元となった辞書の項目
chimpanzee
解説
1. 基本情報と概要
単語: chimpanzee
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
英語での意味: A chimpanzee is a type of great ape native to tropical Africa, closely related to humans.
日本語での意味: チンパンジーはアフリカの熱帯地方に生息する大型類人猿の一種で、人間に非常に近縁な動物です。
「主に動物園やドキュメンタリー番組などで目にしたり、霊長類の進化における研究対象として扱われる動物です。人間に近い知能や社会性があることで知られています。」
活用形
- 単数形: chimpanzee
- 複数形: chimpanzees
※「chimp」はややカジュアルな略称として使われることがあります。
他の品詞形
- 形容詞形は一般的にはありませんが、関連表現として “chimpanzee-like” (チンパンジーのような) などが挙げられることはあります。
- 動詞形はありません。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級) 以上
動物や環境保護、自然科学関連のトピックとして学習の機会が増える中級レベルから上でよく扱われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: chimpanzee
- 接頭語や接尾語を伴っていない単語のため、直接的な接頭語・接尾語は存在しません。
派生語・類縁語など
- chimp (略称)
- chimpanzee-like (チンパンジーのような)
- chimpanzeeish (口語的・造語的表現として “chimpanzee-ish” として使われる場合もあり、チンパンジー的な特徴を指す)
よく使われるコロケーション10選
- wild chimpanzee (野生のチンパンジー)
- captive chimpanzee (飼育下のチンパンジー)
- chimpanzee troop (チンパンジーの群れ)
- chimpanzee sanctuary (チンパンジー保護区)
- chimpanzee behavior (チンパンジーの行動)
- chimpanzee habitat (チンパンジーの生息地)
- chimpanzee research (チンパンジーの研究)
- endangered chimpanzee (絶滅危惧種のチンパンジー)
- chimpanzee caretaker (チンパンジーの飼育員・世話人)
- chimpanzee social structure (チンパンジーの社会構造)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「chimpanzee」という語は、おそらくコンゴ川流域の現地語(キコンゴ語やリンガラ語)に由来すると考えられています。17世紀ごろにヨーロッパにもたらされた際に変化したとされています。
微妙なニュアンスや使用時の注意
- 「chimpanzee」は学術的にも一般的にも使われる標準的な呼称です。
- 「chimp」という略称は主に口語的表現で、少しカジュアルな響きがあります。
使用シーン
- 口語/フォーマル共通: “chimpanzee” は科学論文から日常会話まで広く使われます。
- カジュアル: 動物園やドキュメンタリーの話題で「chimp」と呼ぶことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a chimpanzee / chimpanzees” のように数えられます。
- 複数形: chimpanzees
- 一般的には「チンパンジー」は動詞として使いません。
一般的な構文例
- “Chimpanzees are known for their intelligence.”
- “We need to protect chimpanzee habitats.”
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文を示します。
1) 日常会話での例文
- “I saw a chimpanzee at the zoo last weekend. It was so playful!”
(先週末、動物園でチンパンジーを見たよ。とても遊び好きだったよ。) - “My favorite part of the documentary was watching the chimpanzees communicate.”
(ドキュメンタリーの一番面白かったところは、チンパンジーがコミュニケーションをとる様子を見ることだったよ。) - “Did you know chimpanzees use tools to find food?”
(チンパンジーが道具を使って食べ物を探すの知ってた?)
2) ビジネスでの例文
- “Our company is sponsoring a chimpanzee conservation program in Africa.”
(当社はアフリカのチンパンジー保全プログラムを支援しています。) - “The wildlife foundation raised funds to protect chimpanzee habitats.”
(野生生物財団はチンパンジーの生息地を守るための資金を集めました。) - “We are collaborating with several NGOs to study chimpanzee social structures.”
(私たちはチンパンジーの社会構造を研究するため、いくつかのNGOと協力しています。)
3) 学術的な文脈での例文
- “Chimpanzee behavioral patterns provide insights into early human evolution.”
(チンパンジーの行動パターンは初期人類の進化についての洞察を与えてくれます。) - “Recent research on chimpanzee DNA has revealed a close genetic relationship to humans.”
(最近のチンパンジーのDNA研究により、人間との遺伝的近縁関係が改めて示されました。) - “Observing chimpanzees in the wild is essential to understanding their complex social systems.”
(野生のチンパンジーを観察することは、彼らの複雑な社会システムを理解するうえで不可欠です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- ape (類人猿)
- チンパンジーに限らず類人猿全般を指すため、やや広い意味になります。
- チンパンジーに限らず類人猿全般を指すため、やや広い意味になります。
- bonobo (ボノボ)
- チンパンジーに極めて近縁な動物ですが、生息地や行動様式がやや異なる。
- チンパンジーに極めて近縁な動物ですが、生息地や行動様式がやや異なる。
- gorilla (ゴリラ)
- 大型の類人猿。体格や生態が大きく異なるが、同じく人間の近縁種。
- 大型の類人猿。体格や生態が大きく異なるが、同じく人間の近縁種。
反意語 (Antonyms)
- 動物分類としての「反意語」は厳密には存在しませんが、強いて言えば「human (人間)」と対比すると、人間の外にいる霊長類という意味では対比的に説明されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- UK: /ˌtʃɪm.pænˈziː/
- US: /ˌtʃɪm.pænˈziː/
アクセント
- “chim-PAN-zee” のように「pan」の部分にストレスがあります。
よくある発音の間違い
- “panz” の部分を “pan” と発音せず「パンツィー」のように言いづらくなることがありますが、「pæn-」のように “パン” の発音で続けてください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “chimpanzee” は “chimp” + “anzee” で、真ん中に “p” と “a” がセットになっている点に注意してください。
- 略語との混同: “chimp” と “chimpanzee” は同じ動物を指しますが、カジュアルさが異なります。フォーマルな文や研究論文では “chimpanzee” を使いましょう。
- 同音異義語: 似た発音の単語はあまりありませんが、“champagne” (シャンパン) 等とはまったく意味が異なるので注意してください。
試験対策
- TOEIC や英検などで直接「chimpanzee」を問う問題はそれほど多くありませんが、読解問題で訪れる可能性があります。文中で出てきたときに「類人猿の一種」であると理解しておくと、文意をとりやすくなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「チンパ・ン・ジー」のように区切って発音すると覚えやすいです。
- “chimp” がカジュアルな略称だと覚えることで、綴りの最初 “chimp” の部分を間違えにくくなります。
- 「チンパンジーは人間のいとこ」とイメージすると、霊長類の中でも人的特徴を多く持つ動物として印象づけられます。
以上が “chimpanzee” の詳細な解説です。チンパンジーは私たち人間に近縁な霊長類として、生態・行動ともに興味深い研究対象であり、保護の必要性も高い動物です。ぜひ活用の場面ごとに正しい形で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
黒ショウジョウ,チンパンジー