prince
『王子』,親王;王家(皇族)の男子 / (英国以外の)公爵,…公(《英》duke) / (封建時代の)諸侯,大名 / (小国の)王,君主 / 《文》(…の)王者,大家,第一人者《+『of』(『among』)+『名』》
名詞 “prince” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英単語: prince
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形:
- 単数形: prince
- 複数形: princes
意味(英語):
- A male member of a royal family, especially the son of a king or queen, or the ruler of a small or dependent state.
意味(日本語):
- 王や女王の息子など、王族の男性、あるいは小国の支配者を指す名詞です。「王子」「皇子」などと訳される場合があります。
- 王族や貴族社会の一員というニュアンスがあります。
「王子様」や「プリンス」として日本語でもよく耳にします。王室に属していたり、王位継承権を持っていたりする男性を指し、物語の世界では「白馬に乗った王子様」のイメージもあり、ややロマンチックに使われることもあります。
CEFRレベル: A2〜B1(初級〜中級)
- A2(初級): 日常会話で王族や物語の話をするときに出てくる。
- B1(中級): 多少フォーマルな文脈や世界史、文学の話でも普通に出てくる。
他の品詞形:
- “princess” (名詞): 王女、姫、プリンセス
- “princedom” (名詞): 公国、王子の領地(あまり日常的ではない)
- “princely” (形容詞): 王子にふさわしい、気高い
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “prince”
- 接尾語: なし(基本的には「prince」自体が語幹)
“prince” はラテン語の “princeps”(第一の、首位の)に由来しており、本来は「支配者」「最初の人」という意味を含みます。
派生語・類縁語
- “princess” (王女)
- “principe” (イタリア語・スペイン語などでの prince 由来の単語)
- “principal” (形容詞: 主な、名詞: 校長など) はラテン語の “principalis” から。語源は近いですが現代英語での意味・使い方は異なります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- “crown prince” → (皇太子)
- “prince charming” → (理想の王子様・白馬の王子様)
- “the Prince of Wales” → (ウェールズ公、イギリス王位継承者の称号)
- “prince regent” → (摂政皇太子)
- “prince consort” → (王妃の配偶者である王子)
- “a prince among men” → (素晴らしい人物、特に高潔な男性を指す言い回し)
- “the little prince” → (『星の王子さま』の主人公)
- “the prince’s palace” → (王子の宮殿)
- “prince of darkness” → (文芸や宗教的に、悪魔や闇の王子を指す)
- “enthrone a prince” → (王子を即位させる)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “princeps, principis” (第一の、首位の → 最高権力者) がフランス語を経由して英語に入ったとされています。
ニュアンス・使用上の注意
- 基本的には「王族の男性」という意味で、物語や歴史的文脈、王室関連のニュースなどでよく使われます。
- 「prince charming」は物語的表現(カジュアル)として、白馬の王子様感を強調します。
- 歴史書や国際ニュースなどでは少しフォーマル寄りとしても普通に使われます。
- 大げさに誉めるときにも “He’s a prince among men.” のように比喩表現が使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a prince,” “the prince,” “many princes” のように可算名詞として用います。
- “prince of (領地や国名)” の構文: “Prince of Wales,” “Prince of Monaco” のように、どの国や地域の王子であるかを示すときによく使われます。
- 口語でも文語でも使われますが、文脈に応じてフォーマル度合いが異なります。歴史・国際関係の文脈では公式の称号としてフォーマルになり、童話などではロマンチックに用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアル)
“I found a storybook about a brave prince and a dragon.”
(勇敢な王子とドラゴンのおとぎ話を見つけたよ。)“When I was a kid, I always dreamed of meeting a prince.”
(子どもの頃、王子様に会うのを夢見てたんだ。)“He’s so polite and kind; he’s like a real prince!”
(彼はとっても礼儀正しくて優しいの。まるで本物の王子様みたい!)
ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)
“The prince will attend the international conference next month.”
(その王子は来月の国際会議に参加予定です。)“We are honored to welcome the Crown Prince to our country.”
(皇太子さまをわが国にお迎えできることを大変光栄に思います。)“According to the press release, the prince supports various charities.”
(プレスリリースによると、その王子はさまざまな慈善事業を支援しているそうです。)
学術的・文学的な文脈での例文
“In medieval Europe, a prince often governed a principality.”
(中世ヨーロッパにおいて、王子はしばしば公国を統治した。)“Machiavelli’s book ‘The Prince’ is a key work in political theory.”
(マキャベリの『君主論(The Prince)』は政治理論の主要な作品だ。)“The story depicts how the young prince struggled with his royal duties.”
(その物語は若き王子が王族の責務にどのように葛藤したかを描いている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “king” (王): “prince”よりも上位の呼称。国の統治者を指す。
- “duke” (公爵): ヨーロッパの貴族階級の一つで王子とは違う称号。
- “earl” / “count” (伯爵): こちらは王族ではなく貴族の身分称号。
- “royal” (形容詞で”王室の”): 名詞で使うときは “royal family” 全体を指す。
ニュアンスの違い:
“prince” はあくまでも王子(あるいは小国支配者)であるのに対し、 “king” は最も高位の統治者。 “duke” や “earl” は王族より下の貴族階級を指す。
反意語
- “commoner” (平民): 王族や貴族など特権階級ではない一般人を指す。
- “pauper” (貧しい人、貧民): 王族の真逆として極端に使う場合に対比されることもある。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /prɪns/
- 強勢 (アクセント): 語頭 “prince” の中で特に強勢の変化はなく、1音節です。
- アメリカ英語とイギリス英語: どちらも /prɪns/ で大きな違いはありません。ただし米音は “r” の発音がややはっきりし、英音では “r” が控えめになる程度の差があります。
- よくある発音の間違い:
- /prɪn(t)s/ のように “t” の音を混ぜてしまう人がいる。 “print” と混同しないように注意。
- 母音を /i:/ と伸ばして “preence” とならないように注意。
- /prɪn(t)s/ のように “t” の音を混ぜてしまう人がいる。 “print” と混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “prince” (正) と “prinse” (誤) のように “c” を “s” で書いてしまうことがある。
- 同音異義語との混同: “prince” と “prints” は発音がよく似ているが、スペル・意味が異なる。
- 試験対策・出題傾向:
- TOEICなどの試験では頻繁に出る単語ではありませんが、リーディングで王室関連の記事や物語内容が取り上げられる場合などで目にする可能性があります。
- 英検では物語表現や歴史的トピックで出てくることあり。
- TOEICなどの試験では頻繁に出る単語ではありませんが、リーディングで王室関連の記事や物語内容が取り上げられる場合などで目にする可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
**prince** → **principal**(主要な)と同じ語源
として、 “first” “leading” のイメージを思い出すと、「一番偉い位置に立つ=王子・君主」という発想で関連づけられます。- “prince” を覚えるときに、童話や絵本の “prince charming” を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。
- スペルのポイント: “prin” + “c” + “e” → “print” と “prince” を比較しながら覚えると綴りの違いがわかりやすいです。
このように、“prince” は歴史・文学・王室ニュース・童話など、多様な文脈で使われる重要語彙です。ぜひイメージと結びつけて覚えてみてください。
王子,親王;王家(皇族)の男子
(英国以外の)公爵,…公(《英》duke)
(封建時代の)諸侯,大名
(小国の)王,君主
《文》(…の)王者,大家,第一人者《+of(among)+名》