surname
1. 基本情報と概要
単語: surname
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A “surname” is the family name that a person shares with other members of their family.
意味(日本語): 家族全員で共有する名字、苗字のことです。例えば「山田」や「田中」のように家族で共通して使われる名前を指します。「ファミリーネーム」とも呼ばれます。公的な書類などフォーマルな場面でよく使われる英単語です。
派生形・活用形
- 名詞形: surname (単数形), surnames (複数形)
「surname」は基本的に名詞形のみで使われる単語で、動詞形や形容詞形としては日常的には使われません。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
- 日常英語としてはあまり見慣れないかもしれませんが、公式書類や自己紹介の場面などで使われるため、中級レベルで覚えておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- sur-: 「上に」「超えて」という意味を持つラテン語由来の接頭辞 “sur-” (overspill, surplus などにも見られます)。
- name: 「名前」を意味する語。
ただし、語源的には「surname」は “sire name” (father’s name) や “super name” のように「追加された名前」「上に付け加えた名前」という意味から来たとも言われています。
関連語・派生語
- family name: 「姓」「苗字」という点で同義語
- last name: 米国で一般的な「苗字」の言い方
- maiden name: 結婚前の女性の旧姓
よく使われるコロケーション(10個)
- change one’s surname(苗字を変える)
- adopt a surname(苗字を採用する)
- legal surname(法的に登録された苗字)
- double-barrelled surname(ハイフンでつないだ二重の苗字)
- surname at birth(出生時の苗字)
- surname origin(苗字の起源)
- first name and surname(名と苗字)
- verify one’s surname(苗字を確認する)
- surname registration(苗字の登録)
- provide one’s surname(苗字を伝える/提供する)
3. 語源とニュアンス
語源としては、古フランス語の「surnom (超えた名前)」からきており、ラテン語の “super” + “nomen” と結びつけて解釈される場合があります。それが中英語を通じて “surname” となりました。
歴史的には「追加の名前」というニュアンスがあり、個人名 (given name) に対して「後からついた・上に重ねた名前」という意味が残っています。
公的でフォーマルな書類や、丁寧な話し言葉の中で用いられることが多いです。カジュアルな日常会話では「last name」や「family name」が口語的に使われることが多いですが、イギリスでは “surname” もよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算:
- 「surname」は基本的に可算名詞 (a surname, two surnames)。ただし文脈によっては不可算的に扱うケースはほとんどありません。
使用シーン:
- フォーマル: 公式文書、ビジネス文書、アンケートフォームなど
- カジュアル: 口頭でも使われるが、より口語的に “last name” という表現の方がよく用いられます。
一般的な構文・表現:
- “What is your surname?”(あなたの苗字は何ですか?)
- “May I ask your surname?”(あなたの苗字をうかがってもよろしいですか?)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could I get your surname, please?”
「苗字を教えてもらえますか?」 - “I noticed we have the same surname. Are we related?”
「同じ苗字ですね。私たち血縁関係あるのかな?」 - “I sometimes forget that people in other cultures put the surname first.”
「他の文化では苗字を先に書くことがあるのを、つい忘れてしまうんだ。」
ビジネスシーンの例文(3つ)
- “Please ensure you include both your first name and your surname on the form.”
「フォームには、名と苗字の両方を必ず記入してください。」 - “We use the client’s surname to label all documentation.”
「顧客の苗字を使って、すべての書類にラベルを貼っています。」 - “Our records show that your surname changed after your marriage.”
「当社の記録では、結婚後にあなたの苗字が変わったとあります。」
学術的・公的な文脈での例文(3つ)
- “Historically, a surname would often indicate a person’s occupation or place of origin.”
「歴史的に、苗字はその人の職業や出身地を示すことがよくありました。」 - “Researchers compiled a database of surnames to study population changes over time.”
「研究者たちは、人口の変化を年代ごとに研究するため、苗字のデータベースを作成しました。」 - “A formal letter typically requires both title and surname in the salutation.”
「公式文書では、通常は敬称と苗字の両方を宛名に記す必要があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- last name (苗字)
- 主にアメリカ英語で使われる。カジュアルな場面でよく登場。
- 主にアメリカ英語で使われる。カジュアルな場面でよく登場。
- family name (家族名、苗字)
- よりグローバルに通じやすい表現。
- よりグローバルに通じやすい表現。
- maiden name (旧姓)
- 結婚前の女性の苗字を指す特別な用語。
- 結婚前の女性の苗字を指す特別な用語。
反意語
- 直接的な反意語は存在しませんが、「given name / first name」(下の名前、名)と対比的に用いられることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語 (RP): /ˈsɜː.neɪm/
- アメリカ英語: /ˈsɝː.neɪm/
アクセントの位置:
- 最初の “sur-” の部分にアクセントがあります: SUR-name
よくある発音の間違い:
- “sur” が「サー」ではなく「サー(アメリカ英語ではサー)」と伸びる点に注意が必要です。語尾は “-name” で、「ネイム」としっかり発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “surname” の途中に「r」があることを忘れて “suname” と書いてしまう間違いがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語はあまりありませんが、“sir name” (“Sir” + “name”) と混同しないように注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などのテストで、名前や個人情報を問う問題で “surname” と “given name” の区別が問われることがあるので、どちらが苗字か混同しないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sir + name」から連想しないように: よく「Sir 〇〇」などの称号と混同しがちですが、語源的には “sur-nom” と考えるとイメージしやすいです。
- “sur” = over/above: 「上に付き加えられた名前」という感覚を持つと理解しやすく、家族や祖先から受け継ぐイメージを思い浮かべられます。
- “S”で始まる“name” と覚える: 自分の “共有する名前” として、頭文字 “S”=”share(共有)” だと連想すると覚えやすいかもしれません。
以上が「surname」の詳細な解説です。自分のプロフィールを書くときや、ビジネス文書などで必ず記入が求められる機会がありますので、しっかりと覚えておくと便利です。
姓,名字(family name, last name)
《古》あだ名(nickname)