toast
1. 基本情報と概要
単語: toast
品詞: 名詞 (※動詞としても使われる場合があります)
- 意味(英語): Toast can refer to sliced bread that has been heated until it is brown and crispy, or it can refer to the congratulatory act of raising a glass in celebration.
- 意味(日本語): パンを焼いてこんがりしたもの、またはお祝いのためにグラスを掲げて乾杯する行為を指します。
- 「パンを焼いたもの」の意味では、朝食などでよく食べる薄切りパンをカリッと焼いた状態のことを指します。
- 「乾杯」の意味では、パーティーや集まりなどで祝うときに「音頭を取ってグラスを掲げること」を表します。
- 「パンを焼いたもの」の意味では、朝食などでよく食べる薄切りパンをカリッと焼いた状態のことを指します。
「トースト」は日常的に使われる単語で、朝食・ブランチ・軽食などでよく出てくるほか、パーティーなどで「乾杯!」と声をかける意味でもよく登場します。
- 活用形 (名詞の場合): 名詞なので、特別な活用はありません。ただし「乾杯」の意味で数えられる場合もあり、「a toast(1回の乾杯)」や「toasts(複数の乾杯)」と言うことができます。
他の品詞 (動詞の場合): “to toast (something)” で「〜をこんがり焼く」「(グラスを)掲げて祝杯をあげる」という動詞として使われます。
CEFRレベル目安: A2(初級)
- 日常でよく使われる単語でありながら、複数の意味を持つため、初級以上でも意識して学習すると良いでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「toast」は明確な接頭語や接尾語が付いていない単語です。語幹として “toast” が一まとまりになっています。
- 派生語・類縁語:
- “toaster” (名詞): パンを焼く機械
- “toasting” (動詞の進行形): パンを焼いている、乾杯している
- “toaster” (名詞): パンを焼く機械
- よく使われるコロケーション/関連フレーズ(10個):
- “piece of toast” – (1枚のトースト)
- “buttered toast” – (バターを塗ったトースト)
- “make a toast” – (乾杯の音頭を取る/乾杯をする)
- “toast with jam” – (ジャムを塗ったトースト)
- “raise a toast” – (グラスを掲げて乾杯する)
- “toast the bread” – (パンをトーストする)
- “French toast” – (フレンチトースト)
- “dry toast” – (何も塗っていないトースト)
- “propose a toast” – (乾杯の辞を述べる)
- “toast rack” – (トースト立て、小物入れのような器具)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
「toast」はフランス語 “toster”を経由して、ラテン語の “tostare”(焼く、焦がす) に由来します。元来はパンを焼く行為を意味する言葉が、派生的に「焼かれたパン」や「乾杯の儀式」にも広がっていきました。 - ニュアンス:
- 「焼かれたパン」の意味で使うときは、単に朝食の一部などの日常的・カジュアルな響きです。
- 「乾杯」の意味で使うときは、少しフォーマルなパーティーからカジュアルな集まりまで幅広く使われ、お祝いの雰囲気を強調します。言葉としては、スピーチや祝辞の際など、オフィシャルなシチュエーションでも用いられます。
- 「焼かれたパン」の意味で使うときは、単に朝食の一部などの日常的・カジュアルな響きです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての用法:
1) 「パンを焼いた食べ物」の意味:基本的に不可算名詞(不可算名詞として使われることが多い)
- 例: “I had some toast for breakfast.”
- 明確な量を表すときは “a piece of toast” や “two slices of toast” のように言います。
- 例: “I had some toast for breakfast.”
2) 「乾杯」の意味:可算名詞(1回の乾杯、2回の乾杯、など数えるとき)
- 例: “We proposed three toasts at the wedding.”
一般的な構文・イディオム:
- “make a toast (to someone/something)” – (〜への乾杯をする)
- “propose a toast” – (乾杯の音頭を取る)
- “be toast” – 口語で「(人が)もう終わりだ」「アウトだ」という表現。例: “If I don’t finish this project on time, I’m toast.”
- “make a toast (to someone/something)” – (〜への乾杯をする)
フォーマル/カジュアル:
- 「焼かれたパン」の意味:カジュアルな場面が多い。
- 「乾杯」の意味:フォーマルからカジュアルまで幅広いシチュエーションで使われる。
- 「焼かれたパン」の意味:カジュアルな場面が多い。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“Could you pass me the butter? I want to put some on my toast.”
