元となった辞書の項目
tie
解説
1. 基本情報と概要
英単語: tie
品詞: 名詞 (可算名詞)
※動詞としても使われます(「結ぶ」「つなぐ」など)
英語での意味
- (衣服としての) ネクタイ
- 引き分け、同点(スポーツやゲームなどで)
- 絆、つながり (感情面や社会的関係)
日本語での意味
- ネクタイ
- 首元に結んで身につける布のことです。スーツを着た時やフォーマルな場面で使います。
- 首元に結んで身につける布のことです。スーツを着た時やフォーマルな場面で使います。
- 同点
- 試合でどちらのチームも勝敗がつかなかったときの「引き分け」を指します。
- 試合でどちらのチームも勝敗がつかなかったときの「引き分け」を指します。
- 絆・つながり
- 人と人との関係性やつながりを示す場合に使われます。
「tie」という名詞はこうした場面やニュアンスで使われる、とても日常的な単語です。
活用形
名詞のため、特別な活用形(時制変化)はありませんが、複数形は ties になります。
他の品詞になった例
- 動詞 (to tie): 「結ぶ」「しばる」などの意味を持ちます。
例) “I need to tie my shoelaces.” (靴ひもを結ぶ必要がある)
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 「ネクタイ」「結ぶ」という基本的な意味で登場する可能性あり。日常会話でも頻出するため初級レベルとして学習します。
- B1(中級): 「同点」「人と人とのつながり」という抽象的な意味で使うなど、もう少し幅広い使い方が理解できればB1レベルです。
2. 語構成と詳細な意味
「tie」は非常に短い単語で接頭語・接尾語がついていません。語幹の「tie」がそのまま単語として機能しています。
派生語・類縁語
- tie (動詞): 「結ぶ」「つなぐ」
- untie (動詞): 「ほどく」(「un-」が付いて逆の意味に)
- tie-in (名詞): 関連商品・提携企画など
- tie-down (名詞/動詞): 固定具・固定する行為
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- neck tie (ネクタイ)
- bow tie (蝶ネクタイ)
- tie score (同点のスコア)
- tie the game (試合を引き分けにする)
- family ties (家族の絆)
- social ties (社会的つながり)
- tie breaker (同点を決める仕組み、タイブレーカー)
- financial ties (金銭的なつながり)
- tie around one’s neck (首に巻き付ける)
- tie in (何かと関連づける、一致する)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “tīgan” や “tīgian” が語源で、「結ぶ」「縛る」という意味から派生してきました。
- のちに衣服としてのネクタイや、精神的・社会的な「つながり」の意味としても広がりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「ネクタイ」の意味であれば会話でもビジネスでも非常によく出てきます。
- 「同点」「引き分け」はスポーツなどカジュアルな場面で使われますが、ビジネス文脈でも得点や数値が同じ場合に“Heads up, it’s a tie.”のように用いられることがあります。
- 「絆・つながり」は家族・友人・社会関係などフォーマル・カジュアル両方で使われ、やや抽象的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞
- 単数形 tie / 複数形 ties
- “Buy two ties and get one free.”(ネクタイを2本買うと1本無料です)のように数を数えられます。
- 単数形 tie / 複数形 ties
一般的な構文・イディオム
- tie up loose ends: 未処理のことを片づける (動詞表現が含まれます)
- tie the knot: 結婚する (動詞としての表現)
- end in a tie: 引き分けに終わる
- have ties to ~: ~とつながりがある
フォーマル/カジュアル両方で使われますが、ビジネス環境では通常「ネクタイ」「提携(tie-in)」などが頻出します。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Could you help me pick a tie for my job interview?”
- 「就職面接に着けていくネクタイを選ぶのを手伝ってくれない?」
- “It’s a tie! We both finished at the same time.”
- 「引き分けだね!僕たち同時にゴールした。」
- “I want to maintain strong ties with my old classmates.”
- 「昔のクラスメートとの強い絆を保ちたいと思ってる。」
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “He wore a striped tie with his suit for the presentation.”
- 「プレゼンテーションのために、彼はスーツにストライプのネクタイを着用した。」
- “Our company has established strong financial ties with that partner.”
- 「当社はあのパートナー企業と強固な金銭的つながりを築いています。」
- “If the votes result in a tie, the CEO will make the final decision.”
- 「もし投票が同数になった場合は、CEOが最終決定を下します。」
学術的/専門的な文脈での例文 (3つ)
- “The research identifies cultural ties that influence consumer behavior.”
- 「その研究は消費者行動に影響を与える文化的つながりを明らかにしている。」
- “These diplomatic ties between the countries have lasted for decades.”
- 「これらの国々の外交関係は数十年も続いている。」
- “In case of a tie in test results, further experiments will be conducted.”
- 「テスト結果が同数になった場合、さらなる実験が行われる。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- connection (コネクション、つながり)
- 具体的にも抽象的にも使えるが、tieに比べて「接続・関連」の意味合いが強い。
- 具体的にも抽象的にも使えるが、tieに比べて「接続・関連」の意味合いが強い。
- link (リンク)
- 2つの対象を結びつける点や物理的・論理的繋がりを指す。
- 2つの対象を結びつける点や物理的・論理的繋がりを指す。
- bond (絆、接着)
- tieよりも感情的な意味合いが強い場合が多い。
- tieよりも感情的な意味合いが強い場合が多い。
- relationship (関係)
- 少し広義で、人間関係や概念的なつながりまでカバーする。
反意語
- break (断絶、壊す)
- 結んだ状態やつながりを「壊す・断つ」ニュアンス。
- 結んだ状態やつながりを「壊す・断つ」ニュアンス。
- disconnect (接続を切る)
- つながりを失うイメージ。
- つながりを失うイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /taɪ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音で [タイ] のように発音します。
- アクセントは短い単語なので、「tie」全体にストレスを置いて発音します。
- まれに “Thai” (タイ料理やタイ王国) と混同する人もいますが、スペルが異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “tye” と書いてしまうなどのミスが発生しがちです。
- 同音異義語との混同: “Thai” (タイ王国) や “thigh” (もも) と響きが似ていますがスペルが異なります。
- TOEICや英検などの試験対策では、「引き分け」や「つながり」の意味を問う問題も含まれることがあります。文脈で正しい意味を選べるようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「タイでネクタイを買う」など、地名 “Thai” と混ぜて語呂合わせすると面白く覚えられます。(間違わないように注意!)
- “tie” は「縛る・つなぐ」というイメージを持ちつつ、「人と人を繋ぐ絆」や「同点で縛っている状態」という拡張イメージに展開すると理解しやすいです。
- スペルは “t + i + e” の3文字。小さい単語なので、発音とセットで覚えましょう。
以上が名詞 「tie」 の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使われる単語なので、さまざまな場面での使い方をぜひマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(縛るのに用いる)糸,ひも,綱
意味(2)
《しばしば複数形で》つながり,きずな,縁
意味(3)
(また《おもに米》necktie)ネクタイ
意味(4)
(競技・試合・投票などの)同点;引き分けの試合
意味(5)
《米》(鉄道の)まくら木《英》sleeper);(建築の)つなぎ材
意味(6)
《英》束縛するもの,じゃまもの,やっかいもの
意味(7)
(音譜の)連結線,タイ(同じ高さの2音を結んで,「切らずに奏せよ」の記号)