最終更新日:2025/11/23

〈C〉(…から…べ)帰って来ること,帰還《+from+名+to+名》 / 〈U〉〈C〉(…が)再び起ること(来ること);(病気の)再発《+of+名》

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元となった辞書の項目

return

名詞

〈C〉(…から…べ)帰って来ること,帰還《+from+名+to+名》 / 〈U〉〈C〉(…が)再び起ること(来ること);(病気の)再発《+of+名》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: return

品詞: 名詞(ただし、動詞としても使われる)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 「return」は名詞としては「帰ること」「元に戻すこと」「返却」「収益」を意味します。日本語ではたとえば「戻ること」「返却すること」「リターン(収益、利益)」などの訳が当てはまります。

  • 「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」:例えば旅行からの帰宅、図書館への本の返却、投資の利益など、多義的な意味を持つ単語です。

主な活用形(名詞としての活用はありません)


  • 名詞: return (複数形: returns)

  • 動詞: return (三人称単数現在形: returns, 現在分詞: returning, 過去形: returned, 過去分詞: returned)

他の品詞形


  • 動詞として: to return(戻る、返す)


    • 例: I will return the book.(その本を返します)



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 専用の接頭語・接尾語はありません。

    • “re-” は「再び」「元へ」という意味を持つラテン語由来の接頭語と考えられていますが、特に名詞形で「return」の場合は一語として扱われています。


  • 主な意味(名詞)


    1. 帰ること/帰宅 … 行った先から元の場所に戻ること

    2. 返却 … 借りたものを返したり、物を元の持ち主に戻したりすること

    3. 返報・お返し … 何かをしてもらったことに対してのお返し

    4. 収益・利益(特に投資で) … 投資・ビジネスにおける収益や利回り

    5. 申告書(アメリカなどでは tax return) … 確定申告書の意味として


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


    1. return ticket(往復切符)

    2. in return for〜(〜のお返しとして、〜の見返りに)

    3. return address(返信先住所)

    4. return policy(返品ポリシー)

    5. tax return(確定申告書)

    6. return on investment (ROI)(投資利益率)

    7. return journey(帰りの旅)

    8. free returns(無料で返品可能)

    9. make a return(戻る、復帰する、あるいは利益を生む)

    10. return deposit(保証金の返金)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “re-” (再び) + “turnare” (回転させる) から来ているとされ、「元の場所に再び回転する・戻る」というイメージが背景にあります。

  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「返却」「戻ること」を表す際に使いやすい単語です。

    • 「利益」や「収益」を指す場合にはややビジネスや投資寄りの硬い文脈になるため、フォーマル度合いが上がります。

    • カジュアルにもフォーマルにも、広い範囲で使える単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての使用


    • 可算・不可算:状況によって可算・不可算両方で使われます。

    • 「収益」という意味では可算または不可算(「Investment returns」(可算) または 「investment return」(不可算)のように、文脈に応じて使われる)

    • 「返却」や「帰還」の概念は不可算として使われる場面もありますが、具体的に「ひとつの返却」を数えるときには可算名詞となる場合があります。


  • イディオム・構文例


    • in return for + 名詞/動詞-ing: 「〜のお返しとして」

    • 例: I will help you in return for your kindness.(あなたの親切のお返しとしてお手伝いします)

    • by return (of post/mail): 「(手紙・メールなどの)返信で」(イギリス英語で時々見られる表現)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3文)


  1. “What time is your return from the trip?”

    「旅行から何時に戻ってくるの?」

  2. “Can I ask for a return on this sweater? It doesn’t fit well.”

    「このセーターを返品したいのですが。サイズが合わないんです。」

  3. “In return for lending me the money, I’ll treat you to dinner.”

    「お金を貸してくれたお礼に、あなたに夕食をおごりますね。」

ビジネスでの例文(3文)


  1. “Our investment return has increased significantly this quarter.”

    「今四半期は当社の投資利益が大幅に増加しました。」

  2. “Please fill out this tax return form by the end of the month.”

    「今月末までに、こちらの確定申告書にご記入をお願いします。」

  3. “The company introduced a new return policy to improve customer satisfaction.”

    「顧客満足度を向上させるために、新しい返品ポリシーが導入されました。」

学術的な文脈での例文(3文)


  1. “The return of certain migratory birds to this region indicates a change in the climate.”

    「特定の渡り鳥がこの地域に戻ってくることは、気候の変化を示しています。」

  2. “We calculated the expected return on our research funding.”

    「研究資金の期待収益を算出しました。」

  3. “The professor’s return to the university was met with great enthusiasm.”

    「その教授が大学に復帰したことは、学生から大きな熱狂をもって迎えられました。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. comeback(カムバック・復帰)


      • “return”と似ているが、人やものが再び表舞台に立つイメージが強く、口語的。


    2. refund(払い戻し)


      • 金銭や商品を「返金」するという意味に特化しており、「return」の「返す・返却」の意味と近い。


    3. restoration(修復、復元)


      • 以前の状態に戻すという意味合いが強い。物理的・制度的な「修復」のニュアンスがある。



  • 反意語


    • 特に明確な反意語はないが、「departure」(出発)や「outgoing」(出て行くこと)などが逆の動作や状況を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /rɪˈtɜːrn/ (米音: /rɪˈtɝːn/, 英音: /rɪˈtɜːn/)

  • 強勢(アクセント)の位置: 「re*turn*」の後ろの音節(-turn)に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では “r” がより強く巻き舌気味に発音される感じです。

    • イギリス英語では最後の “r” がやや弱く、母音が長めに伸びるように発音されます。


  • よくある発音の間違い: “re-tun” のように/tɪn/を曖昧化しないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “retun” “returen” など。 “return” の “r” が合計3回出てくることに注意。

  • 同音異義語との混同: 特にはないですが、「return」と「retain(保持する)」を見間違うことは稀にあるかもしれません。

  • 試験対策や資格試験での出題傾向: TOIECなどビジネスシーンが題材の試験では「return on investment」や「return policy」など投資・ビジネス文脈で出題されることがあります。英検でも「返却」や「帰る」意味での例文が出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「re-」は「再び」「元に」、そして「turn」は「回転する・向きを変える」。2つを合わせて「再び向きを変える→元のところに戻る」というイメージで覚えましょう。

  • 「返す」という意味もすべて「元の場所に戻す」という共通のイメージに紐づけると覚えやすいです。

  • スペリングでは「re」+「turn」で「return」。r と t の位置だけ気をつけていればミスが減ります。


以上が名詞「return」に関する詳細な解説です。多義的ですが、どの意味も「元の場所に戻る・返す」というコアイメージを思い浮かべると理解しやすいでしょう。

意味のイメージ
return
意味(1)

〈C〉(…から…べ)帰って来ること,帰還《+from++to+

意味(2)

〈U〉〈C〉(…が)再び起ること(来ること);(病気の)再発《+of+

意味(3)

〈U〉(…を)戻すこと,(…の)返却《+fo+

意味(4)

〈U〉〈C〉(…に対する)返礼,返報《+for+

意味(5)

〈C〉公式の報告[書],答申,(所得の)申告

意味(6)

〈C〉《しばしば複数形で》収入;利潤

意味(7)

《英》(国会議員などの)選挙

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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