cigarette

1. 基本情報と概要

英単語: cigarette

品詞: 名詞 (可算名詞)

活用形:

• 単数形: cigarette
  


• 複数形: cigarettes
  

意味

• 英語: A small roll of finely cut tobacco wrapped in paper for smoking.
  


• 日本語: 細かく刻んだタバコの葉を紙で巻いた小さなタバコのこと。
  

「cigarette（シガレット）」は、タバコの一種を指す一般的な単語で、手軽に吸える小型のタバコを表します。日常会話でも頻繁に登場しますが、健康やマナー面で議論の的になることも多い単語です。

• CEFRレベル目安: B1（中級）
  
  中級レベルの語彙として扱われやすいですが、社会・健康に関する話題でよく使われるため、早めに覚えておくと便利な単語です。

他の品詞形

• この単語自体は名詞として使われるのが一般的で、動詞や形容詞など他の品詞形はありません。
  


• ただし、「cigarette」から派生した直接的な動詞形は存在しませんが、口語では「to cigarette」(非常に稀)のように冗談めかして使われる場合もあります。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語源: 後述するようにフランス語「cigarette（シガレット）」（「小さなタバコ」という意味）からの借用です。


• 接頭語や接尾語として成立する形はありませんが、もともとは「cigar（葉巻）」+「-ette（小さいものを表すフランス語の指小辞）」による造語です。

派生語・関連語

• cigar: 葉巻
  


• tobacco: タバコ（原料や総称として）
  


• e-cigarette / electronic cigarette: 電子タバコ
  

よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）

1. light a cigarette（タバコに火をつける）
   


2. smoke a cigarette（タバコを吸う）
   


3. a pack of cigarettes（タバコ1箱）
   


4. chain-smoking cigarettes（チェーンスモークする）
   


5. cigarette butt（タバコの吸い殻）
   


6. cigarette break（タバコ休憩）
   


7. discard a cigarette（タバコを捨てる）
   


8. cigarette holder（タバコホルダー）
   


9. cigarette smoke（タバコの煙）
   


10. quit cigarettes（タバコをやめる）

3. 語源とニュアンス

語源

• フランス語: 「cigarette」は「cigare（＝葉巻）+ -ette（小さいもの）」の組み合わせ。
  


• 元をたどると「cigar」はスペイン語「cigarro」に由来しています。

ニュアンス

• 「葉巻（cigar）」よりも小さく、紙で巻いてあるのが「cigarette」。英語話者がこの単語を聞くと、一般的な市販タバコをイメージします。
  


• 健康面やマナー面で注意が必要な文脈で頻出するため、真面目な話題や議論に登場することが多いです。
  


• フォーマル・カジュアルどちらでも使われますが、内容は健康被害や公共の場での喫煙など真面目な話につながる場合が多いです。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞: 単数形と複数形があります。
  
  
  
  • a cigarette (1本のタバコ)
    
  
  
  • cigarettes (複数のタバコ)
    
  
  


• 普通の名詞として文中で使うだけなので、特別な文法上の変化や構文はありません。
  


• 一般的なイディオムとしては “take a cigarette break” (タバコ休憩をとる) などが存在します。

5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文

1. “Could you step outside if you want to smoke a cigarette?”
   
   （タバコを吸いたいなら、外に出てくれない？）




2. “He always lights a cigarette right after dinner.”
   
   （彼は夕食の後、いつもすぐにタバコに火をつけます。）




3. “I decided to quit cigarettes for my health.”
   
   （健康のためにタバコをやめることにしました。）

(B) ビジネスシーンでの例文

1. “Our company prohibits smoking cigarettes inside the building.”
   
   （当社では建物内での喫煙を禁止しています。）




2. “I’ll be back in five minutes; I’m taking a quick cigarette break.”
   
   （5分で戻ります。ちょっとタバコ休憩を取ります。）




3. “Please discard your cigarette properly in the designated areas.”
   
   （指定された場所にタバコをきちんと捨ててください。）

(C) 学術的・フォーマルな文脈の例文

1. “The long-term effects of cigarette smoking have been extensively documented in medical research.”
   
   （タバコ喫煙の長期的な影響は、医学研究において広範に記録されています。）




2. “Cigarette consumption tends to correlate with societal factors such as stress and income levels.”
   
   （タバコの消費は、ストレスや収入などの社会的要因と相関する傾向があります。）




3. “Many governments have enacted strict regulations on cigarette advertising to protect public health.”
   
   （多くの政府が公衆衛生を守るためにタバコ広告に対する厳しい規制を施行しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. cigar（シガー、葉巻）
   
   
   
   • より大きく、紙ではなくタバコの葉で巻かれます。高級なイメージがある。
     
   
   


2. tobacco（タバコの葉、またはタバコ製品全般）
   
   
   
   • タバコそのものや広い意味での製品全体を指します。
     
   
   


3. e-cigarette / electronic cigarette（電子タバコ）
   
   
   
   • 電子装置によって蒸気を吸引するタイプのタバコ。タールは含まないが、ニコチンやその他成分があります。
   
   

反意語

• 厳密な反意語はありませんが、タバコを吸わない状態を示す “non-smoker（タバコを吸わない人）” や “smoke-free（禁煙の）” などが対照的な表現になります。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）
  
  
  
  • アメリカ英語: /ˌsɪɡəˈrɛt/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˌsɪɡ.ərˈet/
    
  
  


• アクセント: 英米どちらも「レ」にあたる第2音節 re（ɡəˈrɛt / ɡ.ərˈet）に強勢がきます。
  


• よくある間違いとして、アクセントを先頭に置いた「シガレット」と言ってしまうことがあります。実際は /sɪɡə-’rɛt/ のように2番目の音節にストレスが置かれます。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “cigarett” や “ciggarette” などの誤り。正しいスペルは cigarette。
  


• 同音異義語: 直接の同音異義語はありませんが、「cigar」と混同しやすいので注意。
  


• 試験対策: TOEICや英検では、健康や社会問題のトピックで出題される場合があり、「タバコの規制」「禁煙」「喫煙のマナー」などの文章中で見かけることが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• フランス語の指小辞 -ette＝「小さい」を意味するというイメージを持つと、「cigar（葉巻）」＋「-ette」で「小さいタバコ」が「cigarette」だと覚えやすいです。
  


• スペリングは「シ・ガ・レ・ッ・ト」と1文字ずつ区切ってみるなど、自分でリズムをつけて暗記するとミスが減らせます。
  


• タバコのイメージが強いので、葉巻 (cigar) との比較で覚えるとどちらも忘れにくくなります。

以上が cigarette の詳細解説です。吸う・吸わないを問わず、健康や社会的な文脈でもよく目にする単語ですので、しっかり覚えておきましょう。