最終更新日:2025/10/21
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元となった辞書の項目

merry

形容詞

『陽気な』,愉快な,快活な / 《話》一杯きげんの

このボタンはなに?

家族は喜びに満ちた気持ちでクリスマスツリーの周りに集まった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: merry

品詞: 形容詞 (Adjective)

活用形:


  • 比較級: merrier (より陽気な / より楽しい)

  • 最上級: merriest (最も陽気な / 最も楽しい)

意味(英語): cheerful and lively

意味(日本語): 陽気な、楽しい、愉快な

「merry」は、「陽気で楽しい」というニュアンスを表す形容詞です。主に「Merry Christmas(メリークリスマス)」のようなお祝いの挨拶でよく耳にしますが、a merry party(楽しいパーティ)など、人や場の雰囲気が明るく陽気な様子を表すにも使えます。ポジティブで、にぎやかなイメージをもった単語です。

CEFRレベル目安: B1(中級)

「Merry Christmas」のフレーズで初心者のころから目や耳にすることは多いですが、日常的に merry を形容詞として使用するのは少し慣れが必要なため、中級程度と考えるとよいでしょう。

「merry」は他の品詞に形を変えて使われることがあります。たとえば:


  • 副詞(adverb): merrily(陽気に・楽しく)

  • 名詞(noun): merriment(陽気さ、歓喜)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: merr- (古英語の myrge に由来)

  • 接尾辞: -y (形容詞化する際によく用いられる)

派生語・類縁語


  • merrily(副詞: 陽気に、楽しく)

  • merriment(名詞: 陽気さ、歓喜)

  • merry-making(名詞: お祭り騒ぎ、祝いごとに興じること)

  • merry-go-round(名詞: メリーゴーラウンド / 回転木馬)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. Merry Christmas → メリークリスマス

  2. make merry → 陽気に騒ぐ

  3. merry mood → 陽気な気分

  4. a merry band → 陽気な一団

  5. merry laughter → 楽しげな笑い

  6. merry melody → 楽しい曲・メロディ

  7. a merry chase → 骨の折れる追跡(比喩的に使われる)

  8. merry crowd → 陽気な集まり

  9. keep someone merry → 誰かを楽しませ続ける

  10. eat, drink, and be merry → 食べて飲んで陽気に過ごす(ことわざ的表現)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の「myrge」から派生し、「心地よい、楽しい、陽気な」という意味をもっていました。

  • 中英語を経て「mery, merie, merry」などの綴りが使われ、現在の形に落ち着きました。

歴史的使用


  • 古くは『ロビン・フッド』の物語などで “merry men” (陽気な仲間)といった表現でも使われ、祝祭やパーティ、騎士物語の雰囲気を思い起こさせるようなレトロな語感があります。

  • 祝祭や宴の明るく賑やかな雰囲気を強調するニュアンスが強いです。

使用上の注意や感情的な響き


  • 「merry」は「happy」とよく似た意味を持ちますが、「merry」のほうが「騒々しく楽しんでいる・雰囲気が活気づいている」イメージを連想させるといわれます。

  • 「Merry Christmas」のようにフォーマル・カジュアルを問わず挨拶として非常に広く使われますが、日常の会話で「merry」を使うのはやや古風または文語的な印象を与える場合もあります。

  • お祝いの場や文章表現でよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文やイディオム


  • “Merry + [名詞]” → 例: a merry party(陽気なパーティ)

  • “make merry” → (陽気に騒ぐ、遊び楽しむ)

  • “Eat, drink, and be merry.” → (古くからあるフレーズで「飲んで食べて楽しめ」の意)

使用シーン(フォーマル/カジュアル)


  • フォーマルな挨拶: “Merry Christmas!” は間違いなくあらゆるシーンで使います。

  • カジュアル: パーティやお祝いの場で「We had a merry time!(とても楽しい時間だったよ)」のように使われることがありますが、日常会話では “happy” や “fun” のほうがより一般的な印象です。

文法上のポイント


  • 形容詞ですので、基本的には名詞を修飾する、または補語として使われます。

  • 可算・不可算は形容詞なので関係ありません。

  • 他動詞・自動詞の区別も不要です。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的(文語的)な文脈で、それぞれ3つずつ例文を紹介します。

日常会話での例文


  1. “I’m feeling so merry today because the sun is out!”


