元となった辞書の項目
green
名詞
〈U〉緑色;緑色の服[地];〈C〉緑色の絵の具 / 〈C〉草地,緑地,芝;(町・村の)芝の生えた共有地 / 〈C〉《複数形で》《米》装飾用の緑葉(緑枝);野菜,青物 / 〈C〉(ゴルフの)グリーン(芝を短く刈ったパット区域)
解説
1. 基本情報と概要
単語: green
品詞: 名詞(ただし、形容詞・動詞として使われる場合もある)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
- A2(初級):日常的な語彙だが、「緑色」という基本的な意味以外に「芝生」「公共の緑地」「環境にやさしい活動」などの意味を理解するには多少の語彙力が必要です。
意味(英語 / 日本語)
- 「green(名詞)」としては、主に以下の意味があります。
- The color green.(緑色)
- 「緑色そのもの」を指します。日常会話で「緑色」を説明するときに使います。
- 「緑色そのもの」を指します。日常会話で「緑色」を説明するときに使います。
- A grassy area or piece of land.(芝生や公共の緑地、公園、ゴルフコースのグリーンなど)
- ゴルフコースの“グリーン”や、町の中心にある“village green(村の広場)”など、草で覆われた場所を表すときに使われます。
- ゴルフコースの“グリーン”や、町の中心にある“village green(村の広場)”など、草で覆われた場所を表すときに使われます。
- The color green.(緑色)
「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」
- 「green」は名詞で「緑色」を指すほか、緑色の場所や芝生を意味するときにも使います。「Putting green(ゴルフのパッティンググリーン)」や「village green(村にある広場)」など、英語圏の風景文化とも関係が深い単語です。
活用形
- 名詞なので、通常は複数形 “greens” もあります。
- “greens” は特に「青菜」「葉物野菜」を指すとき(例:Eat your greens!)や、複数の“ゴルフのグリーン”を指すときなどに使います。
他の品詞の例
- 形容詞: green(「緑色の」「環境に優しい」「未経験の」など)
- 比較級:greener / 最上級:greenest
- 比較級:greener / 最上級:greenest
- 動詞: to green(「環境に配慮して活動をする」「緑色になる・変える」)
- 例:They plan to green the city by planting more trees.
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- この単語は、はっきりとした接頭語や接尾語をもたず、元来は古英語の “grēne” に由来するとされています。
- 名詞としては「the green」などの形で特定の場所を指すことも多いです。
派生語や類縁語
- greenery(名詞):緑の草木(装飾用の緑など)
- greenhouse(名詞):温室
- greenish(形容詞):やや緑がかった
- greeny(形容詞):緑っぽい(より口語的)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “putting green” – (パッティンググリーン)ゴルフコースの穴周辺の芝生。
- “village green” – (村の広場)村や町の中心部にある芝生の広場。
- “green space” – (緑地)都市部の公園や広場など。
- “eat your greens” – (葉物野菜を食べなさい)特に子どもに「健康のために野菜を食べなさい」と言うとき。
- “green fees” – (ゴルフ場の使用料)コースを使用するための料金。
- “the green of the countryside” – (田舎の緑)田園地帯の風景を指す言い回し。
- “green thumb” – (園芸の才能)※厳密には形容詞的用法だが名詞的に使われることもある。
- “green areas” – (緑地帯)都市計画や公園の文脈。
- “greens and fairways” – (ゴルフ用語)グリーンとフェアウェイ。
- “turn green” – (緑色になる)※「青ざめる」「嫉妬する」「信号が青に変わる」といった、形容詞用法への転換としても使われる。
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “grēne” から来ており、ゲルマン祖語の “grō” (成長を意味する)に由来すると言われています。草や葉の成長の色からきている語です。
ニュアンス・使用時の注意点
- 同じ「緑」でも、ややフォーマルに言うときは “the green” と表現することがあります(特に「ゴルフのグリーン」や「村の緑地」など特定の場所を指す場合)。
- カジュアルでもよく使われますが、文章で「グリーンという色」を描写するときはより具体的に “light green, dark green, bright green” などと言うことも多いです。
- 口語では「money」を指して “green” と言うこともありますが(主にアメリカ英語)、それはスラング的用法なので注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 「色としての green」は不可算名詞的に扱われることが多いですが、「緑地」「芝生」の意味では単数可算名詞として使うこともあります。例えば、“a village green” と言えば一か所の特定の「村の広場」を指します。
- 文脈での使い分け:
- “The green is well maintained.” → ゴルフコースや村の広場など、その場所の芝がよく手入れされているという意味
- “I love the color green.” → 色としての緑
- “The green is well maintained.” → ゴルフコースや村の広場など、その場所の芝がよく手入れされているという意味
- イディオム:
- “the grass is always greener on the other side” → 「隣の芝生は青い」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I really like wearing green. It makes me feel closer to nature.”
