元となった辞書の項目
interest
解説
1. 基本情報と概要
英単語: interest
品詞: 名詞 (noun)
英語での意味:
- A feeling of wanting to know more about something or someone.
- A benefit or advantage in something.
- Money paid regularly at a particular rate for the use of money lent, or for delaying the repayment of a debt.
日本語での意味:
- 興味・関心
- 利益・利害
- 利子・利息
「interest」は、「何かに興味を抱いたり、関心を持ったりする」というニュアンスで使われます。日常的には「趣味や好きなこと」、「お得になること」、「お金を貸した場合の利子」といった文脈でも登場する重要な単語です。
活用形
- 単数形: interest
- 複数形: interests
他の品詞形
- 動詞: to interest (「興味を持たせる」など)
- 例: That movie interests me. (あの映画は私に興味を持たせる)
- 形容詞: interested(興味を持っている), interesting(興味を引く)
- 例: I am interested in art. (私は芸術に興味があります)
- 例: That is an interesting idea. (それは面白い考えだ)
- 例: I am interested in art. (私は芸術に興味があります)
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 興味や利息など基本的な意味であればA2レベルから学び始めることが多いです。
- B1(中級): 利害関係など抽象的ニュアンスの広がりを理解するにはB1以上の英語力が必要になる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- interest は、古フランス語の “interest” やラテン語の “interesse” に由来するとされており、「間に存在する」、「重要である」というニュアンスを持ちます。現代英語においては接頭語・接尾語に分解しにくい単語ですが、歴史的には “inter-” (間に) + “esse” (存在する) の概念が含まれると言われています。
派生語や関連語
- interesting (形容詞): 興味深い
- interested (形容詞): 興味を持った
- disinterest (名詞): 無関心、または利益のないこと
- uninterested (形容詞): 興味がない
よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)
- have an interest in ~(~に興味がある)
- show interest in ~(~に関心を示す)
- lose interest in ~(~に興味を失う)
- spark/arouse interest(興味を呼び起こす)
- conflict of interest(利益相反)
- personal interest(個人的利益/個人的な興味)
- best interest(最善の利益)
- interest rate(利率、金利)
- in the interest of ~(~のために、~の利益になるように)
- gain interest(関心・興味を集める、利子が付く)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “interesse” (inter- + esse) に由来し、「何かに関わりがある、重大性がある」という意味が変化しながら、中世ラテン語や古フランス語を経て英語に入ってきたとされています。
ニュアンス・使用上の注意
- 「興味・関心」の意味で使う場合はカジュアルからフォーマルまで幅広く使用されます。
- 「利益・利害」「利息」のようにフォーマルやビジネスシーンで使われることも多いです。
- 「利息」に関する法律や契約書の文脈では、より専門的・正式な意味合いを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算:
- 「興味・関心」の意味で使う場合は基本的に可算扱い (an interest / interests) になります。
例: I have many interests. (私はたくさんの興味を持っている) - 「利子・利息」の意味で不可算扱いされることもありますが、文脈によって可算で使われる場合もあります。
- 「興味・関心」の意味で使う場合は基本的に可算扱い (an interest / interests) になります。
一般的な構文・イディオム
- 「take an interest in + 名詞/動名詞」: ~に興味を持つ
- 「be in one’s best interest」: ~することが(人)にとって最善である
- 「no interest in + 名詞」: ~に興味がない
- 「take an interest in + 名詞/動名詞」: ~に興味を持つ
使用シーン
- 日常会話(カジュアル):趣味や好みのトピックに触れるとき
- ビジネス(フォーマル):契約書や会議で「利害関係」「利息」について言及するとき
- 学術(フォーマル):研究内容への関心や分野への興味を示すフレーズとして
- 日常会話(カジュアル):趣味や好みのトピックに触れるとき
5. 実例と例文
日常会話での例文 (カジュアル)
- I just found a new interest in photography.
(写真撮影に新しい興味を見つけたよ。) - Do you have any interest in going hiking this weekend?
