count
1. 基本情報と概要
count(動詞)
- 意味(英語): to determine the total number of something, to include or consider, to matter in a certain context
- 意味(日本語): 「(数を)数える」「含む・みなす」「重要である・価値がある」などの意味を持つ動詞です。例えば、「りんごが全部で何個あるか数える」、「人数に自分も含む」、「そういう話は大事だ(意味がある)」という文脈で使われます。
「count」は日常会話でもビジネスでも比較的よく使われる動詞で、「何かを数える」という最も直接的な意味から、「大事だ・価値がある」という抽象的な意味まで幅広く使われる単語です。
品詞: 動詞(他動詞/自動詞両方で使われる)
活用形:
- 原形: count
- 三人称単数現在: counts
- 現在分詞・動名詞: counting
- 過去形/過去分詞: counted
- 原形: count
他の品詞形:
- 名詞: count(「伯爵」という意味もありますが、全く別系統の意味なので要注意)
- 形容詞形は直接は存在しないが、「countable」(数えられる)、「countless」(数えきれない程多数の)という派生形容詞が存在します。
- 名詞: count(「伯爵」という意味もありますが、全く別系統の意味なので要注意)
CEFRレベルの目安: A1〜A2程度(初学者でも「数える」という意味で学びやすい単語ですが、「重要である」など抽象的な使い方はB1に近い感覚です)
2. 語構成と詳細な意味
語源要素:
- 接頭語: 特になし
- 語幹: “count”
- 接尾語: 特になし
- 接頭語: 特になし
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- count on someone/something(~を当てにする / 信頼する)
- count down(カウントダウンする)
- count up(合計を出す、数え上げる)
- count the votes(票を数える)
- count sheep(羊の数を数える:眠れないときにする行為)
- make something count(~を有意義なものにする / 大切にする)
- count for nothing(何の価値もない / 意味をなさない)
- count heads(人数を数える)
- count oneself lucky(幸運に思う)
- count the cost(代償を考える、リスクを見積もる)
- count on someone/something(~を当てにする / 信頼する)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
ラテン語の「computare(計算する)」に由来し、フランス語を経由して英語に入ったと考えられています。 - 歴史的な使われ方:
元々は「数を計算する」という意味が中心でしたが、転じて「(数に加える →)評価する・価値を置く」という用法が発展してきました。 - 微妙なニュアンス/注意点:
- 「数える」:具体的に物や数量を数える
- 「~を当てにする」:人や物事が期待通りに動作することを「count on」として表す
- 「重要である」:It counts.(「それは重要だ」)のように主語を含めて価値を認める表現にもなる
- 「数える」:具体的に物や数量を数える
- カジュアルかフォーマルか:
- 日常会話でよく使われる。ビジネスでも「数える」「重要視する」「頼りにする」という意味で多用されるため、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応可能。
- 日常会話でよく使われる。ビジネスでも「数える」「重要視する」「頼りにする」という意味で多用されるため、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応可能。
4. 文法的な特徴と構文
- 使い方のポイント:
- 他動詞として: “count the apples.”(りんごを数える)
- 自動詞として: “count on you.”(あなたを頼りにする) / “Every small action counts.”(すべての小さな行為が重要である)
- 他動詞として: “count the apples.”(りんごを数える)
- イディオム・定番表現:
- “count on”: 「~に頼る」
- “count me in”: 「私を仲間に入れて / 私も参加する」
- “count up to 10”: 「10まで数える」
- “count on”: 「~に頼る」
- 可算/不可算の区別:
- 動詞のため、名詞として用いる時に “count” という単語はまた別の意味(「数える行為」または「伯爵」)になるので注意が必要です。動詞としては可算・不可算の問題はありません。
- 動詞のため、名詞として用いる時に “count” という単語はまた別の意味(「数える行為」または「伯爵」)になるので注意が必要です。動詞としては可算・不可算の問題はありません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Could you help me count the chairs for the guests?”
