endangered
以下では、形容詞 “endangered” を、できるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: endangered
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語)
• endangered: at serious risk of extinction or of not surviving
意味(日本語)
• (動植物などが)絶滅の危機に瀕している、存続の危機にある
「自然保護などの文脈で、動物や植物が絶滅しそうだ、危険な状態にあるときに使われます。より広く、“危機にさらされている” というニュアンスでも使われます。危機感を伴う強い表現であり、状況が切迫していることを示します。」
活用形:
- 原形の形容詞: endangered
- 副詞形は存在しませんが、過去分詞由来の形容詞です。同根の動詞 “endanger” の形を変えて、「過去形(endangered)」「過去分詞(endangered)」として使われます。
ほかの品詞展開例:
- 動詞: to endanger (~を危険にさらす)
例: “Pollution endangers many marine species.” - 名詞: endangerment (危険にさらされている状態)
例: “The endangerment of tigers is a global concern.”
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
環境問題や生態系など、少し学術的・専門的な文脈で扱われることが多い単語です。中上級レベルの学習者であれば頻繁に目にする表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (en-): “~にする、~の中に” の意味をもつ接頭語
- 語幹 (danger): 危険を意味する “danger”
- 接尾語 (-ed): 過去分詞形を表す語尾。ここでは形容詞化として機能
関連単語(派生語・類縁語)
- danger (名詞): 危険
- dangerous (形容詞): 危険な
- to endanger (動詞): 危険にさらす
- endangerment (名詞): 危険にさらされている状態
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(各10個)
- endangered species → 絶滅危惧種
- critically endangered → 絶滅寸前の
- endangered wildlife → 絶滅危惧の野生生物
- endangered habitat → 危機に瀕している生息地
- endangered language → 消滅の危機にある言語
- protect endangered animals → 絶滅危惧種を保護する
- become endangered → 絶滅危惧種になる
- list as endangered → 絶滅危惧種としてリストに載せる
- endangered status → 絶滅危惧の状態・ステータス
- save endangered species → 絶滅危惧種を救う
3. 語源とニュアンス
語源
- 「危険」を意味する “danger” が語幹となっており、そこに接頭語 “en-” と過去分詞形を示す “-ed” が付与されています。
- 「危険の状態にされている」という成り立ちから、「かなり深刻なリスクにさらされている」という意味合いを強調します。
ニュアンス・使用時の注意点
- 自然保護、環境、社会問題 などの文脈でよく使われ、緊迫感を伴って「もう時間があまりない」という強い意味合いを持ちます。
- 文章でも口語でも使いますが、内容自体がややフォーマルな性質を帯びやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としては 限定用法(名詞の前に置く)と 叙述用法(be動詞や補助動詞の後に続く)どちらにも用いられます。
- 限定用法: “endangered species” (名詞を直接修飾)
- 叙述用法: “These animals are endangered.” (be動詞の補語になる)
- 限定用法: “endangered species” (名詞を直接修飾)
イディオムや一般構文: 直接的なイディオムは少ないですが、「become endangered」「be listed as endangered」など、環境保護や生態系保全の話題で頻出します。
フォーマル/カジュアルどちらでも使えますが、内容的にはややフォーマル寄りになることが多いです。
5. 実例と例文
ここでは日常会話、ビジネス、学術的文脈それぞれ3つずつ例文を示します。
5.1 日常会話での例文
- “Have you heard that pandas are endangered? We should do more to protect them.”
(パンダが絶滅危惧種だって知ってた?もっと保護するためにできることをすべきだよ。) - “These birds are endangered. We need to be careful not to disturb their nests.”
(これらの鳥は絶滅危惧種なんだ。巣を妨害しないように注意しないと。) - “Did you see that documentary about endangered coral reefs?”
(絶滅の危機にあるサンゴ礁のドキュメンタリーを見た?)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- “Our company’s new CSR program focuses on preserving endangered marine species.”
(当社の新しいCSRプログラムは絶滅危惧の海洋生物の保護に注力しています。) - “We have sponsored several projects that aim to protect endangered environments worldwide.”
(私たちは世界中の危機に瀕した環境を保護することを目的としたプロジェクトをいくつか支援しています。) - “Please ensure that all our suppliers comply with regulations regarding endangered species trade.”
(すべてのサプライヤーが絶滅危惧種の取引に関する規定を遵守していることを確認してください。)
5.3 学術的な文脈での例文
- “Many biologists study the genetic diversity of endangered populations to improve conservation strategies.”
(多くの生物学者は絶滅危惧の個体群の遺伝的多様性を研究し、保全戦略を改善しようとしています。) - “The classification of a species as endangered often leads to stricter legal protections.”
(ある種が絶滅危惧種として分類されると、より厳しい法的保護がもたらされることが多いです。) - “Statistical models can help predict how climate change will affect endangered organisms.”
(統計モデルは気候変動が絶滅危惧生物にどのように影響するかを予測するのに役立ちます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- threatened (脅かされている)
- endangered より少し幅広い意味で「危険にさらされている」。
- endangered より少し幅広い意味で「危険にさらされている」。
- at risk (危険が迫っている)
- より一般的な表現。対象が生物に限らず、状況全般に使える。
- より一般的な表現。対象が生物に限らず、状況全般に使える。
- vulnerable (弱くなっている、脆弱な)
- 外的影響を受けやすいというニュアンス。まだ完全に危機状態ではない可能性も含む。
- 外的影響を受けやすいというニュアンス。まだ完全に危機状態ではない可能性も含む。
反意語 (Antonyms)
- safe (安全な)
- protected (保護された)
- secure (安全な、確保された)
使い分けのコツとしては、endangered は「時間がなくなってきており、絶滅がほぼ目の前である」ような深刻な度合いを強調します。一方、threatened や vulnerable はやや広い意味で「危険にさらされる可能性がある」状態を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɪnˈdeɪn.dʒərd/
- イギリス英語: /ɪnˈdeɪn.dʒəd/ (語尾の /ərd/ と /əd/ に音の差がある程度)
強勢(アクセント)の位置:
“en-DAN-gered” の “dan” の部分にアクセントが置かれます。
よくある発音の間違い:
- “danger” を “dánger” のように変なアクセントで発音してしまう
- 語尾を “-d” とせずに音を抜かしてしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “endangered” は “danger” の部分が入っているため、スペルを “dangered” と書き間違えやすいです。
- 動詞 “endanger” や形容詞 “dangerous” との混同: どちらも “danger” に由来しますが、品詞・意味合いが微妙に違うので注意が必要です。
- TOEICや英検などの試験対策: 環境や社会問題、ニュース記事などで用いられる単語としてよく登場します。絶滅危惧や保全に関する文章問題で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “en-” + “danger” + “-ed” → 「危険に追いやられている」というイメージを持つとわかりやすいです。
- 絶滅危惧種 (endangered species) とセットで覚えると非常に使いやすく、自然とイメージに結びつきやすいでしょう。
- “危険に巻き込まれる→ギリギリの状態” というストーリーを頭に浮かべると記憶に残りやすいです。
以上が、形容詞 “endangered” の詳細解説です。自然保護や環境問題などの文脈で頻出の単語ですので、セットで派生語や類似表現も覚えて活用してみてください。
危険にさらされた
(動・植物が)絶滅寸前の