元となった辞書の項目
contact
解説
1. 基本情報と概要
単語: contact
品詞: 主に動詞(名詞としても使われる)
意味(英語): To communicate with someone, to get in touch with someone
意味(日本語): 誰かに連絡を取ること。相手とコンタクト(やり取り)をすること。電話やメールなどを通じて何かを伝え合う際に使います。
「誰かに連絡する」というニュアンスで、日常会話からビジネスの場面、公式なやり取りまで幅広く使われる便利な単語です。
活用形(動詞)
- 原形: contact
- 三人称単数現在形: contacts
- 進行形: contacting
- 過去形・過去分詞形: contacted
他の品詞の形
- 名詞: contact(連絡・接触など)
- 例: “Have you got any contacts in that company?” (その会社に知り合いはいますか?)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
初級英語学習者は “call” や “email” といった具体的な動詞を使いがちですが、 “contact” は幅広い連絡・接触のニュアンスをまとめて表すことができるので、より中級者向けの表現と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「contact」
- 接頭語・接尾語: 特に明確な接頭語・接尾語は持たない単語です。ラテン語由来の “con-” (ともに) + “tact” (触れる) に遡ります。
派生語・類縁語
- contact lens(名詞): コンタクトレンズ
- contactable(形容詞): 連絡が取れる、連絡可能な
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- contact someone by phone
- (人に電話で連絡する)
- (人に電話で連絡する)
- contact someone via email
- (人にメールで連絡する)
- (人にメールで連絡する)
- contact list
- (連絡先リスト)
- (連絡先リスト)
- make contact with …
- (…と連絡を取る・接触する)
- (…と連絡を取る・接触する)
- contact information
- (連絡先情報)
- (連絡先情報)
- direct contact
- (直接的な接触・連絡)
- (直接的な接触・連絡)
- emergency contact
- (緊急連絡先)
- (緊急連絡先)
- under contact
- (コンタクト(連絡・接触)の状況下で)
- (コンタクト(連絡・接触)の状況下で)
- contact details
- (詳しい連絡先情報)
- (詳しい連絡先情報)
- contact the authorities
- (当局に連絡する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “con-” (共に) + “tangere” (触れる) が由来で、もともとは “一緒に触れる” という意味を持っていました。そこから「接触する」「やり取りをする」と広がったと言われています。
ニュアンス
- 「連絡する」という行為にフォーカスしているため、 “call” や “email” に比べて少しフォーマルな響きを持ちます。ビジネスシーンや公式な文章では “contact” がよく使われます。
- カジュアルな会話でも十分使えますが、意図としては「何らかの手段で相手へ呼びかける」という点が強調されます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての使い方
- “contact + 対象” で、「(対象)に連絡を取る」という意味になります。 “contact to someone” のように前置詞 “to” は不要です。
- 例: “I will contact you tomorrow.” (明日連絡します)
- “contact + 対象” で、「(対象)に連絡を取る」という意味になります。 “contact to someone” のように前置詞 “to” は不要です。
よく使われる構文
- “Contact someone about + [話題]”
- 例: “I need to contact the supplier about the delay.” (遅延についてサプライヤーに連絡する必要があります)
- 例: “I need to contact the supplier about the delay.” (遅延についてサプライヤーに連絡する必要があります)
- “Contact someone for + [目的]”
- 例: “You can contact me for any inquiries.” (何か問い合わせがあれば私に連絡してください)
- “Contact someone about + [話題]”
口語 vs. 文書
- 口語でも使われますが、ビジネスメールや公式文書で特に頻繁に登場します。
- 短い命令文として “Contact me.” (連絡ください) もよく使われます。
- 口語でも使われますが、ビジネスメールや公式文書で特に頻繁に登場します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Could you contact me when you arrive at the station?”
- 駅に着いたら連絡してくれる?
- 駅に着いたら連絡してくれる?
- “I tried to contact Sarah, but she didn’t answer.”
- サラに連絡しようとしたけど、返事がなかったよ。
- サラに連絡しようとしたけど、返事がなかったよ。
- “Contact me if you have any questions about the homework.”
