元となった辞書の項目
developed
解説
1. 基本情報と概要
単語: developed
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): having advanced or grown to a high level of complexity or maturity.
意味(日本語): 高度に発達した、成熟した、先進的な、という意味です。「状況や組織、技術などが十分に進歩している」というニュアンスで使われます。
- 日常的には、たとえば「先進国(developed country)」のように、その国が技術や経済などで高度に成長しているさまを示すときに使います。
- ある程度のプロセスを経て完成度が上がった、という印象を与える単語です。
活用形:
- 「developed」は、元々動詞 “develop” の過去形・過去分詞形でもありますが、ここでは形容詞として使用されます。
- 他の品詞になった例:
- 動詞: develop (発達する、開発する)
- 名詞: development (発達、開発)
- 形容詞: developing (発展途上の)、developed (発達した)
- 動詞: develop (発達する、開発する)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- ある程度英語に慣れてきた方が、抽象的な話題や国際的な話題(先進国や先進技術など)を扱うときに用いる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- develop(動詞) + -ed(形容詞・過去分詞形を作る接尾辞)
- develop は「発達させる」「開発する」といった意味を持ちます。
- -ed が付くと「発達した」「開発された」という完成状態を表す形容詞になります。
- develop は「発達させる」「開発する」といった意味を持ちます。
派生語や類縁語
- development (n.): 発達、開発
- developer (n.): 開発者
- developing (adj.): 発展途上の
コロケーションと関連フレーズ(10例)
- developed country(先進国)
- highly developed technology(高度に発達した技術)
- well-developed plan(よく練られた計画)
- fully developed system(完全に開発・確立されたシステム)
- advanced or developed stage(先進的あるいは成熟段階)
- developed skills(発達した/磨き上げられたスキル)
- a socially developed society(社会的に発展した社会)
- developed infrastructure(整備されたインフラ)
- a developed mind(成熟した思考力や精神)
- a highly developed sense of responsibility(高度に発達した責任感)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “develop” はフランス語の “développer” に由来し、「包んでいるものをほどく」(“unfold”)のような意味を持っていました。そこから「展開する」「発展させる」という意味に広がったとされています。
- 歴史的用法: 19世紀以降、経済・工業の進歩と共に “developed country” のように使われるようになりました。国や社会の成熟度や完成度を表す表現として一般化してきました。
- ニュアンス: 物事がしっかりと成長し「完成度が高い」イメージです。ポジティブに「十分進んでいる」「成熟している」ことを表します。
- 使用時の注意点:
- 「先進国」「先進社会」などの文脈ではポジティブな印象で使われますが、逆に途上国との比較になるとやや上位的なニュアンスも帯びるため、使用には配慮が必要です。
- カジュアルにもフォーマルにも使えますが、一般的に文章や議論など、多少フォーマルよりのシーンでよく目にします。
- 「先進国」「先進社会」などの文脈ではポジティブな印象で使われますが、逆に途上国との比較になるとやや上位的なニュアンスも帯びるため、使用には配慮が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞の前に置いて修飾します。
- 例: a developed plan (開発された/完成度の高い計画)
- 例: a developed plan (開発された/完成度の高い計画)
- 元々は動詞の過去分詞形でもあるため、「(ある状態に)発達した」「成熟した」という状態形容を意味します。
- 可算・不可算: 形容詞なのでその区別はありません。
- フォーマル/カジュアル: ビジネスや学術の文脈でもよく使われますが、日常会話でも意味が通じます。ただし、内容がやや「高次の発達」や「先進性」を含むので、ある程度フォーマル寄りになりがちです。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “Our city has a well-developed public transportation system.”
- 「私たちの街には、よく整備された公共交通機関があります。」
- “She has a highly developed sense of taste; she can pick out every ingredient in a dish.”
- 「彼女はとても発達した味覚を持っていて、料理のすべての材料を言い当てられるんだ。」
- “This smartphone app is quite developed, so it’s easy to use.”
- 「このスマホアプリはかなり完成度が高くて、使いやすいよ。」
ビジネス (3例)
- “We operate in a developed market where competition is intense.”
