later
以下では、副詞としての “later” を中心に、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
● 英語: later
● 日本語: あとで / 後に / もっとあとに
● 品詞: 副詞 (adverb)
※ 形容詞 (adjective) として使われる場合もあります(例: “in a later chapter”「より後の章で」など)。
● 意味と概要(日本語でやさしく)
「later」は「今よりあとで」「何かの時点より後で」などのニュアンスで使われます。たとえば、友達との会話で「See you later!(またあとでね!)」と言ったり、何かの予定を延期するときに「I’ll do it later.(後でやります)」と言ったりします。とてもカジュアルでよく使われる表現です。
● 活用形
副詞なので、動詞のように人称や時制で変化することはありませんが、形容詞として使われる場合は “late” (形容詞) の比較級・最上級に当たる “later” (形容詞) / “latest” (形容詞) と区別して考えることがあります。
- 副詞: later(変化なし)
- 形容詞: late → later → latest
● CEFRレベル目安: A2(初級)
「later」は非常によく使われる日常的な語彙で、比較的早い段階(初級レベル)で学ぶ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
● 語構成
- late(遅い、遅れた)という形容詞・副詞が元となり、比較級のように -r がついて「later」があります。ただし、副詞としての「later」は、時系列で「後で」を表す単語になります。
● 関連・派生語
- late (形容詞/副詞): 遅い/遅れて
- lately (副詞): 最近
- latest (形容詞): 最も遅い(直近の)/最新の
- latter (形容詞): 後者
● よく使われるコロケーション(10個)
- see you later → 後で会おう
- later on → 後になって / 後々
- later today → 今日のもっとあとに
- talk to you later → 後で話そう
- catch you later → また後で(話そう)
- later in the evening → 夜のもっとあとに
- sometime later → いつか後に
- sooner or later → 遅かれ早かれ
- much later → ずっとあとで
- do it later → 後でやる
3. 語源とニュアンス
● 語源
- “Late” は古英語「læt」(遅い)に由来します。そこから「later」という形が派生し、「後で」「もっと遅い時刻に」という意味で使われるようになりました。
● ニュアンス・感情的な響き
- 「later」はきわめてカジュアルな響きがあるため、友人同士の会話やカジュアルな場面で多用されます。ビジネス文書などでは「later」よりも「subsequently」や「afterwards」といった単語が選ばれる場合があります。
- 「See you later」は挨拶としても非常にカジュアルかつ便利なフレーズです。
● 注意すべき使用場面
- 口語・日常会話:非常に頻繁に使用。
- 文章(書き言葉):フォーマルな文書では「subsequently」「afterwards」「at a later date」などに置き換えられることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
「later」は副詞のため、時を表す「when」を補足する言葉として使われます。文中で動詞や文全体を修飾することが多いです。
例) “I’ll call you later.”(後で電話するよ)形容詞として「later」は「あとに来る」「より新しい」などの意味を持ちます。
例) “In a later version of the document, we corrected the mistakes.”
(より後のバージョンの文書で、ミスを訂正しました)「later on」という形の副詞句もよく使われ、「〜のちほど」「後に(なって)」という、ちょっと強調したニュアンスになります。
フォーマル/カジュアル:
- カジュアル: “See you later.”
- フォーマル: “We will discuss this matter at a later time.”
- カジュアル: “See you later.”
5. 実例と例文
● 日常会話(カジュアル)例文
“I’m busy right now, can I call you later?”
(今忙しいから、あとで電話してもいい?)“Let’s grab dinner later, okay?”
(あとで夕食を食べに行こうよ。)“I’ll finish my homework later and watch a movie now.”
(宿題はあとで済ませて、今は映画を観るよ。)
● ビジネス例文
“I will send you the updated report later today.”
(今日のもっとあとで、更新したレポートをお送りします。)“We can schedule a meeting later this week.”
(今週のもっとあとでミーティングを予定できます。)“We decided to postpone the launch until a later date.”
(発売はもっとあとの日付まで延期することに決めました。)
● 学術的/フォーマル文脈例文
“It was found that, later in the study, participants showed increased comprehension.”
(研究の後の段階で、参加者たちは理解度の向上を示したことがわかりました。)“Further details will be discussed in a later section of the paper.”
(さらなる詳細は本論文の後のセクションで議論されます。)“The concept was refined in later works by the same author.”
(この概念は、同じ著者によるその後の研究でより洗練されました。)
6. 類義語・反意語と比較
● 類義語
afterwards / アフターワーズ → 「あとで」「後に」。
- “I’ll go shopping and afterwards, I’ll cook dinner.”
- 「later」より文書でも口語でも使えるが、やや文語寄り。
- “I’ll go shopping and afterwards, I’ll cook dinner.”
subsequently / サブシクエントリー → 「その後(に)」。
- “Subsequently, we decided to revise our plan.”
- よりフォーマルな場面で使われる。
- “Subsequently, we decided to revise our plan.”
eventually / イベントゥアリー → 「最終的に」。
- “Eventually, we solved the issue.”
- 時間がかかって最後に、というニュアンスが強い。
- “Eventually, we solved the issue.”
● 反意語
- earlier / アーリアー → 「より早く」「前に」。
- “I arrived earlier than expected.”
- 「後で」の反対は「前に/早く」。
- “I arrived earlier than expected.”
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈleɪtər/ (アメリカ英語), /ˈleɪtə/ (イギリス英語)
- アメリカ英語では語尾の /r/ の発音がはっきりします。イギリス英語では[r]が弱めに発音されるか、ほとんど聞こえないこともあります。
- 強勢は冒頭の “la” の部分に置かれます。
● よくある発音の間違い
- “レイター” ではなく 「レイタ(r)」というイメージで、「レイター」とあまり引き伸ばしすぎないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “later” と “latter” の混同
- “latter” は「後者」という意味の形容詞。スペルが異なので要注意です。
- “latter” は「後者」という意味の形容詞。スペルが異なので要注意です。
- “later” と “letter” のスペルミス
- “letter” は「手紙」「文字」の意味。スペルが似ているので間違えやすいです。
- “letter” は「手紙」「文字」の意味。スペルが似ているので間違えやすいです。
- フォーマルな文章での用法
- くだけた印象になることもあるので、論文やビジネス文書では “subsequently” や “afterwards” を使うのもアリです。
- くだけた印象になることもあるので、論文やビジネス文書では “subsequently” や “afterwards” を使うのもアリです。
- 試験対策
- TOEICや英検などで “later” と “late” の違いを問う問題が出ることがあります。文脈でしっかり区別しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「late(遅い)」の比較級 “later” からイメージすると覚えやすいかもしれません。「遅い → もっと遅い → あとで」と連想できます。
- “See you later”という身近なフレーズを[シー・ユー・レイタ]というリズムで覚えると、自然と頭に残りやすくなります。
- “later” を含む好きなフレーズ(例: “Talk to you later”, “Later on, …” など)を何度も声に出したり、日常の中で使ったりすると定着が早いです。
以上が、副詞 “later” に関する詳細な解説です。日常生活で非常に頻繁に耳にする言葉なので、ぜひ多用して慣れていってください。
後で,のちほど
(lateの比較級)(定刻・予定時間・他の人(物))より遅れて,遅く