最終更新日:2025/10/13

〈他〉を書き留める / に注意する

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元となった辞書の項目

note

動詞

〈他〉を書き留める / に注意する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: note

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語): to pay attention to or notice something; to make a written record of something

意味(日本語): 何かに注意を向ける、気づく、または何かを書き留めること

「note」は、「気づいたことを記録する」「~に注意する」というニュアンスを持つ動詞です。人からの提案や情報を「了解する」「書き留める」という場面でよく使われます。たとえば、「Please note that the schedule has changed.(スケジュールが変更されたことに注意してください)」のように、フォーマルにも使える便利な単語です。


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)

    「note」は日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈でも使われ、日常的に登場する単語の一つです。

動詞の活用形


  • 原形: note

  • 三人称単数現在形: notes

  • 進行形(現在分詞): noting

  • 過去形 / 過去分詞形: noted

他の品詞として


  • 名詞: a note(ノート、メモ)

  • 形容詞派生語: noteworthy(注目に値する)

  • 名詞派生語: notation(記号法、表記法)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: note


    • ラテン語の “notare(印をつける)” に由来し、もともとは「印をつける」「書き留める」といった意味を持ちます。


  • 接頭語・接尾語は単独では持たない形ですが、接尾語を伴う派生形に “-worthy(~に値する)” をつけて “noteworthy” の形で形容詞化する例などがあります。

他の単語との関連性(派生語・類縁語)


  • notion: 概念

  • notification: 通知

  • annotate: 注釈をつける

  • denote: ~を示す

  • connotation: 言外の意味、含意

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10選)


  1. take note of ~(~に注意を払う / ~を書き留める)

  2. note down ~(~を書き留める)

  3. please note that ~(~に注意してください)

  4. worth noting(注目に値する)

  5. note carefully(よく注意する)

  6. it is important to note that ~(~であることは重要です)

  7. duly noted(了解しました / 十分に記録しました)

  8. kindly note(ご承知おきください)

  9. note the difference(違いに注目する)

  10. fail to note(気づかない / 見落とす)


3. 語源とニュアンス

“note” はラテン語で「印をつける」「目印をつける」を意味する “notare” に由来します。英語では、「気づいて書き留める」「留意する」「(発言として)言及する」など、多様な用法に派生しました。

使用時の注意点


  • 「note」はフォーマルからカジュアルまで、幅広い文脈で使用可能。公的な文書やビジネスメールで “Please note that…” と書くときは特に礼儀正しい印象を与えます。

  • 「頭に入れておく」「書き留める」といった場面でたびたび登場しますが、口語で “Note that…” と言うと、相手に注意を促す丁寧な表現となります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive): ほとんどの場合、目的語を取ります。

    例: “Please note the following points.”

  • “note that + 文” 構文: 状況や事実を相手に注意してもらうときに使われます。

    例: “Note that we will have a meeting at 2 pm.”

イディオムや一般的な構文


  • take note (of something): “(~に)留意する”、可算名詞 “note” への転用としても頻出します。

  • make a note of ~: “~を書き留める、メモする”

使用シーン


  • フォーマル: “Please note that we have updated our policy.”

  • カジュアル: “Just note down what she said for reference.”


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you note down the grocery list for me?”

    (買い物リストを書き留めてくれる?)

  2. “Note that the store closes early on Sundays.”

    (日曜日はお店が早く閉まることに注意してね。)

  3. “I’ll note your birthday in my calendar.”

    (あなたの誕生日をカレンダーにメモしておくよ。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Please note that the deadline has been moved to Friday.”

    (締め切りが金曜日に変更されたことにご注意ください。)

  2. “It’s important to note any changes in the contract.”

    (契約に変更点があれば必ず記録しておくことが重要です。)

  3. “Kindly note that our office will be closed next Monday.”

    (来週の月曜日はオフィスが休業となりますのでご了承ください。)

学術的・文献的な文脈での例文(3つ)


  1. “Note that this theory has been debated among researchers.”

    (この理論は研究者の間で議論があることに留意してください。)

  2. “We should note the limitations of this method.”

    (この手法の限界をしっかりと認識すべきです。)

  3. “It is worth noting the historical context in which these events occurred.”

    (これらの出来事が起こった歴史的背景に注目する価値があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. notice(~に気づく)


    • 「周囲の気づき」に重点を置く動詞。単純に感覚的に気づく場合に使いやすい。


  2. observe(観察する)


    • より慎重に観察しているニュアンス。自分が意図的にみるときに使う。


  3. remark(述べる、意見を言う)


    • 「(口頭または書面で)言及する」にフォーカス。


  4. mention(言及する)


    • 簡単に取り上げる程度のニュアンス。


  5. comment(コメントする)


    • 意見や批評を述べるときに使われる。


“note” は「気づいて要点を書き留める」「留意する」といった意味合いが強く、他の動詞よりも「書き留める」「頭に留める」感が強いのが特徴です。

反意語

はっきりした反意語はありませんが、「見落とす」「無視する」の意味合いで


  • ignore(無視する)

  • overlook(見落とす)

    が対になる表現と考えられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /noʊt/

    • イギリス英語: /nəʊt/


  • アクセント: “note” の “o” の発音が伸びやかに強調されます。

  • よくある間違い:


    • スペルを “not” としてしまい、否定の “not” と混同してしまうケース。

    • “note” は /eɪ/ のように発音しないように注意(一部学習者が「ノートゥ」と発音してしまう誤り)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの混同: “note” と “not” は大きく意味が異なるので注意。

  • 「take note of ~」と「note down ~」の違い:


    • “take note of ~” は「心に留める」「注目する」というニュアンスが強い。

    • “note down ~” は「実際に書き留める」ことを強調。


  • 資格試験(TOEIC・英検など)でもビジネスメールの文脈で “Please note that…” が頻出。書き換え問題などで出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「note」を「ノート」とイメージすると、日本語でいう「ノート」「メモ」を思い浮かべやすいです。その結果、「書き留める」という動詞的なイメージになりやすいでしょう。

  • ラテン語の “notare” → “note” → “notation” → “notice” など「印をつける/気づく/書き留める」の一連の関連イメージで覚えると単語群がまとめて頭に入りやすくなります。

  • 一言で覚えるなら、「気づいたらすぐ “note” しよう(書き留めよう)!」とイメージすると記憶に残りやすいです。


以上が動詞 “note” の詳細解説です。フォーマルにもカジュアルにも幅広く使える単語なので、ぜひ積極的に活用してみてください。

意味のイメージ
note
意味(1)

〈他〉を書き留める / に注意する

意味(2)

…‘に'注意する;…と気づく

意味(3)

(取り立てて)…‘に'ついて言う,‘を'習す

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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