- 「私たちは競争が激しい先進市場で事業を展開しています。」
- “Our team has prepared a fully developed proposal for the new product line.”
- 「チームは新しい製品ラインのために、しっかりと練り上げられた提案書を作成しました。」
- “A well-developed corporate strategy can lead to long-term success.”
- 「よく考え抜かれた企業戦略は、長期的な成功につながります。」
学術的 (3例)
- “Developed countries typically invest significantly in research and development.”
- 「先進国は一般的に研究開発に多大な投資を行います。」
- “In a highly developed ecosystem, every species has a specific role.”
- 「高度に発達した生態系では、あらゆる種が特定の役割を担っています。」
- “Their study examined the impact of shifting from a developing to a developed economy.”
- 「彼らの研究は、発展途上経済から先進経済に移行することの影響を検証しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
advanced (先進的な)
- 「かなり進んでいる」というニュアンス。先進技術や学習レベルなどに使われます。
- 例: “an advanced country” (先進国) / “advanced technology” (先進技術)
- 「かなり進んでいる」というニュアンス。先進技術や学習レベルなどに使われます。
mature (成熟した)
- 普通は人間や組織について「精神的・全体面で成熟している」という意味で用いられます。
- 例: “a mature industry” (成熟産業)
- 普通は人間や組織について「精神的・全体面で成熟している」という意味で用いられます。
sophisticated (洗練された、精巧な)
- 「高い知識や技術、経験を経て洗練された」というニュアンス。
- 例: “a sophisticated system” (精巧なシステム)
- 「高い知識や技術、経験を経て洗練された」というニュアンス。
反意語
undeveloped (未開発の;十分に発達していない)
- “developed” の逆で、「まだ発達していない」意味になります。
- 例: “undeveloped country” (後発国/未開発国)
- “developed” の逆で、「まだ発達していない」意味になります。
immature (未熟な)
- 主に人や組織、意見などがまだ成長途上で成熟していないというニュアンス。
- 例: “immature technology” (まだ未熟な技術)
- 主に人や組織、意見などがまだ成長途上で成熟していないというニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /dɪˈvɛləpt/
- 強勢(アクセント)の位置: de-VEL-oped(第2音節 “vel” にアクセント)
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 発音自体は大きく変わりませんが、アメリカ英語では /dɪˈvɛləpt/ と発音され、イギリス英語でも同様に /dɪˈvɛləpt/ です。ごくわずかに母音の違いや ending の /t/ の発音具合(米: はっきり /t/、英: 場合によって弱め)などがある程度です。
- 発音自体は大きく変わりませんが、アメリカ英語では /dɪˈvɛləpt/ と発音され、イギリス英語でも同様に /dɪˈvɛləpt/ です。ごくわずかに母音の違いや ending の /t/ の発音具合(米: はっきり /t/、英: 場合によって弱め)などがある程度です。
- よくある発音の間違い:
- 「デベロペ ド」ではなく、「ディヴェラプト」のように /l/ と /p/ の間をしっかり発音し、最後の /t/ 音を落とさないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: develop → “developped” と p を重ね書きしてしまうミスがよくあります。正しくは “developed” (p は1つだけ)。
- 同音異義語との混同: 似た綴りの “developer” (開発者) と混同しないように注意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「経済成長」や「発展度合い」を問う文章で “developed” / “developing” / “undeveloped” といった語が登場しやすいです。文脈の違いをきちんと押さえることが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「包まれた状態からほどく(dé- + velopper) → 発達させる → 完成度が高まった状態」が “developed”。語源イメージを意識すると覚えやすいでしょう。
- “dev” の部分が「開発(する)」のイメージに直結するので、“developer” (開発者)、 “development” (開発・発達) などもセットで覚えると整理しやすいです。
- スペルは “develop” + “-ed” → “developed” の形を目で何度も確認して慣れましょう。「p」は1つだけ!
以上が “developed” の詳細解説です。技術や国、計画などさまざまな対象について「十分に成長・成熟した状態」を指す便利な形容詞です。派生語との関連も含めて押さえておくと、語彙の幅が大きく広がるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
発達した / 先進国の