最終更新日:2024/06/12
正解を見る

彼は戸をトントンとたたいた。

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

rap

名詞

(…を)『コツン』(『トン』)『とたたくこと』(『音』)《+『on』(『at』)+『名』》 / 《話》(人のしたことに対する)非難,とがめ《+『for』+『名』》 / 《俗》おしゃべり

このボタンはなに?

彼は戸をトントンとたたいた。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞としての“rap”をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • (1) “rap” (音楽ジャンル・ヒップホップの一形態):ヒップホップ音楽における、歌ではなく早口で韻を踏みながら語るスタイル、またはその曲そのものを指します。

    「ラップ音楽のことです。早口でリズムに合わせて歌詞を話す音楽のスタイルを指します。」

  • (2) “rap” (軽い衝撃やノックの音):ポンポンと軽く叩く音、またはそれ自体の行為を指します。

    「コツコツと扉を叩く音や、軽い打撃音などを指します。」

  • (3) “rap” (評判・評価・非難など):会話表現で「評判のこと」や「非難・罰」などを示す場合があります。

    「悪い評判を指す“bad rap”などの使い方があります。」

会話や音楽のジャンルを語る場面でよく使われる単語ですが、「コツコツと叩く音」の意味でも日常的に使われます。文脈によって意味が変わるので注意しましょう。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形

名詞としての「rap」は複数形になると“raps”となりますが、特に数えられない抽象的意味(音楽としてのジャンル名や評判など)で使われる場合もあり、文脈次第では可算/不可算両方で使われることがあります。

他の品詞形


  • 動詞形 “to rap”:「ラップをする」「コツコツ叩く」「厳しく非難する」などの意味で使われます。

    例) “He rapped on the door.”(ドアをコツコツと叩いた)

    例) “She rapped a verse.”(彼女はラップを披露した)

  • 形容詞形・副詞形は特に一般的に用いられません。

CEFRレベルの目安


  • “rap” (音楽や簡単な会話レベル):B1(中級)

    ※ 一般的な英語学習の中で音楽ジャンルとして学ぶ、あるいは日常会話で評判を指す表現として中級レベルで理解されることが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “rap” は短い語なので、はっきりした接頭語や接尾語はありません。古フランス語や中英語からの語源をたどると、「急に叩く」「打つ」などの意味で使われていたと言われています。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “rap music” - 「ラップ音楽」

  2. “rap artist” / “rap singer” - 「ラップ歌手」

  3. “rap sheet” - 「犯罪歴 / 前科記録」

  4. “bad rap” - 「悪い評判」

  5. “take the rap (for something)” - 「(~の)責任を負う / 罪を被る」

  6. “rap battle” - 「ラップバトル」

  7. “give someone a rap on the knuckles” - 「(誰かに)こっぴどく叱る」

  8. “rap session” - 「自由ディスカッション / 話し合い」

  9. “rap verse” - 「ラップの歌詞(一節)」

  10. “rap group” - 「ラップグループ」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語で「素早く叩く」「当てる」という意味を持つ動詞 “rap” に由来します。そこから音楽ジャンルの「rap」は、1960年代後半から1970年代にかけてアフリカ系アメリカ人コミュニティを中心に発展したヒップホップ文化の一部としての意味を獲得しました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「ラップ音楽」の文脈で使う場合はカジュアルな文脈が多いですが、音楽専門記事ではフォーマルに使われることもあります。

  • 「ノック音」の意味で使うときはフォーマル・カジュアルを問わず使いやすいです。

  • 「評判」や「非難」の意味(“bad rap”や “take the rap”など)は、ややカジュアル寄りの口語的表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての “rap” は、数えられる場合(a rap, two raps...)と不可算名詞的に用いられる場合(Rap is popular among the youth.)の両方があります。

  • 「罪をかぶる/責任をとる」の意味のイディオム “take the rap” は慣用的とはいえ、幅広い会話表現で使われます。

  • 動詞形 “to rap” は他動詞(例: “He rapped the table.”)や自動詞(例: “He rapped on the door.”)両方の使い方があります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I heard a rap on the door. Could you see who’s there?”

    (ドアをコツコツ叩く音が聞こえたよ。誰が来たか見てくれる?)

  2. “Do you like rap? I’m a big fan of hip-hop music.”

    (ラップは好き? 私はヒップホップ音楽の大ファンなんだ。)

  3. “He’s got a bad rap in the neighborhood, but he’s actually a nice person.”

    (近所では評判が悪いけど、本当はいい人なんだよ。)

ビジネスでの例文


  1. “His product launch got a bad rap due to poor timing.”

    (彼の製品発表は、タイミングが悪かったために評判を落とした。)

  2. “Let’s have a quick rap session with the team to brainstorm ideas.”

    (アイデアを出すために、チームで軽いディスカッションをしましょう。)

  3. “The company took the rap for the environmental issues.”

    (その企業は環境問題の責任を負った。)

学術的(あるいはフォーマル)な文脈の例文


  1. “Rap, as a genre, has significantly influenced modern popular culture.”

    (ラップというジャンルは、現代の大衆文化に大きな影響を与えてきた。)

  2. “We analyzed the linguistic features of rap lyrics in the study.”

    (その研究では、ラップの歌詞における言語的特徴を分析した。)

  3. “Various socio-political issues are often addressed in rap content.”

    (ラップの内容では、しばしば社会的・政治的な問題が取り上げられる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “hip-hop” (音楽ジャンル):


    • 「ヒップホップ全般」を指す言葉。ラップはヒップホップ文化の一部ですが、ダンス、ファッションなども含むため意味が広い。


  2. “knock” (軽く叩く音):


    • 「コンコンと叩く音」を指す。ただし主に動詞としてよく使われます。


  3. “tap” (軽く叩く / トントンと叩く):


    • “rap” と同様「叩く音」を表すが、より軽く柔らかな音をイメージさせる。


反意語(文脈によっては対義が成り立つ)


  • 「silence」 :音がない状態を指すので、軽く叩く音やラップ音楽とは対極のイメージ。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語: /ræp/

  • アメリカ英語: /ræp/

アクセント


  • 一音節語なので、特にアクセントの移動はありません。“rap” 全体をしっかりと発音します。

よくある発音の間違い


  • “lap” /læp/ や “wrap” /ræp/ と混同しないように注意しましょう。“wrap” は頭の“w”が黙字ですが、スペルが似ているので混乱する人がいます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル間違い:“rap” と “wrap” を混同しないよう注意。

  • 意味の取り違え:音楽ジャンルの「ラップ」なのか、ノックの「コツコツ」という意味なのか、文脈に依存するので注意。

  • “bad rap” と “bad rep” (悪い評価 / reputation) を混乱しやすいですが、口語では“bad rap”と “bad rep” が混同されることがあります。

  • 試験対策:TOEICや英検では「音楽ジャンル」を表す名詞や「評判を指す慣用表現(bad rap, take the rap)」として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “突拍子もなくドアを“ラップ”した”と日本語でも語呂合わせで覚えるのも一案です。

  • 「ラップトップ(Laptop)」とスペルが似ているわけではないですが、“rap” と “lap” を絡めてイメージすると混同を防げるかもしれません。

  • 音楽として覚える場合は、好きな「ラップソング」を聞いて歌詞を確認すると印象に残りやすいでしょう。


以上が、名詞としての“rap”の詳細な解説です。文脈によって意味が変わるので、コロケーションやイディオムもあわせて覚えると便利です。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
rap
意味(1)

《話》(人のしたことに対する)非難,とがめ《+for+

意味(2)

《俗》おしゃべり

意味(3)

ラップ音楽

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★