最終更新日:2025/06/22

The chimpanzee swung from branch to branch in the forest.

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チンパンジーは森で枝から枝へと揺れ動いた。

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元となった辞書の項目

branch

名詞

枝 / 支流,支脈,支線;分家 / 支店,支部,支局 / (学問の)部門,分科

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解説

以下では、名詞「branch」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: branch

品詞: 名詞 (時に動詞としても使われる)

意味 (英語): A part of a tree that grows out from the trunk, or a division or subdivision of something (e.g., an organization).

意味 (日本語): 「木の枝」や「組織や学問などの部門、分岐・枝分かれした部分」を指す言葉です。日常的には「木の枝」という意味がいちばんわかりやすいですが、「会社の支店」「学問分野の一分野」「家系や血統が分岐して広がる枝」など、何かから分かれて広がっている部分全般を表すことができます。

「木の枝」を指す時は目に見える物理的な枝ですが、「組織や分野」を指す時には抽象的な「枝分かれした支部」や「別の流れ」を意味します。

「branch」は比較的やさしい単語ですが、抽象的な「部門」や「枝分かれ」の意味でもよく使われるため、ビジネスや学問の文脈でも目にすることがあります。


  • 活用形:


    • 名詞: branch (単数), branches (複数)

    • 動詞: branch, branches, branched, branching (「枝を出す」「分岐する」「派生する」など)


  • ほかの品詞例:


    • 動詞 (to branch out): 「枝を広げる」「事業などを拡大する」「新たな分野に進出する」など


  • CEFRレベルの目安:


    • A2 (初級) 〜 B1 (中級)

    • 「枝」という物理的な意味は初級レベルから学ぶことができますが、抽象的な「部門」「支部」などの意味までは中級レベルで学習します。



2. 語構成と詳細な意味

「branch」は、もともと古フランス語やラテン語に由来するとされ、目立った接頭語や接尾語を持ちません。


  • 語幹: “branch” (幹そのもの)

関連語や派生語:


  • branch out (動詞句): 「枝分かれする」「(事業などを)拡大する」

  • branchless (形容詞): 「枝のない」

  • branching (形容詞/動名詞): 「分岐している」「枝分かれしていること」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. branch of a tree → (木の枝)

  2. branch office → (支店)

  3. branch line → (支線、鉄道などの枝線)

  4. branch manager → (支店長)

  5. branch of science → (科学の一分野)

  6. branch of government → (政府の部門・機関)

  7. family branch → (家系の分家)

  8. branch network → (支店ネットワーク)

  9. branch out into new markets → (新たな市場に進出する)

  10. neural branch → (神経の枝分かれ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「branch」は、古フランス語のブランシュ (branche) やラテン語の branca (獣の足、爪などを意味) に由来します。もともとは「突き出たもの」「枝状のもの」を指す概念があり、そこから木の枝、およびそこから派生した「分岐部分」という抽象的概念へと広がりました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 物理的な「枝」を意味するときはカジュアルな日常会話でも頻出です。

  • 組織・学問・政府機関などの「部門」「支部」を意味するときは、フォーマルからカジュアルまで広く使われます。

  • 「branch out」のように動詞として使うと、「新たな分野に手を広げる」という前向きなニュアンスがあります。

「branch」は単に「分かれている部分」を指すので、比較的ニュートラルで、ポジティブ/ネガティブいずれの感情的な響きは強くありません。また、書き言葉・話し言葉の両方でよく見られます。


4. 文法的な特徴と構文

名詞として


  • 可算名詞: 「a branch」「two branches」のように数えられます。

  • 構文例: “I climbed up the tree and sat on a strong branch.”

動詞として (to branch out / to branch off)


  • 自動詞: “The road branches off to the left.” (道が左に分岐している)

  • 句動詞: “They decided to branch out into the fashion industry.” (彼らはファッション業界に進出することに決めた)

日常的には、名詞・動詞いずれでも使われますが、名詞が圧倒的に使われる機会が多いです。


5. 実例と例文

ここでは「日常会話」「ビジネス」「学術的な文脈」での例文をそれぞれ3つずつ挙げます。

日常会話


  1. “Be careful! That branch might break if you put too much weight on it.”

