最終更新日:2025/02/25

そのホームレスの男性は食べ物や衣服をくださいと頼む必要がありました。

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The homeless man had to beg for food and clothing.

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元となった辞書の項目

beg

動詞

《…に》〈食物・衣服・金銭など〉を『くださいと頼む』,〈恩恵・許しなど〉を懇願する(ask for)《from, of ...》 / 〈人〉に『懇願する』,熱心に頼む / 『施しを請う』;こじきをする / 《…を》『熱心に頼む』,懇願する《for ...》

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そのホームレスの男性は食べ物や衣服をくださいと頼む必要がありました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: beg

品詞: 動詞 (Verb)

意味(英語):

To ask someone earnestly or humbly for something.

意味(日本語):

誰かに対して、切実または謙虚に何かを頼む、強く願うこと。

「お金を恵んでください」「どうか許してください」といったように、相手に頭を下げるようなイメージのある言葉です。

活用形


  • 現在形: beg / begs

  • 過去形: begged

  • 過去分詞: begged

  • 現在分詞(動名詞): begging

他の品詞になる例


  • 名詞形: beggar(乞食、物乞いをする人)


    • この場合、物乞いをしている人というニュアンスで使われます。


CEFRレベルの目安: B1(中級)

B1は「日常生活で身近に起こる問題にある程度対応できるレベル」です。ネイティブとの会話でも頻出する単語なので、中級レベルの学習者は覚えておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「beg」は短い動詞で、接頭語や接尾語が独立した形で分析しにくい単語です。語幹は「beg」。


  • be-: 古英語に由来する接頭語の名残とも言えますが、現代では明確な接頭語としての役割はなく、単独の動詞として機能しています。

派生語・関連語


  • beggar (n.): 物乞いをする人

  • beggarly (adj.): 乏しい、哀れなほど貧しい

  • beg off (phrasal verb): 断る、辞退する

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. beg for money(お金を乞う)

  2. beg for mercy(許しを請う)

  3. beg forgiveness(許しを乞う)

  4. beg someone’s pardon(謝罪を乞う)

  5. beg to differ(意見が違うことを丁重に伝える)

  6. beg leave to do something(~する許可を丁重に願う)

  7. beg a favour(お願い事をする)

  8. beg on the streets(路上で物乞いをする)

  9. beg one's parents(両親に必死で頼む)

  10. beg the question(当然の疑問を引き起こす ※論理・議論の文脈)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語 (Middle English) における “beggen” に由来するとされ、さらに古英語や古フランス語の影響があるとも言われています。

  • 元々は「祈る、懇願する」という意味合いが強く、相手に対して謙虚な姿勢で頼むニュアンスがあります。

使用時のニュアンス


  • とても強く「頼む」「懇願する」という感情的な響きがあります。

  • 「I beg you.」は「本当にお願いします!」のような切実さを表すため、カジュアルよりはドラマチックなシーン、あるいは非常に深刻な場面で使われることがあります。日常会話で軽く使うときは、冗談めかして「お願いだから!」というニュアンスになる場合があります。

使われるシーンや文体


  • 口語・文章どちらでも使用可。

  • 真剣なお願いから、友人間のカジュアルな場面まで、幅広く対応できる。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) として機能することが多い。

    例: “He begged me for help.” (彼は私に助けを請うた)

  • しばしば前置詞 “for” と共に使われる(ask for との類似)。

  • イディオムとして “beg to differ” 「失礼ですが違うと思います」は、かなりフォーマルまたは丁寧な言い回し。

  • 「beg the question」は議論や論理学においてよく使われるフレーズですが、誤用されやすい表現でもあります。本来は「結論を前提にしている(論点先取)」という意味も含みますが、日常的には「当然の疑問を提示する」といった意味で用いられることが多いです。


5. 実例と例文

5.1 日常会話の例文


  1. “I beg you, please don’t tell anyone about this!”


