最終更新日:2025/10/07

《aをつけて》少し, わずか《冠詞なしで》ほとんど...ない / 《冠詞なしで強い否定を表して》全然…ない

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元となった辞書の項目

little

副詞

《aをつけて》少し, わずか《冠詞なしで》ほとんど...ない / 《冠詞なしで強い否定を表して》全然…ない

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彼女は少し速く話したので、私はすべてを聞き取ることができませんでした。

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解説

以下では、副詞としての “little” を中心に、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: little

品詞: 副詞 (ただし、形容詞や代名詞としても使われる)


  • 英語での意味: “not much” / “in a small degree”

  • 日本語での意味: 「ほとんど〜ない」「少ししか〜ない」

「little」は「量や程度がかなり少ない」ことを表す副詞です。例えば “I eat little.” と言うと「私は少ししか食べない」という意味になります。形容詞「小さい」という意味の「little」と混同しやすいですが、副詞として使われるときは「ほとんど〜ない」「少量しか〜ない」というニュアンスを持っています。

活用形

副詞なので、原形・比較級・最上級がある場合があります。ただし “little” は比較的ややこしい変化をもつ単語のひとつです。


  • 原形 (Positive): little

  • 比較級 (Comparative): less

  • 最上級 (Superlative): least

形容詞の場合にも同様の形 “little – less – least” を取りますが、文脈によって意味が異なります(副詞として使う場合は「量がより少ない」「最も少ない」という意味を持ちます)。

他の品詞になった時の例


  • 形容詞: “little” (例: a little house = 小さな家)

  • 代名詞: “little” (例: Little is known about him. = 彼についてはほとんど知られていない)

CEFRレベルの目安


  • B1 (中級)

    「little」を副詞として正しく使い分けるには多少の文法知識が必要です。中級レベルの英語学習でよく登場します。


2. 語構成と詳細な意味

“little” は短い語なので、接頭語・接尾語がはっきり分かれるわけではありません。しかし、古英語の “lytel” などから派生した形と考えられています。

関連する単語


  • a little (不定冠詞 “a” をつけると「少し」→ 肯定的な感覚になる)

    例: I have a little time. (少し時間がある)

  • little to no (ほとんどない)

    例: He has little to no interest in sports. (ほとんどスポーツに興味がない)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “sleep little” → (ほとんど眠らない)

  2. “eat little” → (少ししか食べない)

  3. “know little about …” → (…についてほとんど知らない)

  4. “little wonder (that) …” → (…なのも不思議ではない)

  5. “care little for …” → (…をほとんど気にかけない)

  6. “think little of …” → (…をあまりたいしたものと思わない)

  7. “work little” → (あまり働かない)

  8. “move little” → (ほとんど動かない)

  9. “cost little” → (あまり費用がかからない)

  10. “do little to …” → (…するためにほとんど何もしない)


3. 語源とニュアンス

語源:

古英語 “lytel” から派生し、「小さい」「少ない」といった意味をもってきました。現在の “little” も形容詞として「小さい」、副詞として「少ない量や程度」を表すときに使われます。

ニュアンス:


  • “little” を副詞として使うときは、「否定的・限定的」なトーンを伴うことが多いです。たとえば、“I slept little last night.” は「昨夜ほとんど寝なかった」とやや不満気なニュアンスになります。

  • カジュアルにもフォーマルにも使えますが、その文脈による温度感に注意が必要です。ビジネスメールなどの丁寧な文脈でも “There is little we can do.” のように用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞 (little): 他動詞・自動詞どちらの動詞も修飾し、量や程度の少なさを強調する。

    例: “He eats little.” (彼はほとんど食べない)


  • 副詞としての構文例:


    • S + V + little + (補足情報)

    • S + (助動詞) + little + V

    • “little” は時折、倒置表現にも現れます: “Little did I know that …” (…とはほとんど知らなかった)


  • 可算・不可算について:

    副詞としては数えられる・数えられないに関係しませんが、形容詞や代名詞として使うときは、「可算名詞につけるか不可算名詞につけるか」で使い方が変わります。副詞はどんな動詞にもつけられます。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I ate very little today. I’m not hungry.”

