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kingdom
解説
1. 基本情報と概要
単語: kingdom
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 単数形: kingdom
- 複数形: kingdoms
意味(英語):
- A country or area ruled by a king or queen.
- A realm or domain of something (can also be used metaphorically, e.g., “the kingdom of science”).
意味(日本語):
- 王や女王が治める国、あるいは領域。
- 比喩的に使われる場合もあり、「~の世界」や「~の領域」といった意味を表すこともある。
「kingdom」は、王や女王の統治下にある国や領域を指す名詞です。「王国」という日本語訳が一般的ですが、比喩的に使って「~の世界」と表現するときにも用いられます。CEFRレベルとしては、文脈によってはA2〜B1(初級〜中級)程度で学習する単語といえます。
- A2: 初級
- B1: 中級
(例えば、歴史や物語、ファンタジーなどで「王国」という言葉が頻出するため、初級~中級レベルの学習者にとってもよく目にする語です。)
他の品詞形
- king(名詞): 王
- kingly(形容詞): 王のような、王にふさわしい
- kingdomの派生で動詞形は直接はありませんが、同じ
-dom
接尾辞を持つ単語(例: “freedom”, “wisdom”)などがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): king (王)
- 接尾語 (suffix): -dom
- “-dom” は「状態・領域・地位」などを表す接尾語。
- kingdom であれば「king (王) の領域」を意味します。
- “-dom” は「状態・領域・地位」などを表す接尾語。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- the United Kingdom
- (イギリス(連合王国))
- (イギリス(連合王国))
- Kingdom of God
- (神の王国、神の領域)
- (神の王国、神の領域)
- Kingdom of Heaven
- (天国、天の国)
- (天国、天の国)
- animal kingdom
- (動物界)
- (動物界)
- to inherit the kingdom
- (王国を継承する)
- (王国を継承する)
- expand the kingdom
- (王国を拡張する)
- (王国を拡張する)
- defend the kingdom
- (王国を守る)
- (王国を守る)
- lost kingdom
- (失われた王国)
- (失われた王国)
- rule over the kingdom
- (王国を統治する)
- (王国を統治する)
- within the kingdom’s borders
- (王国の境界内で)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の “cyningdom” (king + -dom) が変化して “kingdom” となったとされています。「cyning」は「王(king)」を意味し、「-dom」は「領域」や「状態」を意味する接尾辞です。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「王国」というと、少し物語的または歴史的な響きがあり、ファンタジーや中世史などでも多用されます。
- 宗教的、比喩的に「~の領域」の意味で使われることも多く、真面目な文脈から文学作品、日常会話まで幅広いシーンで用いられます。
- フォーマル/カジュアルのどちらでも使えますが、文脈によってはやや格式ばった印象になる場合もあります (例: “the kingdom of heaven” は宗教的かつ庄重な響き)。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable noun): 「a kingdom / the kingdom / kingdoms」と冠詞や複数形とともに使われます。
- 一般的な構文例:
- “The king established a new kingdom.” (その王は新しい王国を築いた)
- “She dreams of ruling her own kingdom someday.” (彼女はいつか自分の王国を治めるのを夢見ている)
- “The king established a new kingdom.” (その王は新しい王国を築いた)
フォーマル/カジュアル:
- 王国を実際に指す場合はフォーマルな文章や歴史的文書でよく使われます。
- ファンタジーや比喩的用法では小説やカジュアルな会話でも用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I used to pretend my bedroom was a kingdom when I was a kid.”
- 子どもの頃、自分の部屋を王国だと思って遊んでたんだ。
- 子どもの頃、自分の部屋を王国だと思って遊んでたんだ。
- “Have you ever visited the United Kingdom before?”
- これまでにイギリス(連合王国)に行ったことはある?
- これまでにイギリス(連合王国)に行ったことはある?
- “He collects figurines of castles and kingdoms from fantasy stories.”
- 彼はファンタジーの物語に出てくる城や王国のフィギュアを集めているんだ。
ビジネスでの例文 (3つ)
- “Our company aims to expand its market kingdom in the Asian region.”
- 当社はアジア地域における市場の“王国”を拡大することを目指しています。
(※ ここでは比喩的に「王国」を用いて、「勢力圏/マーケットシェア」の意味を示唆しています)
- 当社はアジア地域における市場の“王国”を拡大することを目指しています。
- “He’s often joking that he wants his office to be his own kingdom.”
- 彼はオフィスを自分の王国にしたいって冗談をよく言うんだよ。
- 彼はオフィスを自分の王国にしたいって冗談をよく言うんだよ。
- “They’re trying to protect their data kingdom with strong security measures.”
- 彼らは強力なセキュリティ対策で自社のデータ王国を守ろうとしている。
学術的・文献での例文 (3つ)
- “During the medieval period, the kingdom experienced significant political upheavals.”