(私は緑色の服を着るのが本当に好き。自然に近い感じがするの。) - “Could you pass me the green from the paint box?”
(絵の具の箱から緑色を取ってくれる?) - “Let’s have lunch on the village green if the weather is nice.”
(天気がよければ村の広場でランチをしようよ。)
ビジネスシーンでの例文(3例)
- “Our office overlooks a beautiful green. It’s quite refreshing.”
(私たちのオフィスは素晴らしい緑地を見渡せます。とても気分がリフレッシュします。) - “We need to include more green spaces in the new campus design.”
(新しいキャンパスの設計には、もっと緑地を増やす必要があります。) - “Investing in green initiatives can improve our company’s public image.”
(環境に配慮した取り組みに投資することは、当社の公共イメージを高めることにつながります。)
学術的文脈での例文(3例)
- “The wavelength of green light typically ranges from about 495 to 570 nm.”
(緑色の光の波長は通常約495〜570ナノメートルの範囲です。) - “Urban planners emphasize the importance of preserving public greens in densely populated areas.”
(都市計画者は人口密集地域で公共の緑地を維持することの重要性を強調しています。) - “Studies show that exposure to green environments can reduce stress and improve mental health.”
(緑の環境に触れるとストレスが低減され、精神衛生を改善することを示す研究があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “lawn”(芝生):家や公園の芝生
- “park”(公園):もう少し大きな公共施設
- “field”(野原):広い範囲の草地
- “meadow”(牧草地 / 草地):自然の草地
- “verdure”(薄緑の植物):より文学的・詩的表現で使われる
これらは全て多少ニュアンスが異なり、“green” は比較的広い意味で使われるのに対し、他の単語は大きさや用途、場所などで使い分けられます。
反意語
- 色の反意語を厳密に定義するのは難しいですが、反対のイメージとしては赤(red)を挙げることが多いです。
- 「自然」「環境保護」の文脈であれば“polluted(汚染された)”などが反対の状況を表す言葉になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɡriːn/
- アメリカ英語 / イギリス英語 ともに大きな違いはありませんが、地域差によって /ɡriːn/ が /ɡrɪn/ に近く聞こえることもあります。
- アクセント: 単音節語なので特にアクセントの移動はありませんが、母音の長さ“ee”をしっかり伸ばして発音します。
- よくある間違いは「グリン」のように短く発音してしまうことです。正しくは「グリーン」(長い母音)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “green” のスペルミスで “grean” と書いてしまうミスがあるので注意してください。
- “greens” が「緑色のもの=野菜」を意味することを知らず、単に「緑色の複数形」として訳してしまうと誤解が生まれます。
- 「green energy」「green initiatives」などの言い回しがTOEICや英検の長文などで出題されることがあります。特にビジネス英語・環境問題系のテーマで注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「green」は成長・自然・若さをイメージさせるので、“成長する草・若葉”を連想すると覚えやすいです。
- 「グリーンに囲まれたゴルフコース」や「お金(ドル)が緑色」という発想から、いろいろな意味を結びつけると覚えやすいかもしれません。
- 「緑色の絵の具を手に取るとき“Pass me the green”」という日常のちょっとしたシーンを思い浮かべておくと、名詞としての「green」の用法が身につきます。
以上が名詞としての “green” の詳細な解説です。緑色のイメージだけでなく、自然や環境問題、芝生や野菜といった幅広い文脈で活躍する単語なので、ぜひ使い方を区別して覚えてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉緑色;緑色の服[地];〈C〉緑色の絵の具
意味(2)
〈C〉草地,緑地,芝;(町・村の)芝の生えた共有地
意味(3)
〈C〉《複数形で》《米》装飾用の緑葉(緑枝);野菜,青物
意味(4)
〈C〉(ゴルフの)グリーン(芝を短く刈ったパット区域)