    • 「お願いだから、このことは誰にも言わないで!」


  2. “She’s always begging for candies when we go shopping.”


    • 「彼女は買い物に行くといつもお菓子をねだるんだ。」


  3. “Can I beg a favor from you? Could you feed my cat while I’m away?”


    • 「お願いしてもいいかな?留守中、うちの猫に餌をあげてくれる?」


5.2 ビジネスシーンの例文


  1. “I beg to differ with your approach here; let’s review the data more thoroughly.”


    • 「こちらのやり方には失礼ながら異議を唱えます。データをもっとしっかり見直しましょう。」


  2. “Our charity organization begs donations to help the children in need.”


    • 「私たちの慈善団体は援助を必要とする子どもたちのために寄付を募っています。」


  3. “If I might beg your indulgence, could I ask for an extension of the deadline?”


    • 「ご容赦いただきたいのですが、締め切りの延長をお願いできますでしょうか?」


5.3 学術的・フォーマルな例文


  1. “The conclusion of the paper seems to beg the question rather than provide evidence.”


    • 「その論文の結論は、証拠を示すというより、論点先取をしているように見える。」


  2. “Some ethical dilemmas beg for a more nuanced approach.”


    • 「ある倫理的ジレンマは、より繊細なアプローチを必要としている。」


  3. “I beg to introduce a new perspective on the subject of global warming.”


    • 「地球温暖化に関して、新しい見解を紹介させていただきたいと思います。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. plead(嘆願する)


    • 「法廷や深刻な場面で正式に嘆願する」という響きが強い。


  2. implore(懇願する)


    • 「涙ながらに強く頼む」ニュアンスがある。


  3. beseech(嘆願する)


    • やや古風で文語的。強い懇願を表す。


  4. ask for(求める)


    • 一般的な「頼む」。beg よりは切実さが少ない。


反意語(Antonyms)


  • 「懇願する」の反意語として直接的に対応するものは少ないが、上げるとすれば:


    • offer(提供する)

    • give(与える)

      ※与える・あげる側と乞う側は行為の方向が逆と考えられる。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /beɡ/


  • アメリカ英語 (AE): [bég]

  • イギリス英語 (BE): [bég]


    • アメリカ英語とイギリス英語での発音の差はほとんどありません。


  • 第一音節 “beg” にアクセントがあります(そもそも一音節の単語なので、強勢位置は固定)。

  • “bag” (バッグ) との発音との混同に注意しましょう。 “beg” はエ音に近い /e/ 音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「bag」や「big」と混合しないように注意。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はほぼありませんが、発音が近い語と混乱しないように。

  • TOEIC・英検などの試験対策:


    • ビジネスシーンでの「I beg to differ」や「beg for mercy」など、慣用的に使われる表現が出ることがあります。

    • “beg the question” は意味を誤解しないように注意が必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Be + g」とイメージを結びつける: “Be gracious, please give me!” のように、自分が「グレイス(恩恵)を求めている」感覚を思い浮かべましょう。

  • 「乞う姿」をイメージ: 人に何かを切実にお願いしている姿を頭に思い浮かべると、beg の持つ懇願ニュアンスが覚えやすくなります。

  • 例文を声に出して練習: ネイティブがドラマなどで「I beg you!」と言うシーンを思い描きつつ、口に出すと定着しやすいです。


上記を参考に、ぜひ文章や会話の中で「beg」を活用してみてください。切実なお願いを表現できる大切な動詞です。学習が進むにつれ「beg off」「beg to differ」などの表現も習得すると、より幅広い場面で使えるようになります。

意味のイメージ
beg
意味(1)

(…に)〈食物・衣服・金銭など〉'を'くださいと頼む,〈恩恵・許しなど〉'を'懇願する(ask for)《++from(of)+

意味(2)

〈人〉‘に'懇願する,熱心に頼む

意味(3)

施しを請う;こじきをする

意味(4)

(…を)熱心に頼む,懇願する

和英例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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