- 中世の時代、その王国は重大な政治的混乱を経験した。
- 中世の時代、その王国は重大な政治的混乱を経験した。
- “In biology, organisms are classified into several kingdoms, such as Animalia and Plantae.”
- 生物学では生物を動物界や植物界など、いくつかの界(kingdom)に分類する。
- 生物学では生物を動物界や植物界など、いくつかの界(kingdom)に分類する。
- “The notion of the ‘Kingdom of God’ is a central theme in many religious texts.”
- 「神の王国」という概念は多くの宗教文書において中心的なテーマである。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
realm (領域、王国)
- 「王の統治範囲・領域」、「専門領域」というニュアンス。より文学的な印象が強い。
- 例: “He rules over his own realm with fairness.” (彼は自分の領域を公正に支配している)
- 「王の統治範囲・領域」、「専門領域」というニュアンス。より文学的な印象が強い。
domain (領地、領域)
- 物理的、あるいは知識や活動分野など広義の“領域”。
- 例: “This issue goes beyond the domain of our committee.” (この問題は我々の委員会の管轄を超えている)
- 物理的、あるいは知識や活動分野など広義の“領域”。
empire (帝国)
- 一人の皇帝や王によって統治される広大な領土。
- 例: “The Roman Empire extended across large parts of Europe.” (ローマ帝国はヨーロッパの大部分に拡大した)
- 一人の皇帝や王によって統治される広大な領土。
「kingdom」は多くの場合、特定の王や女王が率いる比較的まとまった規模の国や領域を示すため、“empire”ほど大きくもないし、“realm”ほど抽象的でもないことが多いです。
反意語
- republic (共和国)
- 君主制(王国など)ではなく、国民によって指導者が選出される政治体制の国を指す。
- 例: “France became a republic after the French Revolution.”
- 君主制(王国など)ではなく、国民によって指導者が選出される政治体制の国を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈkɪŋ.dəm/
- アクセント:
- 第一音節 “king” の母音部分に強勢が置かれます。
- 第一音節 “king” の母音部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語/イギリス英語:
- 両者で大きな差はありませんが、イギリス英語は /ˈkɪŋ.dəm/、アメリカ英語もほぼ同じ /ˈkɪŋ.dəm/ です。
- 両者で大きな差はありませんが、イギリス英語は /ˈkɪŋ.dəm/、アメリカ英語もほぼ同じ /ˈkɪŋ.dəm/ です。
- よくある間違い:
- 「kingdom」の “g” は明確に発音しますが、 “-dom” は「ダム」ではなく曖昧母音 /dəm/ に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “kingdum” や “kindom” と書く誤りがあるため注意。必ず “king + dom” と覚えましょう。
- “kingdum” や “kindom” と書く誤りがあるため注意。必ず “king + dom” と覚えましょう。
- 同音異義語との混同:
- 同音異義語はありませんが、発音が似た単語や、
king
とthing
を混同しないように気をつけてください。
- 同音異義語はありませんが、発音が似た単語や、
- 試験対策:
- TOEIC/EIKEN(英検)などで、国や政治体系に関する英単語として出題されることがあります。歴史や地理に関する長文問題でも「kingdom」の意味を問われたりします。
- また、比喩的表現(“kingdom of dreams” など)で文脈上の理解を問われることもあります。
- TOEIC/EIKEN(英検)などで、国や政治体系に関する英単語として出題されることがあります。歴史や地理に関する長文問題でも「kingdom」の意味を問われたりします。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「king + dom」で「王の領域」とイメージする:
- “freedom” が「自由の状態」、
kingdom
は「王の状態・領域」だと覚えると分かりやすいです。
- “freedom” が「自由の状態」、
- 頭の中でお城のイメージを連想する:
- お城や王冠の絵を思い浮かべて、「王国」としてイメージすれば記憶に残りやすいでしょう。
- お城や王冠の絵を思い浮かべて、「王国」としてイメージすれば記憶に残りやすいでしょう。
- 物語や映画で覚える:
- ファンタジー映画やゲームには “kingdom” がよく出てくるので、好きな作品のストーリーを思い出しながら学習すると楽しく覚えられます。
- ファンタジー映画やゲームには “kingdom” がよく出てくるので、好きな作品のストーリーを思い出しながら学習すると楽しく覚えられます。
以上が名詞 “kingdom” の詳細な解説です。王や女王の治める国から比喩的な「~の領域」まで、中世史、ファンタジー、日常会話、本や映画など幅広い文脈で使われる便利な単語です。ぜひイメージとセットで覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉王国
意味(2)
〈C〉(特に自然界を三大区分した)界
意味(3)
〈U〉神(キリスト)の国,御国(みくに)
意味(4)
〈C〉(学問・芸術・活動などの独立した)分野,世界,領域