    (今日はあまり食べてないんだ。お腹空いてないし。)

  2. “She sleeps little on weekdays because she’s so busy.”

    (彼女は平日は忙しくてほとんど寝ていない。)

  3. “Little do they realize how important this is.”

    (彼らはこれがどれだけ重要かほとんどわかっていない。)

ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Unfortunately, there is little we can do to accommodate that request.”

    (残念ながら、その要望に応えるためにできることはほとんどありません。)

  2. “He showed little interest in the proposal during the meeting.”

    (彼は会議中、その提案にほとんど興味を示しませんでした。)

  3. “We have little time to complete this project, so let’s prioritize tasks.”

    (このプロジェクトを完了する時間がほとんどないので、作業の優先順位を決めましょう。)

学術的な文脈 (フォーマル・専門的)


  1. “There is little evidence supporting this hypothesis.”

    (この仮説を裏付ける証拠はほとんどない。)

  2. “Little research has been conducted on this rare phenomenon.”

    (この珍しい現象に関する研究はほとんど行われていない。)

  3. “The data provide little insight into long-term impacts.”

    (そのデータは長期的な影響についてほとんど示唆していない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. hardly (ほとんど〜ない)


    • 例: “I can hardly eat anything.” → 「ほとんど何も食べられない」

    • “little” に比べると若干ニュアンスが硬め。


  2. scarcely (ほとんど〜ない)


    • 例: “He scarcely sleeps at night.” → 「彼は夜ほとんど眠らない」

    • “hardly” と似た用法で、こちらもややフォーマル。


  3. rarely (めったに〜しない)


    • 例: “She rarely goes out on weekends.” → 「彼女は週末はめったに外出しない」

    • 頻度の少なさを強調する点で“little”に似るが、具体的に「めったにしない」というニュアンス。


反意語


  1. much (たくさん)


    • 例: “I eat much during the holidays.” → 「私は休暇中はたくさん食べる」


  2. a lot (たくさん)


    • 例: “He sleeps a lot on weekends.” → 「彼は週末によく寝る」



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈlɪt.əl/ または /ˈlɪt.l̩/


    • アメリカ英語: [ˈlɪɾ.əl] のように /t/ が [ɾ] 音(フラップ音)になる場合が多い

    • イギリス英語: [ˈlɪt.əl] とはっきり /t/ を発音し、最後の /əl/ がやや短く発音される


  • 強勢: 第1音節 “lit-” にアクセントがくる

  • よくある間違い:

    “little” の最後の “-le” が “ル” に近い音になり「リル」「リトル」と発音してしまうケースが多い。ネイティブの早い発音では [lɪɾl̩] のように聞こえることがある。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “little” を “littel” や “litle” と書いてしまう

  • 形容詞との混同: “little child” (小さな子ども) と “I eat little.” (ほとんど食べない) は文法上も意味も異なる

  • “a little” との混同: “a little” は「少しある(肯定的)」、副詞“little” は「ほとんどない(否定的)」という違い


    • 例: “I have a little money.” (少しお金がある → 多少あるニュアンス)

    • 例: “I have little money.” (ほとんどお金がない → 困窮を示唆)


  • 試験対策: TOEICや英検などでも “a little” と “little” の違いを問われることが多いため注意が必要。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: “little” は「りとる」と音読みするよりも、素早く [ˈlɪt.əl] と発音する。

  • 覚え方: “a little” は + (プラス) なイメージ、“little” は – (マイナス) なイメージをもつ、と頭に入れると文法問題で役立ちます。

  • イメージ: コップにわずかしか水が入っていない様子を思い浮かべて、“I have little water.” のように言うと覚えやすいです。


以上が、副詞としての “little” の詳細な解説です。形容詞や代名詞と混同しやすい単語ですが、副詞として使う場合は「量や程度がほとんどない」という意味をしっかり押さえ、自分の意図したニュアンスを伝えられるようにしましょう。

意味のイメージ
little

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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