最終更新日:2024/09/06

Exposure to lead-based paint can cause lead poisoning.

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鉛含有塗料にさらされると、鉛中毒を引き起こすことがあります。

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元となった辞書の項目

lead

名詞

〈U〉鉛 / 〈C〉鉛のおもり,測鉛 / 《複数形で》(ガラスをはめる)鉛の枠 / 〈U〉〈C〉黒鉛,鉛筆のしん / 〈U〉(鉛の)弾丸 / 〈U〉《the~》先頭

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解説

1. 基本情報と概要

単語: lead

品詞: 名詞 (他に動詞などの用法もありますが、ここでは名詞用法に注目します)

発音:


  • 金属「鉛」を指す場合 /lɛd/ (レッド)

  • 「先頭」「主導権」「主演」などを指す場合 /liːd/ (リード)

英語での意味


  1. (金属) 鉛

  2. (地位・立場) リード、先頭、主導権

  3. (演劇・映画など) 主演、主役

  4. (英) 犬のリード(=「犬用の綱」)

日本語での意味


  1. 鉛(金属) ⇒ 化学元素として、重い用途に使われる金属です。

  2. リード、先頭 ⇒ 他者より先に進んでいる位置や優位性を示します。

  3. (作品の) 主演、主役 ⇒ 舞台・映画・ドラマなどの中心となる役です。

  4. 犬用のリード ⇒ 英国英語などで「リード」と呼び、犬を散歩させるときに使います。

「鉛/リード/主役」などいずれの意味も、文脈で判断する必要があります。「先頭に立つポジション」や「主演」というニュアンスなので、”リード”としての使い方はよくあります。一方、「鉛」は発音が異なるので注意が必要です。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

・日常会話以外にもビジネスやニュースなどで頻出する単語です。ただし、2種類の発音(鉛の /lɛd/ と、主導権等の /liːd/)がある点で中級レベルの留意が必要です。

活用形

名詞のため、基本的には数の変化(単数形 lead / 複数形 leads)のみです。


  • 複数形: leads (例: “They hold the leads in the competition.”)

他の品詞の例


  • 動詞 “to lead” (/liːd/)


    • 意味: 「導く」「率いる」「先導する」

    • 例: “He leads the team successfully.”


  • 形容詞 “leading” (/ˈliːdɪŋ/)


    • 意味: 「主要な」「先導する」

    • 例: “She plays a leading role in the company.”



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

英単語 “lead” は古英語などが起源ですが、接頭語・接尾語がついて複雑に派生しているわけではありません。語幹 “lead” がそのままの形を保っています。

関連語や類縁語


  • leader (名詞) ⇒ リーダー、指導者

  • leadership (名詞) ⇒ リーダーシップ、指導力

  • leading (形容詞) ⇒ 主要な、先頭を切る

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. take the lead → リードを取る、先頭に立つ

  2. lose the lead → リードを失う

  3. maintain the lead → リードを保つ

  4. a narrow lead → 僅差でのリード

  5. a comfortable lead → 余裕のあるリード

  6. the lead actor / actress → 主演俳優 / 女優

  7. lead poisoning → 鉛中毒

  8. pencil lead → 鉛筆の芯(実際はグラファイトですが、一般的に“lead”とも呼ばれます)

  9. on a lead (BrE) → 犬のリードを付けて

  10. give someone a lead → (何かを始める際に) 手本を示す、指針を与える


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「鉛」を意味する “lead” は古英語 “lēad” に由来するとされ、ゲルマン祖語にまでさかのぼります。

  • 「先頭・主導権・主演」などを意味する “lead” は古英語 “lǣdan” (導く、連れて行く) に由来する動詞から発展した名詞用法です。

ニュアンスや使用上の注意:


  • 「リード(先頭・主導権)」や「主役」を表す場合は /liːd/ (リード) と発音します。

  • 相手に「鉛(lead)」について話す時は /lɛd/ (レッド) と発音し、別物として扱われます。

  • カジュアル/フォーマルどちらでも使われますが、「主導権」や「優位性」の意味だとビジネスシーンなどでもよく出てきます。

  • 「犬用のリード」は主に英国英語で “lead” と言い、米国英語では “leash” が一般的です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算名詞の違い


    • 「鉛」を指す場合は不可算名詞として扱われることが多い (“Lead is a heavy metal.”)。

    • 「先頭」「主導権」を指す場合は可算名詞として扱われる (“They have a 5-point lead.”)。

    • 「主演」は可算名詞 (“He got the lead in the new movie.”)。


  2. 一般的な構文例


    • “take the lead in 〜” で「〜でリーダーシップを取る」「〜で先陣を切る」という構文。

    • “have the lead” で「リードしている」「主導権を握っている」という表現。


  3. イディオム


    • “in the lead” 「先頭に立っている」

    • “lead role” は「主役」。


  4. 使用シーン


    • フォーマル・カジュアルどちらでもよく登場。

    • ビジネス、スポーツ、演劇、学術的な文脈など幅広く使用されます。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3文)


  1. “Can you hold the dog’s lead while I open the gate?”

    (門を開ける間、犬のリードを持っていてくれる?)

