lily
1. 基本情報と概要
単語: lily
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形:
- 単数形: lily
- 複数形: lilies
英語での意味: A type of flowering plant known for its large, often trumpet-shaped and fragrant blossoms.
日本語での意味: ユリの花。大きく、香りのよい花を咲かせる植物です。
「lily(ユリ)」は、白やピンクなどの色が美しく、花束や庭園などでよく見かける花の名前です。上品や純潔といったニュアンスを持つことが多いので、花言葉などでもよく用いられる単語でもあります。
他の品詞形:
- 形容詞的用法: 直接 “lily” が形容詞化することはありませんが、「lily-white」のように複合語の一部として形容詞的に用いられることがあります。
難易度(CEFR推定レベル): A2(初級)
花の名称としてはややマニアックかもしれませんが、日常的にも見聞きする語彙として、英語学習初期から目にする機会があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): なし
- 語幹 (root): lil- (語源的にはラテン語 lilium にさかのぼる)
- 接尾語 (suffix): なし
「lily」という単語自体は短く、接頭語や接尾語が付いていない単語ですが、複合語として “lily-white” (非常に白い、潔白の意) などに使われることがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- water lily(睡蓮)
- lily pad((睡蓮などの)葉っぱ)
- tiger lily(オニユリ)
- Easter lily(イースターの時期に飾られる白いユリ)
- lily family(ユリ科)
- lily-white hands(非常に白くて美しい手)
- gild the lily(蛇足を加えて台無しにする、余計なことをして価値を下げる)
- lily pond(ユリや睡蓮のある池)
- lily garden(ユリ畑、ユリの庭)
- calla lily(カラーと呼ばれるユリ科の花)
上記のように、ユリの種類や関連する表現を組み合わせることで、花そのもののイメージや特徴を説明することがよくあります。
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「lily」は、中英語(Middle English)の lilie、古英語(Old English)の lilieを経て、ラテン語の lilium に由来するとされています。さらにさかのぼると、ギリシャ語の leirion にたどり着くと言われています。
ニュアンス・使用上の注意:
- ユリの花は「純潔」「清楚」などのイメージを伝えることが多いため、詩的な表現や文学作品で象徴的に使われることがあります。
- 口語よりも文学的・ロマンチックな場面で登場しやすいですが、ガーデニングや花屋などの日常会話でも使われる単語です。
- 「子どもの名前(女性名)」としてもよく使われます(Lily という人名)。その場合は頭文字を大文字にして “Lily” と表記します。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable noun):
- 可算名詞ですので “one lily, two lilies” のように数えられます。
- 可算名詞ですので “one lily, two lilies” のように数えられます。
- 一般的な構文やイディオム:
- “to gild the lily” (直訳: ユリに金箔を塗る) は、「すでに美しいものに過剰な装飾を施す」「蛇足を加えて台無しにする」というイディオムです。
フォーマル / カジュアル:
- 花の名称としては比較的自然な会話で用いられます。
- 文学や比喩の表現としては少しフォーマルあるいは詩的な響きを与えることがあります。
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を示します。
A. 日常会話での例文
“I bought a bouquet of lilies for my mother’s birthday.”
- 「母の誕生日にユリの花束を買ったんだ。」
“The lilies in her garden are blooming beautifully.”
- 「彼女の庭のユリがとてもきれいに咲いています。」
“Do you prefer roses or lilies for a table centerpiece?”
- 「テーブルの中央に飾る花は、バラとユリどちらがいい?」
B. ビジネスシーンでの例文
“We used white lilies to decorate the lobby for the corporate event.”
- 「企業イベントのためにロビーを白いユリで飾りました。」
“The florist’s proposal includes an arrangement of lilies for the reception area.”
- 「そのフローリストの提案には受付エリアにユリを使ったアレンジが含まれています。」
“Please ensure the lilies are fresh on the day of the product launch.”
- 「製品発売当日にユリが新鮮であるように手配してください。」
C. 学術的な文脈での例文
“The lily is classified under the family Liliaceae, which includes several ornamental species.”
- 「ユリは観賞用の種が多く含まれるユリ科(Liliaceae)に分類されます。」
“Researchers have been studying the pollination patterns of lilies to understand their evolution.”
- 「研究者たちは、ユリの受粉パターンを調査して、その進化を解明しようとしています。」
“This botanical paper compares the growth cycles of various lilies in different climates.”
- 「この植物学の論文では、異なる気候におけるさまざまなユリの成長サイクルを比較しています。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms / Related words)
- “rose” (バラ): 同じく有名な花の名前ですが、愛や情熱などのイメージで使われることが多い。
- “tulip” (チューリップ): 春を象徴する花。
- “orchid” (ラン): 高級なイメージの花。
- “rose” (バラ): 同じく有名な花の名前ですが、愛や情熱などのイメージで使われることが多い。
いずれも「花」である点では共通していますが、象徴するイメージが違うため、ニュアンスや使いどころが異なります。
- 反意語 (Antonyms)
- 花名ですので直接的な反意語はありませんが、イメージ的に「雑草(weed)」などは対照的な存在として挙げられるかもしれません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈlɪli/
- アメリカ英語 (US): [lɪ́li] (リリ)
- イギリス英語 (UK): [lɪ́li] (リリ)
- 大きな違いはほぼありません。どちらも第一音節にアクセント(ストレス)があります。
- 大きな違いはほぼありません。どちらも第一音節にアクセント(ストレス)があります。
- よくある発音の間違い:
- “lilly” と表記や発音してしまう場合がありますが、正しくは “lily”(-y が1つ)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lilly” や “lilie” と書いてしまうことがあるので、綴りに注意が必要です。
- 同音異義語: “Lilly” は固有名詞(人名)としてよく使われます。同音ですが固有名詞のときは大文字で始まるなどの違いに留意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは頻出度は高くありませんが、リスニングやリーディングの中で花束や装飾などの話題になるときに登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のイメージ: 「リリー」という響きが可愛らしく、女性の名前としてもよく聞くため、人名と結びつけて覚えると印象に残りやすいでしょう。
- スペリングのポイント: “lily” は「li + ly」と覚えましょう。一度「li」があって、最後に「ly」がつくというイメージです。
- 勉強テクニック: 花の名前をまとめて学ぶとき、一緒に写真やイラストを見ると視覚的に記憶に残りやすくなります。
ユリの花は日本でも多くの人に親しまれています。英語でも花束やガーデニングの話題などで用いられることがあるので、スペルと発音に慣れて不要な蛇足を加えず(「gild the lily」にならないように!)上手に使ってみてください。
ユリ;ユリの花
(フランス王家の)ユリの紋章