元となった辞書の項目
kite
解説
1. 基本情報と概要
単語: kite
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味(英語): A kite is a lightweight frame covered with cloth or paper, designed to be flown in the air at the end of a long string.
意味(日本語): 凧(たこ)のことです。棒や枠組みに紙や布を貼って作り、糸やひもをつけて風で空にあげる遊び道具を指します。「カイト」は子どもから大人まで楽しめる遊び道具です。
- 「kite」は日常会話で「凧」を指すときに使われる、とてもシンプルな名詞です。
- CEFRレベルの目安: A2(初級)
- 「kite」は日常生活で子どもが遊ぶ道具としてよく出てくる単語で、比較的早い段階で習得する語彙といえます。
活用形:
- 単数形: kite
- 複数形: kites
- 所有格: kite’s / kites’(文脈に応じて)
他の品詞形(派生語):
- 動詞の “to kite” は、金融用語で小切手を不正に操作する「不渡りを繰り返す」などの特殊な意味を持ちますが、一般的な日常会話ではあまり使われません。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「kite」は接頭語や接尾語を特に含まないシンプルな単語です。
関連する単語
- kite flying(凧揚げ)
- kite flyer(凧揚げをする人)
- kiting(金融関係の特殊な用法、または「凧揚げ」の動作名詞表現としても使われる)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- fly a kite — 「凧を揚げる」
- kite festival — 「凧祭り」
- kite string — 「凧糸」
- kite design — 「凧のデザイン」
- kite tail — 「凧のしっぽ」
- colorful kite — 「色とりどりの凧」
- large kite — 「大型の凧」
- paper kite — 「紙の凧」
- home-made kite — 「手作りの凧」
- traditional kite — 「伝統的な凧」
3. 語源とニュアンス
語源
- 「kite」は古英語の “cyta” を起源とし、もともとは猛禽類(トビのような鳥)を指していました。風に乗って空を舞う鳥のイメージから「凧」への転用が生じたと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「kite」は主に子どもやレジャーの文脈で使われるカジュアルな単語です。文語・口語を問わず広く使われますが、非常にフォーマルな文章では「a paper kite」など具体的に書かれる場合もあります。
- 金融業界での “to kite checks” という用法は専門的かつややネガティブなニュアンス(不正取引)を伴います。一般的な「凧」のイメージとはまったく異なるので注意してください。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): 「a kite」, 「two kites」 のように数えられます。
- 主に「fly (a/the) kite」で一緒に使われることが多いです。
- 一般的な構文例
- “Let’s fly a kite.”(凧を揚げよう。)
- “She is making a kite for the festival.”(彼女はそのお祭りのために凧を作っています。)
- “Let’s fly a kite.”(凧を揚げよう。)
イディオム
- “go fly a kite” は「どこかへ行ってしまえ」「放っておいて」のような軽い拒絶・追い払う言い回しとして口語で使われることもあります(やや古風・砕けた表現)。
5. 実例と例文
(1) 日常会話の例文
- “It’s windy today. Let’s go fly a kite in the park!”
(今日は風があるから、公園で凧を揚げようよ!) - “I bought a new kite for my son. He can’t wait to try it.”
(息子のために新しい凧を買ったんだ。早く試したくてうずうずしているよ。) - “Where did you put the kite string? I can’t find it.”
(凧糸どこに置いた?見つからないんだけど。)
(2) ビジネスの例文
- “Avoid kiting checks, or you may face legal consequences.”
(小切手の不渡りを繰り返すような行為はやめましょう。法的な処罰を受ける可能性があります。) - “The concept of kite flying is sometimes used as a metaphor for testing new ideas in a safe environment.”
(“kite flying”という概念は、時に新しいアイデアを安全な環境で試すことの比喩として使われることがあります。) - “His company was investigated for alleged financial kiting practices.”
(彼の会社は、金融上の不正疑義行為(kiting)で捜査を受けました。)
(3) 学術的/専門的な文脈の例文
- “The aerodynamics of a kite are influenced by its shape and the tension of the string.”
(凧の空気力学はその形状と糸の張力に左右されます。) - “Kites were historically used for scientific experiments, most notably by Benjamin Franklin.”
(凧は歴史的に科学実験に使用されました。とりわけベンジャミン・フランクリンの例が有名です。) - “When analyzing kiting in a financial context, auditors look for suspicious timing in bank transactions.”
(金融文脈でのkitingを分析する際、監査人は銀行取引の不自然なタイミングを探します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “paper airplane” (紙飛行機) — 空を飛ばす遊び道具という点では似ていますが、作り方が異なり、風を利用する度合いが違います。
- “balloon” (風船) — 空を飛ばすアイテムですが、ガスや空気で膨らませるため、揚げ方の原理が違います。
- “paper airplane” (紙飛行機) — 空を飛ばす遊び道具という点では似ていますが、作り方が異なり、風を利用する度合いが違います。
反意語:
- 「kite」の直接の反意語(凧の反対)という概念は特にありません。ただし、「dive」(急降下、「凧が落ちる」イメージ)などは動きとしては対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /kaɪt/
- アクセント: 1音節しかないため、特に強勢は決まっていませんが、頭から /kaɪt/ と発音します。
- アメリカ英語 / イギリス英語: どちらもほぼ同じ /kaɪt/ です。
- よくある発音の間違い:
- “kit(キット)”と短く発音してしまうことがありますが、正しくは “k- + [aɪ]” の二重母音を意識して “kaɪt” と伸ばします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “kite” を “kight” のように書き間違えることがあるので注意してください。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、「night」「light」などと同じ-rhyming(脚韻)に近いので、スペルが混ざりやすいかもしれません。
- 試験対策:
- TOEICでは単語として出題される可能性は低いですが、日常会話を描写するリスニングやリーディングで見かけるかもしれません。
- 英検などの初級レベル(4級〜3級)では語彙として知っておくと便利です。
- TOEICでは単語として出題される可能性は低いですが、日常会話を描写するリスニングやリーディングで見かけるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “kite” は「カイト」、日本語由来(外来語)でも同じ音なので覚えやすい単語です。
- 「kite」は “night” や “light” と韻を踏む(rhyme)ので、まとめて覚えるのもおすすめです。
- 凧の形をイメージしながら、 “I fly a kite in the sky.” と声に出して練習すると、スペルと発音が結びつきやすくなります。
以上が名詞「kite」の詳細な解説です。子どもの頃に空で凧が舞う様子を思い浮かべると、単語のイメージがより鮮明になり、覚えやすくなります。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
トビ(ワシタカ科の猛鳥)
意味(2)
たこ(凧)