  2. “We’re in the lead now, let’s not lose focus!”

    (今リードしているから、集中を切らさないようにしよう!)

  3. “I need to buy some more pencil lead for my mechanical pencil.”

    (シャープペンの芯をもっと買わなくちゃ。)

ビジネスシーンでの例文 (3文)


  1. “Our company has taken the lead in innovative smartphone technology.”

    (わが社は革新的なスマートフォン技術で先頭に立っています。)

  2. “They have a strong lead in market share, but we can still catch up.”

    (彼らはマーケットシェアで大きくリードしているが、まだ追い付くチャンスはある。)

  3. “She’s been chosen for the lead role in the new marketing campaign.”

    (彼女は新しいマーケティングキャンペーンの主役を任された。)

学術的な文脈での例文 (3文)


  1. “The study focused on the effects of lead exposure on brain development.”

    (その研究は、鉛にさらされることが脳の発達に与える影響に着目しました。)

  2. “Lead poisoning remains a critical public health issue in some regions.”

    (一部の地域では、鉛中毒が依然として重大な公衆衛生上の問題となっています。)

  3. “An additional lead isotope analysis revealed new insights into ancient metal trade routes.”

    (追加の鉛同位体分析によって、古代の金属貿易ルートに新たな知見がもたらされました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (ニュアンスや使い方の違い)


  1. advantage (アドバンテージ)


    • “lead” と似て「優位」「有利」を示しますが、数値化できない優位性も含む場合が多い。


  2. edge (エッジ)


    • “edge” も「わずかなアドバンテージ」「有利」を表すが、より少しの差を示すことが多い。


  3. head start (ヘッドスタート)


    • 「スタート時点でのリード」「先行するアドバンテージ」を表す特有の言い回し。


  4. clue (クルー)


    • 犯人探しなどで言う「手がかり」の意味で使われることが多く、“lead” にも「手がかり」の意味があるが、clue はより一般的。


反意語


  • lag (ラグ) / defcit (ディフィシット) / behind (ビハインド)


    • 「遅れ」「後れ」「負担」のニュアンスがあり、“lead” (先行) と反対です。



7. 発音とアクセントの特徴


  1. 発音記号 (IPA)


    • 鉛(金属) ⇒ /lɛd/

    • リード(先頭・主導権・主演) ⇒ /liːd/


  2. 強勢(アクセント)の位置


    • 短母音 /lɛd/ は一音節だから強勢はひとつ、音全体。

    • 長母音 /liːd/ も一音節だからシンプルにそのままです。


  3. アメリカ英語とイギリス英語


    • 発音それ自体は大きく変わりませんが、特に犬の「リード」はイギリス英語では “lead” (/liːd/) と呼び、アメリカでは “leash” (/liːʃ/) という単語を使います。


  4. よくある発音ミス


    • 金属(鉛)を /liːd/ と読んでしまうこと。

    • 「先頭」を意味する“lead”を /lɛd/ と読んでしまうこと。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 同音異義語との混同


    • “lead” (リード) = 先頭 / “lead” (レッド) = 鉛、という全く異なる意味・発音が存在。


  2. スペルミス・スペル類似の単語


    • “led” は “lead” (動詞) の過去形であって、名詞「鉛」のスペルではありません。


  3. TOEIC・英検などの試験対策


    • ビジネス文脈では “take the lead in ...” などのフレーズが頻出。

    • 読解問題などで “lead poisoning” が出題される場合もあり、文脈から適切な意味を判断することが大切です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「鉛筆」と混同して、鉛筆の芯を“lead”と言いますが実際はグラファイト。ここから“lead”が含む「鉛」「芯」のイメージを思い出して覚えると印象に残りやすいです。

  • “lead” (リード) =「率いる 将軍(将リーダー)」⇒ /liːd/

  • “lead” (レッド) = 「鉛」 ⇒ 重たいイメージの “Led Zeppelin” (バンド名にも“鉛の飛行船”の意味が込められています) などで覚える。

  • 発音が2種類あることをイメージ化して、例: 「リード(lead)している人が重い鉛(lead)を持っている」とセットで覚えると混同が減らせます。

以上が名詞 “lead” の詳細な解説です。特に「鉛」と「リード」で発音が異なる点は学習者がよく混乱する部分なので、文脈と発音を意識して使い分けてください。

意味のイメージ
lead
意味(1)

〈U〉(化学記号ははpb)

意味(2)

〈C〉《複数形で》(ガラスをはめる)鉛の枠(わく);《英》(屋根をふくのに用いる)鉛板

意味(3)

〈U〉〈C〉黒鉛,鉛筆のしん

意味(4)

〈C〉鉛のおもり,測鉛

意味(5)

〈U〉《集合的に》(鉛の)弾丸

意味(6)

〈U〉《the~》先頭,首位

意味(7)

〈C〉《a~》相手を引き離した点(時間,距離)

意味(8)

〈C〉模範,手本(example)

意味(9)

〈C〉(問題解決の)手がかり,ヒント(clue)

意味(10)

〈C〉(劇・映画などの)主役,主演俳優

意味(11)

〈C〉(新聞報道記事などの本文の前におく要約した)前文,前書き,リード

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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