- 宿題のことで質問があったら連絡してね。
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Please contact our customer service team for further assistance.”
- 詳細については、当社のカスタマーサービスチームにご連絡ください。
- 詳細については、当社のカスタマーサービスチームにご連絡ください。
- “I will contact you with an update by the end of the day.”
- 今日中に最新情報を連絡いたします。
- 今日中に最新情報を連絡いたします。
- “We need to contact the client to confirm the meeting time.”
- 会議の時間を確定するためにクライアントへ連絡する必要があります。
(3) 学術的/公的な文脈での例文
- “Researchers can contact the participants via email for additional data.”
- 研究者は追加データのために参加者へメールで連絡することが可能です。
- 研究者は追加データのために参加者へメールで連絡することが可能です。
- “Please contact the ethics committee for approval.”
- 承認を得るために倫理委員会へ連絡してください。
- 承認を得るために倫理委員会へ連絡してください。
- “If you have any concerns, you should contact the administration office.”
- 何か懸念がある場合は、管理事務局に連絡すべきです。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- get in touch (with)(連絡を取る)
- 例: “I’ll get in touch with him soon.”
- “contact” よりもややカジュアル。
- 例: “I’ll get in touch with him soon.”
- reach out (to)(連絡する/声をかける)
- 例: “Feel free to reach out if you need help.”
- 手助けを申し出るニュアンスや相手に連絡する行為を強調するとき。
- 例: “Feel free to reach out if you need help.”
- communicate (with)(コミュニケーションをとる)
- 例: “We communicate daily via Slack.”
- より幅広く「情報をやり取りする」意味。
- 例: “We communicate daily via Slack.”
反意語(厳密には反意語ではないが、対になる概念)
- ignore(無視する)
- 例: “He ignored my calls.” (彼は私の電話を無視した)
- 例: “He ignored my calls.” (彼は私の電話を無視した)
- disconnect(切断する)
- 例: “The phone disconnected before I could speak.” (話す前に電話が切れてしまった)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- 米: /ˈkɑːn.tækt/
- 英: /ˈkɒn.tækt/
- 米: /ˈkɑːn.tækt/
- 強勢(アクセント)の位置: “con” の部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語では /kɑː/ のように “カー” と長めの発音、イギリス英語では /kɒ/ のように “コ” に近い音で発音されます。
- アメリカ英語では /kɑː/ のように “カー” と長めの発音、イギリス英語では /kɒ/ のように “コ” に近い音で発音されます。
- 間違いやすい発音:
- “CON-tact” のように「カン」ではなく「コン」のニュアンスに近い発音を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 前置詞 “to” を入れてしまう
- 誤: “I contacted to him.” 正: “I contacted him.”
- 誤: “I contacted to him.” 正: “I contacted him.”
- スペルミス
- “contuct” や “contack” などと間違えないように注意。
- “contuct” や “contack” などと間違えないように注意。
- 同音異義語との混同
- “contract” (契約) と混同しないように注意。
- “contract” (契約) と混同しないように注意。
- TOEIC・英検など試験対策
- メールやビジネスシーンのやり取りで “contact” は頻出表現です。前置詞の省略や正しい時制を問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “con” + “tact” = 一緒に触れる → 相手に直接手を伸ばしているイメージで「連絡を取る」と覚えられる。
- 勉強テクニック: “contact list” というフレーズはスマホの連絡先表示を思い浮かべると覚えやすいです。
- 音やスペリングのポイント: “c-o-n-t-a-c-t” と少し区切るように覚えるとスペルミスを防ぎやすいです。
「contact」は幅広いシーンで応用できる便利な単語ですので、使いこなせるようになるとコミュニケーションの幅が広がります。気軽に会話でも使える一方、ビジネス文書でもそのまま使えるのが魅力的です。連絡をするときに常に頭に浮かべ、繰り返し実用して身につけていきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
…'を'接触させる,接続させる
意味(2)
《話》…‘と'連絡する