splash
《…に》〈水・泥など〉を『はねかける』,はね散らす《〈水・泥〉 on, over ...》 / 《…に》〈水など〉を『まく』,かける《on, over ...》 / (水・泥などを)〈人・物〉に『はねかける』《with 〈水・泥〉》 / 〈水泥などが〉〈人・物〉に『はねかかる』,を汚す / 《話》(新聞などが)…をはでに扱う / 《…に》〈液体が〉飛び散る《on, over ...》 / 《…に》しぶきをあげて飛び込む《into ...》 / 〈宇宙船が〉《…に》着水する《down ...》
1. 基本情報と概要
単語: splash
品詞: 動詞(ほか、名詞としても使われます)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 「水や液体が飛び散るように動く」「(液体を)飛び散らせる」といった意味を表す動詞です。
- 「水たまりに足を入れて水しぶきを上げる」「ペンキを飛び散らせる」など、液体が勢いよく動いて周囲に飛び散るイメージの単語です。日常会話でよく使われます。
主な活用形
- 現在形: splash
- 三人称単数現在形: splashes
- 過去形: splashed
- 過去分詞形: splashed
- 現在分詞形: splashing
その他の品詞
- 名詞: a splash
- 「水しぶき」、「飛び散る音」、「飛び散りの跡」を指します。
- 「水しぶき」、「飛び散る音」、「飛び散りの跡」を指します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- splash は特に明確な接頭語や接尾語を含む形ではなく、sプラス onomatopoeic (擬音語) の要素を持つ語根からなっています。
関連表現や派生語
- splashes(動詞三人称単数形、または名詞の複数形)
- splashed(過去形・過去分詞形)
- splashing(現在分詞形)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- splash water(「水を飛び散らせる」)
- splash paint(「ペンキを飛び散らせる」)
- splash around(「あちこちに水をはね回る」/はしゃぎ回る)
- splash across the front page(「(ニュースが)一面を大きく飾る」)
- make a splash(「大きな注目を集める」)
- splash out (on something)(「(何かに)惜しまずお金を使う」/主に英国用法)
- big splash(「大きなセンセーション、大きな反響」)
- splash through puddles(「水たまりをバシャバシャ進む」)
- splash zone(「(水などが飛び散る)範囲」)
- splash of color(「彩りの一滴(鮮やかな色を加える)」)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「splash」は、主に擬音語として17世紀ごろから使われてきた表現といわれています。水しぶきの音を模した言葉が形を変えて定着したと考えられています。
ニュアンスと使用時の注意
- 「splash」は、水や液体が動く様子をダイナミックにイメージさせるカジュアルな単語です。
- 文章(書き言葉)でも、躍動感を出したいときや、ニュース記事などで「a big splash」と書く場合などに使われます。
- 対象物を濡らしてしまうイメージがあり、うっかり人にかけてしまうと失礼になるニュアンスがあるので注意してください。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- 例: “I splashed water on my friend.”(友達に水をかけた)
- 目的語(飛び散らさせるもの)をとる。
- 例: “I splashed water on my friend.”(友達に水をかけた)
自動詞としての用法
- 例: “The water splashed all over the floor.”(水が床一面に飛び散った)
- 「何が」「どこに飛び散ったか」を表すために副詞句や前置詞句を続けることが多い。
- 例: “The water splashed all over the floor.”(水が床一面に飛び散った)
名詞としての用法
- 例: “There was a loud splash.”(大きな水しぶきの音がした)
- 「音」「水しぶきそのもの」を指す可算名詞。
- 例: “There was a loud splash.”(大きな水しぶきの音がした)
- フォーマルな文書ではあまり多用されませんが、比喩的表現(新聞やメディアで大々的に報じる、成功が大きく話題になるなど)でも使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Don’t splash me! I just changed my clothes!”
- 「水をかけないで! 服を着替えたばかりなんだから!」
“The kids love to splash around in the pool.”
- 「子どもたちはプールでバシャバシャはしゃぐのが大好きです。」
“I accidentally splashed coffee on my laptop.”
- 「コーヒーを誤ってラップトップにこぼしちゃった(飛ばしちゃった)。」
ビジネスでの例文(3つ)
“Our new product made a splash at the trade show.”
