treasure
1. 基本情報と概要
単語: treasure
品詞: 名詞(動詞としても使われる)
英語の意味: something valuable such as money, jewels, or other precious objects; also something (or someone) greatly valued or cherished.
日本語の意味: 金銭や宝石など貴重なもの、または大切に思われる物や人を指します。
「大切に思うもの」というニュアンスが強いので、実際の宝物だけでなく、人や思い出などを形容する時にも使われます。
活用形
- 名詞:treasure(可算名詞)
- 動詞:treasure (~を大切にする、~を宝物として扱う)
- 現在形:treasure / treasures
- 過去形・過去分詞:treasured
- 現在分詞:treasuring
- 現在形:treasure / treasures
他の品詞になった例
- 形容詞形は直接はありませんが、形容詞的に使われる表現として 「treasured (思い出などが大切にされている)」「treasure-like (宝のような)」などがあります。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): よく目にする単語であり、物語や歴史関連、また日常会話での「大切なもの・こと」について話す際にも使われます。
2. 語構成と詳細な意味
英語としては、接頭語・接尾語はありません(語源的にはフランス語やラテン語に由来します)。
- treasure:
- 語幹:tresor(古フランス語) → thesaurus(ラテン語)
派生語や類縁語
- thesaurus(類語辞典:もとは「宝庫」を意味)
- treasured(動詞の過去分詞形、「大切にされた」)
- treasure-trove(思いがけず発見された貴重品、隠された宝物)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- buried treasure(埋蔵された宝)
- treasure chest(宝箱)
- national treasure(国宝)
- hidden treasure(隠された宝、秘宝)
- treasure trove(宝の山、貴重な発見)
- family treasure(家族の宝物)
- priceless treasure(値段が付けられないほどの宝物)
- treasure hunt(宝探し)
- treasure map(宝の地図)
- treasure memories(思い出を大切にする)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古フランス語 tresor
- ラテン語 thēsaurus (「宝庫」)
- ギリシャ語 thēsauros (同じく「宝庫、宝物」)
歴史的には、財宝や金銀などの具体的な価値ある品物を指す言葉から発展し、「心の宝」「心の支え」といった抽象的な大切な物事や思い出、人などを意味するニュアンスへと広がりました。
微妙なニュアンスと注意点
- 物理的な宝(gold, jewelsなど)だけでなく「家族や友人と過ごす時間」や「思い出」という形而上の宝物にも使える、ポジティブで温かいイメージの言葉です。
- 丁寧でフォーマルな文脈でもカジュアルな会話でも使われやすく、口語でも文章でもよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として扱うのが基本:a treasure, treasures
- 不可算名詞として扱われる文脈も一部ありますが、非常に少数派です。通常は「宝物の品々」を数えられるものとみなします。
- 動詞として使う場合は他動詞扱いで、「(~を)大切にする」という意味になります。
- 例:I treasure our friendship. (私は私たちの友情を大切に思っています)
イディオムや構文の例
- Treasure (something) forever: 「(何かを)永遠に大切にする」
- One man’s trash is another man’s treasure: 「ある人にとってのゴミは、別の人にとっての宝物」 = 価値観は人によって違うという意味のことわざ
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I found an old photo album in the attic, and it’s a real treasure for me.”
- (屋根裏で古い写真アルバムを見つけたんだ。私にとっては本当に宝物だよ。)
“My grandmother’s ring is my greatest treasure.”
- (おばあちゃんの指輪は私の一番大切な宝物だよ。)
“I treasure every moment we spend together.”
- (一緒に過ごす時間をすべて大切に思うよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our library’s collection of rare manuscripts is a national treasure.”
- (当社の図書館が所蔵している希少な写本は国宝級です。)
“We believe our employees are our greatest treasure.”
- (私たちは従業員こそが最大の宝だと考えています。)
“The boss always says that customer feedback is a treasure trove of ideas.”
- (上司はいつも、顧客フィードバックはアイデアの宝庫だと言っています。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
“The archaeological site yielded numerous treasures from the ancient civilization.”
- (その遺跡からは古代文明に由来する多数の宝物が発見されました。)
“Her extensive research notes proved to be a treasure of information for future scholars.”
- (彼女の膨大な研究ノートは、将来の研究者にとって貴重な情報源となりました。)
“These historical documents are considered a cultural treasure of our nation.”
- (これらの歴史文書は我が国の文化的宝物とみなされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- valuables(貴重品)
- より具体的に「金銭的価値のあるもの」を指すニュアンス
- より具体的に「金銭的価値のあるもの」を指すニュアンス
- fortune(財産、富)
- 財産・富全般を指すため、金銭的価値が強調される
- 財産・富全般を指すため、金銭的価値が強調される
- asset(資産)
- 会計やビジネス文脈で主に使われる形式的な言葉
- 会計やビジネス文脈で主に使われる形式的な言葉
- prized possession(大切にしている所有物)
- treasureよりも主観的で個人的なニュアンスが強い
- treasureよりも主観的で個人的なニュアンスが強い
- heirloom(家宝)
- 代々受け継がれる貴重な品を指す
反意語
- trash / junk(ゴミ、ガラクタ)
- 金銭・感情的な価値のないものを指します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語(BrE): /ˈtrɛʒ.ər/
- アメリカ英語(AmE): /ˈtrɛʒ.ɚ/
- イギリス英語(BrE): /ˈtrɛʒ.ər/
アクセント位置: 最初の音節「tre-」に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- 最後の母音を「-er」ではなく「-ur」や「-a」などで曖昧にしてしまう
- “tr”音を弱く発音して「chre-」のように聞こえてしまうことなど
- 最後の母音を「-er」ではなく「-ur」や「-a」などで曖昧にしてしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “treasure” の “ea” と “u” の位置関係が紛らわしく、“tresure”や“treasue”と間違えやすいです。
- 同音異義語との混同: “treasurer(会計係)”とはつづりも意味も異なるので注意してください。
- TOEICや英検: ビジネス関連の文章で “corporate treasure” や “treasure trove of data” のような表現が出てくることがあります。文脈をきちんと把握しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音とイメージ: “treasure” は “pleasure” に似た綴りと発音を持ちます。両方とも “-asure” で終わり、語感もやわらかく「大切にしたい」、あるいは「喜び・楽しみ」などポジティブな感覚が湧く単語です。
- スペリングのポイント: “t-r-e-a-s-u-r-e” と “pleasure” のスペルを比べて覚えると間違いにくいです。
- ビジュアル連想: 宝箱のイメージを思い浮かべ、そこに大切なものが入っている絵をイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
気持ちを込めて扱う「宝物」という意味をしっかりと押さえてください。そうすれば、あなたにとっての “treasure” がより身近に感じられるはずです。
〈U〉(金・銀・宝石などの)宝物,財宝
〈C〉貴重品
〈C〉《話》貴重な人(存在);最愛の人