- (バター取ってくれる? トーストに塗りたいの。)
“I usually skip breakfast, but today I had toast and eggs.”
- (普段は朝食を食べないけど、今日はトーストと卵を食べたよ。)
“This toast is burnt; do we have any more bread?”
- (このトースト、焦げちゃったよ。パンまだある?)
ビジネス(ややフォーマル)
“Let's raise a toast to the success of our new project.”
- (新しいプロジェクトの成功を祝して乾杯しましょう。)
“He made a brief toast thanking all of the team members for their hard work.”
- (彼はチーム全員の努力に感謝する短い乾杯の挨拶をした。)
“We propose a toast to our executive committee for guiding us through the tough times.”
- (困難な時期を乗り切るために導いてくれた経営委員会に感謝の意を込めて乾杯しましょう。)
学術的な文脈(やや形式的)
“A nutritional study indicated that whole-grain toast contains more fiber.”
- (ある栄養学の研究によると、全粒粉のトーストはより多くの食物繊維を含むことが分かった。)
“In cultural anthropology, a toast can signify communal solidarity and hospitality.”
- (文化人類学では、乾杯は共同体の連帯や歓待を象徴することがある。)
“The tradition of offering a toast in ceremonies dates back centuries in many cultures.”
- (式典で乾杯を捧げるという伝統は、多くの文化で数世紀に渡って行われてきた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (主に「焼かれたパン」の意味):
- “bread”(パン)
- “biscuit”(ビスケット)※イギリス英語では甘くないクラッカーのような場合もある
- これらは一般的に焼いていないパン生地や別の菓子の形状ですが、意味の近い食品名として覚えられます。
- “bread”(パン)
類義語 (「乾杯」の意味):
- “cheers” – (乾杯の掛け声)
- “salute” – (イタリア語などの乾杯の掛け声/敬礼)
- 乾杯を表す単語としては「トースト」より掛け声的な性質が強いです。
- “cheers” – (乾杯の掛け声)
反意語:
- (「焼かれたパン」の反意語として、はっきりした対義語は存在しませんが、あえて言うなら “raw dough” = (焼いていないパン生地)など。)
- (「乾杯」の意味における対義語も特に一般的にはありません。)
- (「焼かれたパン」の反意語として、はっきりした対義語は存在しませんが、あえて言うなら “raw dough” = (焼いていないパン生地)など。)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語: /təʊst/
- アメリカ英語: /toʊst/
- イギリス英語: /təʊst/
アクセント:
- 1音節の単語なので、特別な強勢の位置はありません(「toast」と一気に発音します)。
- 1音節の単語なので、特別な強勢の位置はありません(「toast」と一気に発音します)。
よくある発音の間違い:
- 母音を曖昧にして “tost” のようになりがちですが、アメリカ英語では [oʊ] としっかり発音し、イギリス英語では [əʊ] に近い音で発音します。
- 母音を曖昧にして “tost” のようになりがちですが、アメリカ英語では [oʊ] としっかり発音し、イギリス英語では [əʊ] に近い音で発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「toast」の “a” を抜かして “tost” と書いてしまうミスなど。
- 数え方の混乱:
- 「パンを焼いたもの」の意味では不可算名詞として使うことが多いため、“two toasts” ではなく “two pieces/slices of toast” と表現します。
- 「乾杯」の意味では可算名詞として “toasts” の形をとることがあります。
- 「パンを焼いたもの」の意味では不可算名詞として使うことが多いため、“two toasts” ではなく “two pieces/slices of toast” と表現します。
- 試験対策:
- TOEICや英検では “piece of toast” や “make a toast” などのフレーズで出題されることがあり、特に不可算用法には注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「トースターでパンを焼く音 “トースト”」と覚えるとイメージしやすい。
- ストーリー: 朝食を連想するときに「トースターにパンを入れて、こんがり焼けてポンと出てくる」のをイメージすると、英単語 “toast” が記憶に残りやすいでしょう。
- その他勉強テク:
- 書くときは “toast” という通り綴りを意識し、“t + oa + st” という音の区切りをしっかり覚えるとスペリングミスを減らせます。
- 書くときは “toast” という通り綴りを意識し、“t + oa + st” という音の区切りをしっかり覚えるとスペリングミスを減らせます。
以上が名詞「toast」の詳細な解説です。朝食でパンを焼くときだけでなく、パーティーや集まりでグラスを掲げるときの「乾杯」の意味もあるので、両方の用法をしっかり覚えておきましょう。
トースト