- 「我が社の新製品は見本市で大きな注目を集めました。」
“We should splash our brand image across social media platforms.”
- 「ブランドイメージをSNSで大々的に打ち出すべきです。」
“Be careful not to splash water on the office computers during the cleaning.”
- 「掃除のときにオフィスのコンピューターに水がかからないよう気をつけてください。」
学術的な文脈(3つ)
“The experiment involved observing how liquids splash under varying pressures.”
- 「その実験では、さまざまな圧力のもとで液体がどのように飛び散るかを観察しました。」
“Researchers analyzed the splash patterns to understand fluid dynamics.”
- 「研究者たちは流体力学を理解するために飛び散りのパターンを分析しました。」
“A high-speed camera was used to capture the splash in detail.”
- 「高速カメラが、水しぶきの詳細を捉えるために使われました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
spatter(飛び散る、しぶきをあげる)
- 「小さな滴がパッパッと飛び散る」イメージ。
- “She spattered paint all over the canvas.”(彼女はキャンバス中にペンキを飛び散らせた。)
- 「小さな滴がパッパッと飛び散る」イメージ。
spray(噴霧する、噴きかける)
- 「霧状になって広がるイメージ」。勢いもあるが、より細かく拡散する感覚。
- “He sprayed water on the plants.”(彼は植物に水を噴きつけた。)
- 「霧状になって広がるイメージ」。勢いもあるが、より細かく拡散する感覚。
splatter(ドバッと飛び散る)
- 「大きな塊が一気に飛び散る」イメージ。血や泥などがしぶきを上げて飛ぶ場面で使われやすい。
- “Mud splattered all over his shoes.”(泥が彼の靴中に飛び散った。)
- 「大きな塊が一気に飛び散る」イメージ。血や泥などがしぶきを上げて飛ぶ場面で使われやすい。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、水や液体を「飛び散らせない」「乾かす」という意味で
- dry(乾かす)
- absorb(吸収する)
などが文脈によって対照的になる場合があります。
- dry(乾かす)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /splæʃ/
- アクセント: 「splásh」のように、全体的に平板ですが “splash” の母音 “æ” をはっきり発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語: どちらも /splæʃ/ と発音されますが、アメリカ英語の “æ” はやや口を開いて明確に発音する傾向があります。
- よくある間違いとして、/spleɪʃ/(「スプレイシュ」のような音)とならないように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「splach」「splush」などとつづりを誤りやすいので注意しましょう。
- 同音異義語との混同: 近しい音の単語はあまりありませんが、“splash” と “splish” といった擬音語を混同する例もあります。
- 試験(TOEIC・英検など)では、句動詞 “splash out” が出題されることや、「make a splash」などのイディオムが熟語問題として扱われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 水しぶきの音を思い浮かべると「splash」の綴りや発音が覚えやすくなります。
- “spl~” で始まる英単語(splatter, splint, splurgeなど)は、何かが弾けたり飛び散ったりするイメージが多いので、一緒に覚えると関連性がつかみやすいです。
- フレーズ “make a splash” =「大きな反響を呼ぶ」を覚えると、ビジネス英語でも便利に使えます。
以上が “splash” の詳細な解説です。液体を勢いよく飛び散らすイメージをしっかり頭に浮かべながら、活用形やイディオムもあわせてマスターしてみてください。
(…に)〈水・泥(どろ)など〉‘を'はねかける,はね散らす《+名〈水・泥〉+on(over)+名》・(…に)〈水など〉‘を'まく,かける《+名+on(over)+名》
(水・泥などを)〈人・物〉‘に'はねかける,はねかけてぬらす(汚す)《+名+with+名〈水・泥〉》
《話》(新聞などが)…‘を'はでに扱う
〈宇宙船が〉(…に)着水する《+down+名》
水(泥など)をはね散らす
(…に)〈液体が〉飛び散る,しぶきとなって飛ぶ《+on(over)+名》
〈水泥などが〉〈人・物〉‘に'はねかかる,‘を'汚す
(…に)しぶきをあげて飛び込む《+into+名》;水(泥など)をはね散らしながら(…を)進む《+across(down,up,through)+名》