元となった辞書の項目
outside
解説
以下では、英単語「outside」を、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
▶︎ 英語での意味
- outside: “not inside; external to something” (何かの外側にある、内部ではないこと)
▶︎ 日本語での意味
- 「外側にある、外で、外の」という意味です。
「例えば家の外、建物の外、町の外など、“境界の外”を表すときに使われる前置詞(や副詞・形容詞・名詞)です。」
▶︎ 品詞
- 【前置詞 (preposition)】
例: “He waited outside the house.”(彼は家の外で待っていた。) - 【副詞 (adverb)】
例: “Could you wait outside?”(外で待ってもらえますか?) - 【名詞 (noun)】
例: “The outside of the box is painted red.”(その箱の外側は赤色で塗られている。) - 【形容詞 (adjective)】
例: “Use the outside door, not the inside one.”(内側の扉ではなく、外側の扉を使ってください。)
▶︎ 活用形
- 原形: outside
(前置詞なので動詞のような活用はありませんが、品詞として変化して使われる場合があります。)
▶︎ 他の品詞になった例
- out (副詞 / 前置詞): “He went out of the room.”(彼は部屋を出ていった。)
- outside -ed や -ing の形は通常ありませんが、過去形・進行形として直接は使いません。
▶︎ CEFRレベル
- A2 (初級)
「基本的な空間表現として学習初期に登場する単語です。身の回りの場所や位置関係を表現するときに使います。」
2. 語構成と詳細な意味
▶︎ 語構成
- 「outside」は「out(外へ)」と「side(側)」が組み合わさった単語です。
- out:外へ
- side:側・面
- out:外へ
▶︎ 詳細な意味
- 【前置詞として】~の外側に
- ある場所や物の“外”に位置する場合に使います。
- ある場所や物の“外”に位置する場合に使います。
- 【副詞として】外で、外部に
- 動作や位置が“外”にあるということを表します。
- 動作や位置が“外”にあるということを表します。
- 【名詞として】外側、外部
- 何かの“外側”という名詞として使われます。
- 何かの“外側”という名詞として使われます。
- 【形容詞として】外側の
- 何かの“外側にある部分”を説明する形容詞として使われます。
▶︎ よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- outside the house(家の外に)
- outside the city(町の外に)
- outside of business hours(営業時間外に)
- wait outside(外で待つ)
- outside the box(箱の外に / 比喩的に“型破りな”)
- on the outside(外側に / 外見上は)
- step outside(外に出る)
- outside your comfort zone(自分の快適領域の外)
- outside advice(外部からの助言)
- from the outside looking in(外から中を見て;客観的に見ると)
3. 語源とニュアンス
▶︎ 語源
- 「outside」は「out + side」から成り立った単語で、中英語(Middle English)の時代から同様の意味で使われてきました。「外」という空間的観念を表す“out”に“side(側)”が合わさったもので、“何かの境界の外側にある”という概念をさらに強調しています。
▶︎ ニュアンス
- 「inside(内側)」に対する「outside(外側)」という位置関係を明確に示します。
- 物理的な空間だけでなく、「~の範囲外」も表すことができます(例: “This is outside my expertise.”「これは私の専門外です。」)。
▶︎ 使用時の注意点
- 口語・文章ともに非常によく使われる基本表現です。フォーマル・カジュアルを問わず、幅広い場面で使用されます。
- ビジネスメールなどでも問題なく使えますが、よりフォーマルに感じさせたい場合は “beyond” などを使うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
【前置詞 + 名詞】
- “He parked his car outside the building.”
(outside + The building) - 他動詞が続くのではなく、名詞を直接伴って“~の外に”を表す。
- “He parked his car outside the building.”
【副詞的用法】
- “I think she’s waiting outside.”
(waiting “where?” → outside)
動作(待つ)が行われる場所を修飾している。
- “I think she’s waiting outside.”
【名詞的用法】
- “The outside is painted white.”
(The outside = ‘外側’)
「外側」という名詞として具体的に表現する。
- “The outside is painted white.”
【形容詞的用法】
- “The outside wall needs repair.”
(outside wall = ‘外側の壁’)
- “The outside wall needs repair.”