(来客用のいすを数えるのを手伝ってくれない?)“I’ll count on you to feed the dog while I’m away.”
(留守にしている間、犬に餌をあげるのを頼りにしているよ。)“Every opinion counts, so please share your thoughts.”
(どんな意見も大切だから、ぜひあなたの考えを聞かせてね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We need to count the inventory before placing a new order.”
(新しい注文をする前に在庫を数える必要があります。)“Our clients count on us to deliver projects on time.”
(顧客は私たちに、プロジェクトを期限内に納品することを期待しています。)“Every minute counts in this meeting, so let’s get straight to the point.”
(このミーティングでは時間が貴重なので、率直に要点を話しましょう。)
(3) 学術的な文脈での例文
“Researchers must accurately count the cells in each sample.”
(研究者は各サンプルの細胞数を正確に数えなければならない。)“When analyzing the data, be sure to count all relevant factors.”
(データを分析するときは、関係するすべての要素を考慮して下さい。)“A small discrepancy can seriously affect the final count.”
(わずかな誤差でも最終的な数に大きな影響が出ることがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “calculate” (計算する)
- より数学的に計算するニュアンスが強く、日常的な「数える」よりも数式などを通じての計算を指すことが多い
- より数学的に計算するニュアンスが強く、日常的な「数える」よりも数式などを通じての計算を指すことが多い
- “enumerate” (列挙する)
- 数え上げる、リストとして列挙するイメージ
- 数え上げる、リストとして列挙するイメージ
- “tally” (数を合計する、集計する)
- 特に記録やメモを取りながら数を合わせていくニュアンス
- 特に記録やメモを取りながら数を合わせていくニュアンス
- “calculate” (計算する)
反意語
- 明確な反意語はありませんが、「ignore」(無視する)が、物を数えたり重要とみなしたりしない、という点で逆の感覚になる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- 米: /kaʊnt/
- 英: /kaʊnt/
- 米: /kaʊnt/
- アクセント:
- 1音節なので特にアクセントの移動はありません。“count” 全体をしっかり “カウント” と発音します。
- 1音節なので特にアクセントの移動はありません。“count” 全体をしっかり “カウント” と発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- 両者ともほぼ同じ発音です。アメリカ英語では /kaʊnt/(カウント)、イギリス英語でも同様に /kaʊnt/(カウント)。
- 両者ともほぼ同じ発音です。アメリカ英語では /kaʊnt/(カウント)、イギリス英語でも同様に /kaʊnt/(カウント)。
- よくある間違い:
- “count”の /aʊ/ の部分が “oe” や “oo” のように発音されするミスが時々あります。
- “count”の /aʊ/ の部分が “oe” や “oo” のように発音されするミスが時々あります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “count” の末尾に “e” をつけて “counte” としてしまう間違いに注意。
- 同音異義語: 特になし。
- 試験対策など:
- 「頼りにする」の意味(count on)や「重要である」(it counts)が頻出。TOEICなどでも出てきやすいのでイディオムごと覚えると便利。
- 「頼りにする」の意味(count on)や「重要である」(it counts)が頻出。TOEICなどでも出てきやすいのでイディオムごと覚えると便利。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “count” は “calculator” の“cal”と語源が近いとイメージすると、「計算する → 数える → 価値を数えに入れる → 重要である」と覚えやすいです。
- 「countdown(カウントダウン)」を思い出せば、数字を一つずつ減らしていくイメージで「数える」意味がイメージしやすいです。
- “count on” と合わせて覚えると、日常会話で一気に使える幅が広がります。
「count」は「数える」という日常的な意味から、ビジネスや学術的にも重要な役割を果たす便利な単語です。ぜひ、イディオムも併せて覚えて活用してみてください。
(一つ一つ順に)〈数〉'を'数える,〈物〉'を'数え上げる《+up+名,+名+up》
…'を'勘定に入れる,含める(include)
…'を'思う,みなす(consider)
数を数える,計算する《+up》
数にはいる,数に含まれる
価値がある,重大である