    (気をつけて! その枝に体重をかけすぎると折れるかも。)


  2. “My uncle’s house is on a quiet street lined with big trees, and I love walking under the branches.”

    (おじの家は大きな木が並ぶ静かな通りにあって、私はその枝の下を歩くのが好きです。)


  3. “I saw a bird building its nest on the highest branch.”

    (一番高い枝の上に鳥が巣を作っているのを見たよ。)


ビジネス


  1. “I work at the local branch of a multinational bank.”

    (私は多国籍銀行の地域支店で働いています。)


  2. “Our company plans to branch out into online retail next year.”

    (当社は来年、オンライン小売に事業を拡大する予定です。)


  3. “The branch manager will visit our head office next week for training.”

    (支店長が来週、本社へ研修のために訪問します。)


学術的な文脈


  1. “Quantum mechanics is a branch of physics that deals with subatomic particles.”

    (量子力学は、原子より小さい粒子を扱う物理学の一分野です。)


  2. “Sociology can be divided into several branches, each focusing on different aspects of society.”

    (社会学はいくつかの分野に分けられ、それぞれ社会のさまざまな側面に焦点を当てています。)


  3. “This study introduces a new branch of mathematics that explores fractal structures.”

    (この研究は、フラクタル構造を研究する数学の新しい分野を紹介しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. limb (リム: 木の大きな枝)


    • 「branch」の一種だが、やや大きめの木の枝を指すことが多い。

    • 例: “He cut off a large limb from the tree.”


  2. bough (バウ: 大木の太い枝)


    • 「limb」に近いが、さらに太い枝を強調する場合に使われる。

    • 例: “The cat was perched on a low bough.”


  3. division (ディヴィジョン: 部門)


    • 組織の分割を表す場合に使われるが、木の枝を指すのには使わない。

    • 例: “He works in the finance division.”


反意語 (Antonyms)

厳密には「branch」の直接的な反意語はありませんが、「幹 (trunk)」や「本体 (main body)」などが対となるイメージとして挙げられる場合があります。


  • trunk (トランク): 木の「幹」にあたる部分


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /bræntʃ/ (「ブランチ」に近い発音)

    • イギリス英語: /brɑːntʃ/ (「ブラーンチ」に近い発音。母音が少し長め)


  • 強勢: 単音節なので明確な強勢の移動はありませんが、全体をしっかり発音します。


  • よくある発音の間違い: 日本語の「ブランチ」というカタカナから、語末の /tʃ/ を「チ」とはっきり発音しないと “blanc” のように聞こえることがありますので注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • × brance (e を入れてしまう)

    • × brench (母音を間違える)

    • 正しくは「branch」です。


  2. 同音異義語の混同


    • 同音異義語は特にありませんが、“brunch” (朝食と昼食の間の食事) とはスペルと発音が似ているため、注意が必要です。

    • brunch: /brʌntʃ/ (アメリカ英語では /brəntʃ/ とも)


  3. 試験対策


    • TOEICや英検のReadingパートで「支店」や「分野」という意味で登場し得ます。文脈で「枝」だけに限らないことを意識しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「branch」は「ブランチカフェの“ブランチ” (brunch)」と似ていますが、意味も綴りも違うので注意しましょう。一方で、朝食と昼食を「枝分かれ」させた中間の時間というイメージで、branchとイメージを関連づけて覚えると印象に残りやすいかもしれません。

  • 物理的な樹木から「枝分かれして伸びる」という図式をイメージすると、「分岐」「支店」「部門」などの抽象的イメージも結びつきやすく、覚えやすくなります。


以上が名詞「branch」の詳細な解説です。木や組織、分野など、さまざまな文脈で「枝」をイメージしつつ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
branch
意味(1)

意味(2)

支流,支脈,支線;分家

意味(3)

支店,支部,支局

彼らの同僚は海外の支店に転勤になった。

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意味(4)

(学問の)部門,分科

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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