sweat
以下では、動詞「sweat」をできるだけ詳しく解説します。学習者の方がイメージしやすいよう、優しい日本語表現でまとめています。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語:to sweat
- 日本語:汗をかく
「身体から汗が出ることを表す動詞です。運動中や暑いときに使われます。比喩的に、緊張や心配などで“汗をかく(焦る)”というニュアンスでも使われます。」
品詞
- 動詞(Verb)
- 名詞としても使われます(名詞の “sweat” は「汗」という意味)。
活用形
- 原形:sweat
- 三人称単数現在形:sweats (He/She sweats)
- 現在分詞・動名詞:sweating
- 過去形:sweat / sweated(どちらも使用されますが、口語では “sweat” と書く場合も多いです)
- 過去分詞形:sweat / sweated
他の品詞に変わる例
- 名詞形:sweat (「汗」)
例)He was covered in sweat.(彼は汗まみれだった) - 形容詞形(派生はあまり一般的ではないが、たとえば “sweaty” 「汗まみれの」など)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
「日常の生活やちょっとした比喩表現でもよく使われるため、比較的覚えやすい単語です。」
2. 語構成と詳細な意味
「sweat」は、接頭語・接尾語というよりは、古い語からの直接的な形をとどめています。語幹の “swe-” と過去形まで同じつづりなので、英語学習者には覚えやすいといえます。
よく使われるコロケーション(10個)
- break a sweat(汗をかく/ほんの少し運動する)
- sweat profusely(大量に汗をかく)
- work up a sweat(運動などで汗をかく)
- sweat the details(細かいところまで気にする/神経を使う)
- no sweat(おやすい御用/問題ないよ)
- cold sweat(冷や汗)
- sweat out something(結果をやきもきしながら待つ、我慢して続ける)
- sweat equity(労働出資。自分の労働を資本として投下すること)
- sweat session(運動してしっかり汗を流すこと)
- sweat shop(低賃金・劣悪な環境の工場、搾取工場)
3. 語源とニュアンス
語源
- “sweat” は古英語の “swæt” に由来し、さらにさかのぼるとゲルマン祖語の *swait- に由来すると考えられています。身体から出る汗を指す語として、非常に古くから存在しています。
ニュアンス
- 肉体的な暑さや運動による汗だけでなく、焦りや緊張など“心の汗”を表す比喩的表現としてもよく使われます。
- 「かしこまった場面」よりは「日常的な会話」や「カジュアルな表現」で頻繁に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞としては自動詞(I sweat when I run.)でも他動詞的な用法(口語で “Don’t sweat it.”「気にしないで」を含む)でも使われます。
- 名詞としては可算・不可算の両方の側面がありますが、基本的には「液体としての汗」は不可算扱いが多いです(He was covered in sweat.)。
よく使われる構文・イディオム
- “Don’t sweat it.”(気にしないで、大丈夫)
- “to sweat bullets.”(冷や汗をかいているくらい非常に緊張している)
- “to sweat over something.”(…に苦労しながら取り組む)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I always sweat a lot when I’m nervous.”
→ 「緊張するといつもたくさん汗をかくんだ。」“Don’t sweat it. Everything will be fine.”
→ 「そんなに気にしないで。すべてうまくいくよ。」“I broke a sweat just walking to the station in this heat.”
→ 「この暑さで駅まで歩いただけで汗かいちゃったよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
“He didn’t sweat under the pressure of the tight deadline.”
→ 「彼は厳しい締め切りのプレッシャーの中でも動じなかった。」“We’re not going to sweat the minor details right now.”
→ 「今は細かい点までにこだわりすぎないようにしよう。」“I sweated out the negotiations until we finally reached an agreement.”
→ 「交渉が合意に至るまで、やきもきしていた。」
(3) 学術的・専門的文脈での例文
“The body sweats to regulate temperature during intense physical exercise.”
→ 「身体は激しい運動中に体温を調節するために汗をかく。」“Perspiration (sweat) helps cool the surface of the skin.”
→ 「発汗(汗)は、皮膚の表面を冷やすのに役立つ。」“Excessive sweating is known as hyperhidrosis, which can be treated medically.”
→ 「過度の発汗は『多汗症』として知られ、医療的に治療できる場合がある。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- perspire(汗をかく)
- “sweat” よりもややフォーマル・医学的。
- break out in a sweat(汗が噴き出す)
- “sweat” と似た表現だが、フレーズとして焦りや緊張時の使用が多い。
- glow(体温上昇で軽く火照る)
- 特に女性や肌に使われるときは「ほんのり上気している」というニュアンス。
反意語
- dry(乾燥している)
直接の反意語というわけではありませんが、“sweat” の対局として「汗がない状態」を指す。
それぞれ使用シーンが異なるため、“sweat” はもっとも一般的かつカジュアルに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):/swɛt/(米・英ほぼ同じ音)
- 1音節の単語で、強勢は単語全体に置かれます。(強勢が移動する部分はなし)
- アメリカ英語とイギリス英語でも発音上の大きな相違はありません。
- “sweet(スウィート)” と混同しないよう注意が必要です。スペルも発音も微妙に異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:しばしば “sweet” と混同されるので注意(甘い “sweet” と区別)。
- 同音異義語には “suite(スイート)” があり、意味は全く異なります(部屋の一続き、スイートルーム)。
- TOEIC・英検などの試験でも、日常的表現やイディオムで “Don’t sweat it.” や “break a sweat” が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「熱くなると “sweat” する(スウェット=汗)。」
- スペリングの “sweat” は “sw + eat” と覚えておくと、“食べる(eat)” ではなく「汗をかく」イメージで思い出しやすいかもしれません。
- カジュアルに「汗をかく」を表現するときはまず “sweat” を使う!とイメージしておくと便利です。
以上が、動詞「sweat」の詳細な解説です。日常会話からビジネス文脈まで幅広く使われる単語なので、ぜひマスターしてみてください。
汗をかく
(一般に,物の表面が)湿気を帯びる,汗をかく
《話》汗水流して働く
〈水分〉‘を'毛穴などから出す
…‘に'汗をかかせる
〈体重など〉‘を'汗を流して減らす《+away(off)+名,+away(off)+名》
…から水分を出させる
〈人・馬など〉‘を'汗水流して働かせる,酷使する