元となった辞書の項目
sweetheart
解説
1. 基本情報と概要
英単語: sweetheart
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語):
- A person you love or cherish deeply, such as a girlfriend/boyfriend or a beloved partner.
- A term of endearment used to address someone affectionately (like “darling” or “dear”).
意味(日本語):
- 愛する人、特に恋人や大切なパートナー。
- 親しみを込めて呼びかけるときに使われる(「ダーリン」「ハニー」などに近いニュアンス)。
「sweetheart」は、主に恋人や大切な人を呼ぶときに使われる優しい言葉です。英語圏では、相手との親密さや大切さを表すカジュアルな呼び方として広く使われています。
- 可算/不可算の区別: 基本的には可算名詞(a sweetheart, two sweethearts...)
- 活用形:
- 単数形: sweetheart
- 複数形: sweethearts
- 所有格: sweetheart’s, sweethearts’
- 単数形: sweetheart
他の品詞形:
- 形容詞形は直接はありませんが、「sweethearted」という形容詞がまれに使われることがあります(「優しい心をもった」という意味)。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
「きわめて基本的な単語ですが、日常会話で頻繁に登場する愛称表現として扱いやすいため、中級レベルの単語としても学ばれることが多いです。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成: 「sweet」 + 「heart」
- sweet: 「甘い」「可愛らしい」「優しい」などを表す。
- heart: 「心」「ハート」。
二つの単語が結びついて、「愛情深い心」というニュアンスを直接的に表現しています。
派生語や類縁語:
- sweetheart deal: 「便宜を図った取り決め」「甘い契約」(特にビジネスや政治での特別優遇された契約)
- sweetie / sweet: 「sweetheart」のくだけた形、愛称(「スウィーティー」「スウィート」)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個):
- childhood sweetheart (幼なじみの恋人)
- teenage sweetheart (10代の恋人)
- high school sweetheart (高校時代の恋人)
- my first sweetheart (私の最初の恋人)
- be someone’s sweetheart (~の恋人[愛する人]である)
- sweetheart deal (甘い契約、特別優遇契約)
- sweetheart necklace (恋人が贈るペンダントやネックレス)
- call someone “sweetheart” (相手を「スウィートハート」と呼ぶ)
- Valentine’s sweetheart (バレンタインの恋人)
- darling sweetheart (「ダーリン・スウィートハート」という強調した呼びかけ)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「sweet」(甘い、愛らしい) と 「heart」(心) が 13世紀ごろまでさかのぼり、両方の語が結びついた愛称表現として長い歴史を持ちます。当初から「愛しい人」や「重要な存在」を表現する際に使われてきました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「sweetheart」は親しみを込めた呼び方なので、主にカジュアル/日常会話の文脈で使われます。
- フォーマルなビジネスシーンでは一般的に用いられません(ただし冗談めかした表現として使われることもあります)。
- 恋人だけでなく、家族や友人同士が冗談交じりに使う場合もありますが、相手との距離感を考慮する必要があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a sweetheart / two sweethearts / many sweethearts」のように数えられる。
- 呼びかけ表現: ダイレクトスピーチで「Sweetheart, can you pass me the salt?」のように使われる。
- フォーマル/カジュアル: 圧倒的にカジュアル寄り。丁寧な文書やビジネスの文脈ではあまり使われません。
イディオムや構文例:
- be (one’s) sweetheart: 「(誰か)の恋人である」
- high school sweethearts: 「高校時代からの恋人同士」のように、where “sweethearts” は特定の思い出のある恋人同士を表す。
5. 実例と例文
(1) 日常会話の例文
- “Sweetheart, do you want some coffee?”
- 「スウィートハート、コーヒー飲む?」
- 「スウィートハート、コーヒー飲む?」
- “I met my sweetheart in college, and we’ve been together ever since.”
- 「大学で私の恋人に出会ってから、ずっと一緒にいます。」
- 「大学で私の恋人に出会ってから、ずっと一緒にいます。」
- “Here’s the necklace, sweetheart. I hope you like it.”
- 「ネックレスだよ、スウィートハート。気に入ってくれるといいな。」
(2) ビジネスシーンの例文
(ビジネスではあまり直接的に使わないため、やや冗談や比喩的に使われる例)
- “The CEO got a sweetheart deal on that merger—no wonder the stock soared.”
