最終更新日:2025/11/04

〈C〉あて名,住所 / 〈C〉演説, (口頭・文書による)あいさつの言葉(speech) / 《文》〈U〉話しぶり,応対のしかた / 〈U〉(物事を扱う)手ぎわのよさ,如才なさ / 《複数形で》くどき,求愛,求婚

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元となった辞書の項目

address

名詞

〈C〉あて名,住所 / 〈C〉演説, (口頭・文書による)あいさつの言葉(speech) / 《文》〈U〉話しぶり,応対のしかた / 〈U〉(物事を扱う)手ぎわのよさ,如才なさ / 《複数形で》くどき,求愛,求婚

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解説

1. 基本情報と概要

単語: address

品詞: 名詞 (countable: 可算名詞)

英語での意味: “the details of where someone lives or works, including house number, street name, city, etc.”

日本語での意味: 「住所」や「所在地」のことです。場所を特定するときに使われます。

「address (名詞)」は、人や組織の”住所”や”所在場所”を示すときに使われる単語です。たとえば、手紙を送るときなどに宛名として使います。フォーマルな文脈では、”演説”や”スピーチ”という意味でも使われることがあります。日常でもビジネスでも頻繁に見かける、比較的幅広く使われる単語です。


  • 活用形: 単数形では “address”、複数形では “addresses” になります。

  • 動詞形: “to address” (他動詞) は「(人に)話しかける」「問題に対処する」などの意味として使われます。

CEFRレベルの目安: B1 (中級)

B1レベルの学習者にも比較的なじみのある単語ですが、演説などのフォーマルな意味では B2 以上の文章にもよく登場します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ad-: ラテン語由来の「〜へ」「〜に向かって」という意味の接頭語

  • dress: ラテン語で「整える」「整理する」を由来とするフランス語 “dresser” に起源があるとされ、もとの意味は「方向付ける」や「導く」など。

詳細な意味


  1. 住所、所在地

    例: His home address is 123 Maple Street.

    (彼の自宅住所はメイプル通り123番地です。)

  2. 演説、スピーチ(フォーマル)

    例: The President gave an address to the nation.

    (大統領が国民に向けて演説を行った。)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. home address(自宅の住所)

  2. business address(勤務先の住所)

  3. mailing address(郵送先の住所)

  4. permanent address(恒久的な住所)

  5. current address(現在の住所)

  6. forwarding address(転送先の住所)

  7. email address(メールアドレス)

  8. keynote address(基調講演)

  9. opening address(開会の挨拶・開会演説)

  10. presidential address(大統領演説)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “ad”(〜へ)と “diregere” (導く)が基になり、古フランス語の “adresser” を経由して英語に入ってきたとされています。

  • もともとは「方向を示す」「導く」というニュアンスがあり、そこから「宛先を示す」「(聴衆に)話しかける」などの意味へと広がりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 住所の意味では日常的・カジュアルからフォーマルまで広く使われます。

  • 演説の意味ではかなりフォーマルな用法です。ビジネスや政治の文脈で多用されます。

  • 口語よりも書き言葉やビジネス文書、公式文書での表記としても頻繁に登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 住所を示すときは “an address” / “the address” / “addresses” と数を意識して使います。

  • 文脈による意味の違い:


    • 住所/所在地 → I need your address. (君の住所が必要なんだ)

    • 演説 → a formal address (フォーマルな演説)


イディオムや構文


  • address someone by name: 人を名前で呼ぶ

  • deliver an address: 演説をする

  • put down/give somebody’s address: 誰かの住所を書き記す/伝える


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you write down your address for me?”

    (あなたの住所を書き留めてくれますか?)

  2. “I moved recently, so my address is different now.”

    (最近引っ越したので、今は住所が変わっています。)

  3. “What’s the address of that restaurant?”

    (あのレストランの住所はどこですか?)

(2) ビジネスでの例文


  1. “Please confirm the client’s mailing address before sending the documents.”

    (書類を送る前に、お客様の郵送先住所を確認してください。)

  2. “Our main office address will change next month.”

    (来月、私たちの本社住所が変わります。)

  3. “He delivered a powerful address at the annual conference.”

    (彼は年次会議で力強い演説を行いました。)

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The professor’s address on climate change attracted widespread attention.”

    (その教授の気候変動に関する講演は幅広い注目を集めた。)

  2. “Her keynote address focused on interdisciplinary research in neuroscience.”

    (彼女の基調講演は神経科学における学際的な研究に焦点を当てていた。)

  3. “The ceremony included a formal address by the chairperson of the committee.”

    (式典では委員会の議長による正式な演説が含まれていた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “location” (場所)


    • より広い意味で「場所・位置」を表しますが、特定の建物や家の詳細な住所というよりは、座標や大まかな場所を示すときに使われます。


  2. “residence” (住居)


    • 個人の住居に重きを置いた言い方。住所だけでなく、「住まいそのもの」のニュアンスがあります。


  3. “place” (場所)


    • 範囲が広く、カジュアルに“場所”全般を指す単語です。


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、「unknown location」や「unaddressed place」などで「不明な場所」「宛先不明」のように使い、住所が確定していない状態を表現することがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /əˈdres/ または /ˈæd.res/

  • アメリカ英語: 強勢がおもに第2音節に来る “uh-DRESS” ( /əˈdrɛs/ ) が多い

  • イギリス英語: 第1音節に強勢が置かれやすく “AD-dress” ( /ˈæd.res/ ) と発音することも多い

  • どちらもよく使われますが、強勢の位置が異なる場合があります。

  • “address” のスペルは「アドレス」と日本語と同じようですが、英語では母音の弱化や強勢の位置に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “adress” と “d” を一つ落としてしまう誤りがよく見られます。

  • 発音: “add-less” のようにならないように、アクセントに気をつけましょう。

  • 同音異義語との混同: 同音ではありませんが、動詞 “to address (問題に対処する・話しかける)” と名詞 “address (住所・演説)” を混同しないように文脈で判断してください。

  • TOEICや英検: ビジネスメールの宛先や、住所記入など、ビジネスシーンの読解でよく出題されます。「address a concern」のように、「問題を取り上げる」という動詞の形と混同しないよう要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージの勉強法:


    • 手紙を出す場面を想像して、封筒の表に自分や相手の「住所 (address)」を書くイメージをすると覚えやすいです。


  • 語源から覚える: ad- (~へ) + dress (整える、導く) → 行き先をきちんと示す、あるいは人に向かって言葉を投げかけるイメージ。

  • スペリングのポイント: “ad + dress” = address。「ad」と「dress」を別々に分けるとスペルミスを減らせるでしょう。

住所を表すときだけでなく、演説やスピーチにもなる柔軟な単語ですので、いろいろな例文に触れて覚えてみてください。

意味のイメージ
address
意味(1)

〈C〉あて名,住所

意味(2)

〈C〉演説;(口頭・文書による)あいさつの言葉(speech)

意味(3)

《文》〈U〉話しぶり,応対のしかた

意味(4)

〈U〉(物事を扱う)手ぎわのよさ,如才なさ

意味(5)

《複数形で》くどき,求愛,求婚

意味(6)

…‘に'あてて手紙(小包)を出す

意味(7)

(人にあてて)…‘の'あて名を書いて出す《++to+〈人〉》

意味(8)

(…と)〈人〉‘に'話しかける,呼びかける《++as+

意味(9)

…‘に'演説する,講演する

意味(10)

(…に)〈抗議など〉'を'向ける《++to+

意味(11)

≪かたく≫(問題・課題など)に取り組む, に専念する

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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