRレベルの目安


  • A2(初級):日常の動作を説明する際に使われる基本的な動詞


2. 語構成と詳細な意味


  • 語頭にある “k” は 発音しない(黙字) です。そこが最大の特徴です。

  • 語源的に見ると “knock” は古英語・中英語系の “cnoc” に由来するとされ、もともと「叩く音」を表す擬音語的表現がベースになっています。

派生語や類縁語


  • knockout(名詞): ノックアウト(ボクシングなどで相手を倒すこと)

  • knocker(名詞): ドアノッカー

よく使われるコロケーション(共起表現)例(10個)


  1. knock on (the door)

    ドアをノックする

  2. knock over (something)

    (物を)倒す・ひっくり返す

  3. knock out (someone)

    (人を)ノックアウトする・気絶させる

  4. knock back (a drink)

    飲み物をグイッと飲む(口語的)

  5. knock down (a building)

    (建物などを)取り壊す

  6. knock around (with someone)

    (人と)一緒にぶらぶら過ごす

  7. knock together (something)

    (急いで・簡単に)作る / 組み立てる

  8. knock off (work)

    仕事をやめる・切り上げる

  9. knock it off

    やめろ!(口語で「そんな行為をやめて」という意味)

  10. knock at (the door/window)

    (ドアや窓を)ノックする


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語からの “cnoc” を起源とする擬音語的表現で、「コンコンと音を立てる」イメージです。

  • ニュアンス:


    • ドアや窓を叩く、軽くぶつかるというように、比較的軽い衝撃を与えて音を鳴らすイメージがあります。

    • 「誰かの注意を引くために叩く」ニュアンスが強いです。

    • カジュアルな口語でも、フォーマルな場面でも広く使われます。



4. 文法的な特徴と構文

動詞として


  • 自動詞: knock on/at the door など、前置詞を用いて「~をノックする」「~にぶつかる」などと表す。

  • 他動詞: knock 物 off ~ / knock 人 out など、目的語をとって「~を倒す」「人を気絶させる」などの意味が出せる。

イディオム / 構文


  • knock on wood: 不吉を払うために「木を叩く」というジンクスを指す。アメリカ英語圏でよく使われる表現。

  • knock someone for six (主にイギリス英語で) :(クリケットで打ち飛ばすイメージから)「~を打ちのめす、ショックを与える」

  • knock heads together: (喧嘩している人たちに対して)協調してやらせるように行動する、あるいは叱責する


5. 実例と例文

下記では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3カテゴリごとに例文を示します。それぞれ自然な響きのある表現を目指しています。

(1) 日常会話


  1. “Could you knock on the door to see if anyone’s home?”

    (誰かいるかどうかドアをノックしてもらえますか?)

  2. “I accidentally knocked my glass off the table.”

    (うっかりグラスをテーブルから落としてしまった。)

  3. “Don’t forget to knock before you enter my room.”

    (私の部屋に入る前にはノックを忘れないでね。)

(2) ビジネス


  1. “Could you knock on HR’s door and ask for the new forms?”

    (人事部に行って、新しいフォームがあるかノックして聞いてもらえますか?)

  2. “Let’s knock out the final points of the agenda before the meeting.”

    (会議の前にアジェンダの最終点を片付けてしまいましょう。)

  3. “Her feedback really knocked our marketing plan, so we need to reconsider.”

    (彼女のフィードバックはうちのマーケティングプランをかなり批判したので、考え直す必要があります。)

(3) 学術的 / アカデミック


  1. “In this article, the researcher aims to knock outdated theories by providing fresh data.”

    (この論文で、その研究者は新しいデータを示すことで古い理論に異議を唱えようとしている。)

  2. “Be careful not to knock the apparatus when conducting this experiment.”

    (この実験をするときは、装置をぶつけないように注意してください。)

  3. “The professor knocked the prevailing view, stating it lacked empirical evidence.”

    (その教授は一般的な見解を批判し、それには実証的な証拠が欠けていると述べた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tap(軽くトントンと叩く)


    • 「ノックする」よりもさらに軽い感じ。


  2. rap(コンコンと小気味良い音を立てる)


    • “knock” より音がはっきりしているイメージ。ドアを叩くときの表現でも使われる。


  3. strike(強めに打つ)


    • “knock” より強い衝撃を与えるイメージ。


反意語


  • 厳密な反意語はありませんが、「叩かない・ぶつからない」という意味であれば、leave alone(放っておく)などが対概念になります。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA


  • アメリカ英語: /nɑːk/ (「ナァック」のような音)

  • イギリス英語: /nɒk/ (「ノック」に近い短い “o” の音)

発音の注意点


  • 語頭の k黙字(発音しない)。

  • 強勢(アクセント)はほぼ1音節なので、単に /nɑːk/ or /nɒk/ とするだけです。

  • /n/ の後に o の音を続けて、最後は /k/ でしっかり止める。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “knock” の “k” を忘れたり、“knoc” のようにしてしまう。

  2. 発音ミス: “k” を発音してしまう(× /knɒk/)。

  3. 同音異義語との混同: “nock” と綴りが似ているが “nock” は弓矢の凹み部分などを意味し、日常ではあまり使われない。

  4. 試験対策: TOEICや英検など、日常動作に関する会話やビジネスシーンで「ノックする」という文脈は頻繁に出題される可能性あり。phrasal verbs(knock off, knock outなど)はリスニングや読解でよく登場する。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • Silent “K” シリーズ: “knock,” “knife,” “know,” “knight” など、「k + n」で始まる英単語はkが発音されないという仲間で覚えると便利です。

  • 音のイメージで暗記: “コンコン” → “knock knock” という擬音語がイメージを助けます。

  • 定着のコツ: ドアをノックするときに、頭の中で “knock” とつぶやいてみるとスペルと音が結びつきやすくなります。


以上が “knock” の詳細な解説です。何かを「トントンと叩く」イメージで覚えるとわかりやすいでしょう。ぜひ日常会話でも積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
knock
意味(1)

(…に)〈体・体の一部〉‘を'ぶつける《++against(on)+

意味(2)

《副詞[句]を伴って》…‘を'打って(ある状態などに)する

意味(3)

〈穴など〉‘を'打ってあける

意味(4)

《俗》…‘を'けなす,こきおろす

意味(5)

《英俗》…‘を'びっくりさせる,‘に'ショックを与える

意味(6)

(…を)コツコツとたたく《+on(at)+

意味(7)

(…に)ぶつかる,衝突する《+against(into)+

意味(8)

(故障などで)〈エンジンなどが〉ガタガタいう,ノッキングを起こす

意味(9)

(音がするくらい強く)…‘を'たたく,打つ,なぐる

和英例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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