- 「CEOはあの合併で特別優遇契約を得たんだ。どうりで株価が急上昇したわけだ。」
- 「CEOはあの合併で特別優遇契約を得たんだ。どうりで株価が急上昇したわけだ。」
- “We’re not here to make sweetheart agreements; we need a fair contract.”
- 「私たちは甘い取り決めをするために来たわけではない。公正な契約が必要なんだ。」
- 「私たちは甘い取り決めをするために来たわけではない。公正な契約が必要なんだ。」
- “He referred to the client as his ‘sweetheart client,’ which made everyone laugh.”
- 「彼は顧客を“スウィートハートなお客さん”と呼んで、皆を笑わせたよ。」
(3) 学術的な・フォーマルめの文脈
(実際はあまり使われないが、例示のため)
- “In literature, the term ‘sweetheart’ often connotes idealized affection.”
- 「文学作品において、“sweetheart”という語はしばしば理想化された愛情を意味する。」
- 「文学作品において、“sweetheart”という語はしばしば理想化された愛情を意味する。」
- “Psychologists sometimes discuss how the term ‘sweetheart’ can influence interpersonal dynamics.”
- 「心理学者は、‘sweetheart’という呼称が対人関係にどのような影響を与えるかを議論することがある。」
- 「心理学者は、‘sweetheart’という呼称が対人関係にどのような影響を与えるかを議論することがある。」
- “The historical use of ‘sweetheart’ reveals changes in social norms around courtship.”
- 「‘sweetheart’の歴史的用法は、求愛に関する社会規範の変化を明らかにする。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- darling (ダーリン)
- honey (ハニー)
- dear (ディア)
- love (ラブ)
- sweetie (スウィーティー)
ニュアンスや使い方の違い:
- “darling” は “sweetheart” より少しフォーマル寄りで、古風な印象がある場合もあります。
- “honey” はよりカジュアルで、アメリカ英語で特に頻繁に使われます。
- “dear” は手紙の書き出しなどフォーマルにも使える汎用的な呼称。
- “sweetie” はより子どもっぽい、軽い響きを持ちます。
反意語 (Antonyms)
- このような呼びかけ表現に明確な「反意語」はありませんが、対極的に “stranger” (見知らぬ人) のニュアンスを考えることができます。しかし実際の使用頻度はほぼありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈswiːt.hɑːrt/ または /ˈswiːthɑɹt/
- イギリス英語: /ˈswiːt.hɑːt/
強勢(アクセント)の位置:
- “SWEET” の第1音節が強調されます。 “heart” の部分は後ろでやや弱めになります。
よくある発音の間違い:
- “heart” の部分を /hɚt/ (ハート) と曖昧にしてしまうこと。 特に日本人学習者は “hart” と「ア」の母音を正確に発音するように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sweatheart” と書いてしまう例がよくある。 “sweat” (汗) とは別単語なので要注意。
- 同音異義語との混同: “suite” (スイートルームなど) と “sweet” は発音がやや近いが綴り・意味が全く異なる。
- 試験対策: TOEICや英検などでは直接出題されることは多くないが、長文読解やリスニングで恋愛や友人間の会話を扱う際に登場する可能性があります。意味を知っているだけでなく、「愛称表現」として理解しておくと会話のニュアンスがつかみやすくなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「甘い(sweet)」と「心(heart)」を合体させた単語なので、「甘い心の持ち主」→「大切な恋人/人」と覚えるとイメージしやすいです。
- スペリングのコツは “tweet” に “s” を付けて “swe*et*” + “heart” だと考えると間違いが減ります。
- 「スイートハート」という日本語発音で覚えずに、カタカナ英語を避け、強勢を “SWEET” に置くと自然な発音に近づけます。
以上が名詞 “sweetheart” の詳細解説です。優しい愛称として、家族や友人にも使えるカジュアルな呼びかけ表現ですが、ビジネスやフォーマルな場面では使い方を慎重に選ぶと良いでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉恋人,愛人
意味(2)
〈U〉(呼び掛けで)ねえ,あなた(君)