unimportant
1. 基本情報と概要
単語: unimportant
品詞: 形容詞 (adjective)
| CEFRレベルの目安 | B1 (中級) |
|---|---|
| 解説 | 「important(重要な)」に「un-」(否定)が付いた形容詞で、「重要ではない」「大切でない」という意味合いです。中級者が知っておきたい語彙として位置づけられます。 |
意味(英語): not important; lacking significance or value
意味(日本語): 重要ではないこと。「あまり大切ではない」「些細な」というニュアンスで使います。
→ 例えば、「その書類は今はあまり大切じゃないから、後で確認してもいいよ。」というように、何かの優先度が低い場面で用いられる単語です。
活用形: 「unimportant」は形容詞のため、時制による変化はありません。
- 比較級: more unimportant (実際は「less important」の方が使われる傾向にあります)
- 最上級: most unimportant (これも実用上は「least important」が使われるのが一般的です)
他の品詞形:
- 形容詞: important (重要な) ⇔ unimportant (重要ではない)
- 名詞形: importance (重要性) / unimportance (さほど使われないが「重要でないこと」の意)
- 副詞形: importantly (重要そうに), unimportantly (稀に使われる「さほど重要でない形で」)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭辞: 「un-」は「~でない」「反対の意味」を作る接頭語です。
- 語幹: 「important」は「重要な」を意味する語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- unimportant details → 「重要ではない詳細」
- seem unimportant → 「重要ではないように思われる」
- consider (something) unimportant → 「~を重要ではないとみなす」
- relatively unimportant → 「比較的重要度が低い」
- dismiss (something) as unimportant → 「~を重要ではないものと無視する」
- completely unimportant → 「完全に重要でない」
- trivial or unimportant matters → 「些細または重要でない事柄」
- overlook (something) as unimportant → 「重要ではないものだと見過ごす」
- treat (something) as unimportant → 「~を重要でないものとして扱う」
- unimportant aspect → 「重要ではない側面」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「un-」は古英語由来の否定を示す接頭語。「important」の語源はラテン語 importāre (中に運ぶ) に由来し、「結果として大切である」というニュアンスを持ちます。
- 「unimportant」は「important」に否定が加わった形なので、「大切な部分ではない」「優先度が低い」というイメージです。
使用時の注意点
- 「unimportant」は「問題外」「価値がまったくない」とまでは言わず、あくまで「優先度や重要度が低い」ニュアンスにとどまります。
- フォーマルからカジュアルまで幅広く使える表現ですが、ビジネス文書などでは「of minor importance」「of less importance」のように婉曲に表現する場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾するのが基本的な使われ方です。文中では「unimportant + 名詞」あるいは補語として「be + unimportant」などの構文でよく登場します。
- 例: This detail is unimportant. (この詳細は重要ではない)
- 例: This detail is unimportant. (この詳細は重要ではない)
- 可算・不可算の区別は名詞に対してなされるので、形容詞である「unimportant」自体はその区別を持ちません。
イディオムや一般的な構文
- 「make something unimportant」(重要度を下げる)
- 「regard something as unimportant」(~を重要ではないとみなす)
5. 実例と例文
ここでは、使用場面を3つに分けて例文を示します。
(1) 日常会話
“It might seem unimportant now, but you should still keep the receipt.”
(今は重要じゃないように見えるかもしれないけど、念のためレシートは保管しておいて。)“I forgot to buy milk, but it feels unimportant compared to everything else that happened today.”
(牛乳を買い忘れたけど、今日あった他のことに比べると大したことじゃないな。)“Don’t worry about such unimportant details—focus on the main idea!”
(そんな些細なことを気にせず、要点に集中しなよ!)
(2) ビジネスシーン
“Let’s address the unimportant matters at the end of the meeting.”
(重要でない話題はミーティングの最後に回しましょう。)“We should avoid wasting time on unimportant emails.”
(重要ではないメールに時間を浪費するのは避けるべきです。)“Some tasks are unimportant in the short term, so we can postpone them.”
(いくつかのタスクは短期的には重要度が低いので、後回しにできますね。)
(3) 学術・アカデミック
“At first glance, this factor may appear unimportant, but further research is necessary.”
(一見すると、この要因は重要ではないように見えるが、さらなる研究が必要だ。)“Researchers often set aside unimportant data to focus on main hypotheses.”
(研究者はしばしば主要な仮説に集中するため、重要でないデータを除外することがある。)“In many studies, unimportant variables are not discussed in detail.”
(多くの研究では、あまり重要でない変数については詳しく議論されない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- insignificant (取るに足りない)
- minor (重要度が低い)
- trivial (些細な)
- negligible (無視できる程度の)
- irrelevant (関係がない、的外れな)
※「unimportant」は「必要な情報や要点ではない」「優先度が低い」ことを示す点で、上記の類義語と概ね共通しますが、たとえば「irrelevant」は「関連性がない」という意味合いが強いなど、微妙な違いがあります。
反意語 (Antonyms)
- important (重要な)
- significant (重要な、意義深い)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌʌnɪmˈpɔːrt(ə)nt/ (アメリカ英語), /ˌʌnɪmˈpɔːtnt/ (イギリス英語)
- アクセントは「im-POR-tant」の「por」の部分に置かれます。接頭辞「un-」は弱く発音されるのが一般的です。
- よくある間違いとして「un-im-POR-tant」のつながりを悪くしてしまい、「アンイムポー …」となると不自然になります。
- アメリカ英語では “t” の音がややあいまいになりやすく、[ˈpɔrɾənt] のようにフラップTで聞こえることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “unimportent” と書いてしまうミスが比較的起こりやすいです。(正しくは “-ant” で終わります)
- 「not important」と「unimportant」の混同: どちらも意味はほぼ同じですが、文の流れや強調度が多少異なります。
- TOEICや英検などの試験では、「unimportant」は頻出語彙ではないものの、「important」の反意語として出題されることがあります。接頭辞「un-」による否定を理解していれば、語彙問題などで対応しやすいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un-」=「~ではない」の接頭辞をしっかり押さえる: “unhappy”, “unfair” など、同じルールで意味が作られています。
- 「important(重要な)」の頭に「un-」を付けたら「重要ではない」になる、と単純に思い出せるようにするとよいです。
- 覚えるときは「重要→インポータント」「重要でない→アンインポータント」でリズムで押さえてみたり、 “un” を強くイメージして逆の意味であることをしっかり定着させてください。
以上が「unimportant」の詳細解説です。形容詞として「重要ではない」「さほど大切ではない」といった意味で使われる感覚を押さえ、日常会話からビジネスシーンまで適切に使ってみてください。
重要でない,取るに足りない