(今週末ハイキングに行く気ある?) - My friends always share their travel interests online.
(友達はいつもオンラインで旅行に関する興味を共有している。)
ビジネスシーンでの例文 (ややフォーマル)
- Our company has a strong interest in collaborating with overseas partners.
(当社は海外のパートナーとの協業に強い関心を持っています。) - A conflict of interest must be disclosed in professional settings.
(職業上の場面では利益相反は開示しなければなりません。) - The bank charges a reasonable interest rate for home loans.
(その銀行は住宅ローンに対して妥当な金利を課しています。)
学術的な文脈での例文 (フォーマル)
- Researchers have shown great interest in this new technology.
(研究者たちはこの新技術に大きな関心を示しています。) - It is in the interest of scientific progress to share data openly.
(データをオープンに共有することは科学の進歩のためになります。) - The study addresses the public interest in environmental sustainability.
(この研究は環境面での持続可能性に関する社会的関心に応えています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
curiosity (好奇心)
- 「新奇なものに対する好奇心」を指し、興味を掻き立てるものに対して使う。
- interest よりも「強い好奇心」を表す傾向がある。
- 「新奇なものに対する好奇心」を指し、興味を掻き立てるものに対して使う。
concern (関心・懸念)
- 「心配」や「重要と思うこと」にフォーカスする際に使われる。interest とは文脈次第で重なる部分もあるが、ややネガティブまたは真面目なトーン。
- 「心配」や「重要と思うこと」にフォーカスする際に使われる。interest とは文脈次第で重なる部分もあるが、ややネガティブまたは真面目なトーン。
enthusiasm (熱意)
- 「大きな熱意や熱中」を指す。interest よりさらに強く情熱的な関心を持つことを表す。
- 「大きな熱意や熱中」を指す。interest よりさらに強く情熱的な関心を持つことを表す。
反意語
- disinterest (無関心), indifference (無関心)
- どちらも「興味がまったくない」というニュアンスを持つが、disinterest には「利害関係がない」という意味合いも含まれる場合がある。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈɪntrəst/ または /ˈɪntərɪst/
- アクセントの位置: 最初の “in-” の部分に強勢がくるのが一般的です。(IN-ter-est)
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはほぼなく、どちらも /ˈɪntrəst/ /ˈɪntərɪst/ のように発音します。
- よくある発音の間違い: “in-te-rest” と音節を分けすぎると不自然になることがあります。最初の “in-” の後を軽く発音すると通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「interrest」「intrest」などの誤字が多いので注意。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、動詞形の “interest” と形容詞形の “interested / interesting” で混乱しやすいです。
- 試験対策: TOEIC や英検では、金融分野(利子、利率)やビジネス文脈でよく登場します。リスニングでもよく話題になりやすいテーマです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「興味を持つ」と「利害や利息」という2つの大きな意味を一緒に覚えておくと忘れにくいでしょう。
- 前半の “in-” は「中に」というニュアンスを、続く “-terest” は「存在する (esse)」感覚をイメージすると、頭文字のスペルミスを防げます。
- 興味がある (be interested in) → 形容詞で “interested”、人の興味を引く (be interesting) → 形容詞で “interesting”。このセットの違いをイメージで押さえると混同しにくくなります。
以上が名詞「interest」の詳細な解説です。興味・利害・利息など、多彩な意味を持つため、文脈によって正確に訳し分ける必要があります。ビジネスでも日常会話でも頻繁に使われる重要単語ですので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人・物事に対する)興味,関心《+in+名(do*ing*)》
意味(2)
〈C〉関心事,興味のまと
意味(3)
〈U〉興味をそそる(関心を引く)力
意味(4)
〈C〉《しばしば複数形で》利益,ため
意味(5)
(利益などにあずかる)権利;所有権,利権
意味(6)
〈U〉(借金などの)利子
意味(7)
《しばしば複数形で》《集合的に》同業者たち,関係者たち