▶︎ 文法ポイント
- 前置詞か副詞か、どちらで使われているかによって文中での機能が変わります。
- 物理的な意味以外にも、「範囲外」「管轄外」「可能性の限界」など抽象的な意味でも使われます。
5. 実例と例文
▶︎ 日常会話での例文(3つ)
- “Could you wait outside for a moment?”
「ちょっとの間、外で待ってもらえますか?」 - “I left my bag outside by mistake.”
「間違えてカバンを外に置き忘れちゃった。」 - “The kids are playing outside in the yard.”
「子どもたちは庭で外遊びをしている。」
▶︎ ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Please meet the client outside the office at 2 p.m.”
「午後2時にオフィスの外で顧客と待ち合わせをしてください。」 - “It’s outside our budget for this quarter.”
「それは今期の予算枠を超えています。」 - “We might need outside consultants to handle this issue.”
「この問題を扱うには外部コンサルタントが必要かもしれません。」
▶︎ 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “These factors lie outside the scope of our current research.”
「これらの要因は、私たちの現在の研究範囲外にあります。」 - “Information from outside sources must be properly cited.”
「外部ソースからの情報は、適切に引用しなければなりません。」 - “Participants were instructed to remain outside the designated area until further notice.”
「参加者は、追って連絡があるまで指定されたエリアの外に待機するよう指示されました。」
6. 類義語・反意語と比較
▶︎ 類義語
- beyond(~を超えて、範囲を越えたところに)
- “This is beyond my understanding.”(これは私の理解範囲を超えている。)
- より抽象的な“範疇外”のニュアンスが強め。
- “This is beyond my understanding.”(これは私の理解範囲を超えている。)
- out of(~の外に、~から外れた)
- “He ran out of the house.”(彼は家の外へ走り出た。)
- 動作を表す動詞とよく組み合わさる。
- “He ran out of the house.”(彼は家の外へ走り出た。)
- outdoors(屋外で、外で)
- “She prefers to study outdoors in the park.”(彼女は公園で屋外勉強するほうがいいと思っている。)
- 「外」という場所を特に強調する。
- “She prefers to study outdoors in the park.”(彼女は公園で屋外勉強するほうがいいと思っている。)
▶︎ 反意語
- inside(~の内側に)
- “He’s inside the house.”(彼は家の中にいる。)
- 物理的な「内側」という意味。
- “He’s inside the house.”(彼は家の中にいる。)
- within(内部に、~内で)
- “Stay within the boundaries.”(境界内にとどまってください。)
- 抽象的な「範囲内」という意味にも使われる。
- “Stay within the boundaries.”(境界内にとどまってください。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌaʊtˈsaɪd/
- アクセントは “-side” の部分にやや強勢があります。
- アメリカ英語・イギリス英語どちらでも大きくは変わりませんが、アメリカ英語のほうが “aʊt” の母音がややはっきり聞こえる傾向があります。
- よくある間違いとして、/aʊtsɪd/ や /aʊtsɪt/ などと「t」の後の音を曖昧に発音してしまうケースがありますが、「アウト・サイド」のように分けて意識するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「outside」は基本的に「外側に・外部に」という意味ですが、ときどき “besides” (~に加えて)と混同しがちです。 スペルが似ているので注意が必要です。
- “outside of” と表記する場合もありますが、特にアメリカ英語では省略することが多いです(“outside the house” など)。
- 「~を除いて」という意味では “except for” を使ったほうが正確です。
- TOEICや英検などの語彙問題でも、「inside(内側)」と「outside(外側)」の対比を問う問題が比較的よく出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「out(外)」+「side(側)」という構成を覚えるとすぐにイメージしやすいです。
- “inside” との対比をイメージすることが覚えやすさにつながります。
(箱の中“inside”⇔箱の外“outside”) - 「戸を出ていく=外に出る」という具体的なシーンを頭に思い描くとスムーズに定着します。
- 親しみやすい言葉なので、ぜひ音読や口頭練習で繰り返して自然に使えるようにしてみてください。
以上が「outside」の詳細な解説です。前置詞・副詞・名詞・形容詞とさまざまな用法があり、日常会話からビジネス・学術論文まで幅広く使える便利な単語ですので、ぜひマスターしておきましょう。
意味のイメージ