元となった辞書の項目
duck
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「duck(名詞)」をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語)
“Duck” refers to a waterbird with a broad blunt bill, short legs, webbed feet, and a waddling gait.
意味(日本語)
「ダック」は、「アヒル・カモなどの、水辺に生息する鳥」を表す言葉です。一般的にはアヒル(家禽として飼育される鳥)を指すことが多いですが、野鳥のカモ類にも使われます。
「バシャバシャと水辺を泳ぎ、愛嬌のある姿をした鳥」というニュアンスで、比較的カジュアルな場面でもよく使われる単語です。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形: duck
- 複数形: ducks
※「duck」は動詞としても「頭をサッと下げる・かがむ・ひょいと避ける」などの意味があります(“to duck”)。しかしここでは名詞について解説します。
他の品詞形
- 動詞: duck (to lower the head or body quickly)
例: “He ducked under the table to hide.”(テーブルの下に頭を引っ込めた) - 形容詞は通常ありませんが、派生的に“duck-like”という形で「アヒルのような」という表現があることもあります。
難易度(CEFRレベル)
- A1(超初心者): 身近な動物を表す基本的な名詞として、初心者レベルで学習される単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “duck” は接頭語・接尾語が明確にはつかない単語です。
- 語幹は “duck” そのものになります。
派生語や類縁語
- “duckling” (子アヒル)
- “-ling” は「小さなもの」を表したり、指小辞的な働きをする接尾語です。
- “drake” (雄アヒル/オスのカモ)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- duck pond(アヒルのいる池)
- duck egg(アヒルの卵)
- roast duck(ローストダック)
- duck feathers(アヒルの羽)
- duck farm(アヒル農場)
- duck hunting(カモ猟)
- duck call(アヒル/カモを呼ぶ笛)
- Chinese roast duck(北京ダックなどの中華風ローストダック)
- mother duck and ducklings(親アヒルと子アヒルたち)
- duck sauce(中華料理などに使われる甘酸っぱいソース)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「duck」という語は、古英語の “dūce” もしくは “duce” に由来します。元々は “dūcan” (to dive) という動詞に関連して “水に潜る鳥” を指していました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 親しみを込めて話す際や、子どもにもわかりやすい単語としてよく使われます。
- 「duck」はカジュアルな会話から、料理名や動物に関するフォーマルな文章まで幅広い文脈で使えます。
- ただし動詞の “to duck” と混同しないように注意が必要です(文脈で区別できます)。
4. 文法的な特徴と構文
文法的なポイント
- 可算名詞 (countable noun) なので、単数形・複数形で形が変わります。
- 例: one duck / two ducks
- 場面によっては総称として(例えば「カモ」全般を指すときなど)”ducks” という複数形で表現することが多いです。
一般的な構文やイディオム
- “a lame duck”
- 本来は「足の不自由なアヒル」という意味ですが、比喩的に「任期切れの政治家」または「役に立たない/力を失った人物」などを指す言い回しとして使われます(ややフォーマル/政治関連)。
- “like water off a duck’s back”
- 「(批判・侮辱などが) 何の影響も与えず、すぐに忘れ去られる」という意味のイディオムです。
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つの例文を提示します。
日常会話
- “Look at those ducks swimming in the pond!”
(あの池で泳いでいるアヒルたちを見てよ!) - “We fed some bread to the ducks at the park.”
(公園でアヒルにパンをあげたよ。) - “She thinks ducks are the cutest birds.”
(彼女はアヒルがいちばん可愛い鳥だと思っている。)
ビジネス
- “Our company cafeteria serves roast duck every Friday.”
(うちの会社の食堂では毎週金曜日にローストダックが出ます。) - “He was labeled a ‘lame duck CEO’ after losing the board’s support.”
(取締役会の支持を失った後、彼は「レイムダックCEO」と呼ばれるようになった。) - “We’re considering using a duck silhouette in our new product logo.”
(新商品のロゴにアヒルのシルエットを使うことを検討しています。)
学術的
- “In biology class, we studied the migratory patterns of ducks.”
(生物の授業で、カモ類の渡りのパターンを学習した。) - “The experiment observed duck behavior in different climates.”
(実験では、異なる気候下でのアヒルの行動を観察した。) - “Scholars often debate the domestication timeline of ducks.”
(学者たちはアヒルの家畜化の時期についてよく議論している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “goose”(ガチョウ)
- 同じ水鳥だが、サイズが大きく首が長いことが特徴。
- 同じ水鳥だが、サイズが大きく首が長いことが特徴。
- “swan”(ハクチョウ)
- 優雅なイメージが強く、スタイルが異なる。
- 優雅なイメージが強く、スタイルが異なる。
- “drake”(雄アヒル・カモのオス)
- 性別を特定して使うときに使われる。
「duck」とは同じ水鳥でも姿やイメージが違います。
例: “A goose is generally larger and has a longer neck than a duck.”
(ガチョウはアヒルよりも一般的に体が大きく、首が長いです。)
反意語
- 水鳥の反意語は特にありませんが、鳥と異なる分類の動物と比較する際に「land bird(陸鳥)」や「mammal(哺乳類)」などは対比として出てきます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- /dʌk/
アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い
- アメリカ英語: [dʌk](「ダック」という感じの発音)
- イギリス英語: [dʌk](ほぼ同様。地域によっては /dʊk/ に近い発音になる場合もありますが、一般的には変わりません。)
よくある発音の間違い
- 「dock /dɒk/(ドック)」や「dark /dɑːk/(ダーック)」と混同しないように注意しましょう。
- あまり口をすぼめすぎず、短い「ʌ(カタカナの“ア”と“オ”の中間音)」で発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞の「duck(動詞)」と混同しない
- 「頭をかがめる/ひょいとかわす」という意味の動詞があるため、文脈できちんと見分けましょう。
- 「頭をかがめる/ひょいとかわす」という意味の動詞があるため、文脈できちんと見分けましょう。
- スペルミスに注意
- “duk” や “dack” などと誤字をしやすいので注意が必要です。
- “duk” や “dack” などと誤字をしやすいので注意が必要です。
- 類似音 “dock” や “doctor” などと混同しない
- 母音の発音が似ていると感じる学習者もいるので、短い “ʌ” をしっかり押さえましょう。
- 母音の発音が似ていると感じる学習者もいるので、短い “ʌ” をしっかり押さえましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検でも、比較的初級レベルで出てくる可能性があります。イディオム (“a lame duck”) はビジネス英語としてもよく話題になります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ドナルドダック(Donald Duck)」や「ダック(アヒル)のおもちゃ」を思い浮かべると記憶しやすくなります。
- “duck” のスペルはシンプルなので、最初の “d” と最後の “k” で「大胆に水に“ドボン(k)”と潜る」というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。
- 動詞の “to duck” とセットで覚えておくと、単語の広がりを実感しやすくなります。
以上が、名詞「duck」の詳細解説です。アヒルやカモというイメージだけでなく、比喩的表現やイディオムも覚えておくと、英語のレベルアップにつながります。ぜひ、実際の文章でも使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉アヒル,カモ
意味(2)
〈C〉雌のカモ,雌のアヒル
意味(3)
〈U〉(食用にする)カモ,アヒルの肉
意味(4)
〈C〉《おもに英話》かわいい人