    • 「今日は日差しがあってとても陽気な気分なの!」


  2. “We had a merry gathering at my friend’s place last night.”


    • 「昨夜は友だちの家で賑やかに集まったよ。」


  3. “Let’s put on some music and make merry!”


    • 「音楽をかけて、みんなで騒ごうよ!」


ビジネスシーンでの例文


  1. “Despite the tight deadlines, the team remained in a rather merry mood.”


    • 「締め切りが厳しいにもかかわらず、チームは比較的陽気な雰囲気を保っていた。」


  2. “The year-end party was a merry success, building camaraderie among employees.”


    • 「年末パーティは大成功で、社員同士の仲間意識を高める陽気な会になりました。」


  3. “Even during the conference, there was a merry buzz in the lobby.”


    • 「カンファレンスの間も、ロビーでは陽気なざわめきがあった。」


学術的/文語的な文脈での例文


  1. “Shakespeare often depicted merry festivities in his comedic plays.”


    • 「シェイクスピアは喜劇でしばしば陽気な祝祭の様子を描写した。」


  2. “Historical accounts describe the medieval fairs as merry and vibrant social gatherings.”


    • 「歴史書の記述によると、中世の見本市は陽気で活気のある社交の場だったという。」


  3. “In many folk tales, a merry spirit is associated with the celebration of the harvest.”


    • 「多くの民話では、収穫祭の祝いと陽気な精神が結びついて語られる。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. happy(幸せな)

  2. cheerful(陽気な)

  3. jolly(陽気でちょっとコミカルなイメージ)

  4. joyful(喜びに満ちた)

  5. lighthearted(気軽で楽しげな)


  • “happy” は身体的にも精神的にも「幸せだったり嬉しかったりする」状態に幅広く使えます。

  • “cheerful” は何かを喜んでいるというよりは「人柄や雰囲気が明るい」というニュアンスが強めです。

  • “jolly” は「ほがらかで笑いが絶えない」ようなイメージで、やや古風な響きもあります。

  • “joyful” は「喜びに満ちた」状態を強調した言い方です。

  • “lighthearted” は深く考えず気楽に楽しんでいる印象を与えます。

反意語(Antonyms)


  • sad(悲しい)

  • gloomy(憂うつな)

  • morose(むっつりした)

  • solemn(厳粛な)

これらの反意語は、暗く落ち込んだり、厳粛で静かな雰囲気を表す際に使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈmɛri/

  • アクセント(強勢)は第1音節 mer に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語ともに /ˈmɛri/ でほぼ同じですが、アメリカ英語では “r” の音がやや強めに発音される場合があります。

  • “merry” は「marry」や「Mary」と同音に聞こえる地域・話者もいるため、文脈で区別することが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “merry” の “e” を忘れたり、”y” を “i” と書き間違えたりしないよう注意。

  • 同音異義語との混同: “merry” / “marry” / “Mary” の3つは発音・スペリングが非常に似ているので要注意です。

  • 「merry」と「happy」は意味合いが似ていますが、「merry」のほうがパーティやお祝いのように集団での陽気さをイメージさせやすいです。

  • TOEICや英検などの試験においては、読解問題や季節的トピック(クリスマスなど)で目にする可能性があります。リスニングでもクリスマスシーンなどで出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Merry Christmas!」をきっかけに覚えるのが一番簡単です。クリスマスツリーやパーティなどを思い浮かべると “merry” の持つ「わいわいと陽気な」感じがイメージしやすくなります。

  • よく使われる熟語 “Eat, drink, and be merry.” は「食べて飲んで楽しもう」という表現で、「merry = 陽気で楽しい」という意味を自然と想起させます。

  • 「merry」→「メリーさんの羊」(“Mary Had a Little Lamb”) とイメージが混ざりやすいですが、スペリングと意味をきちんと区別しましょう。


以上が形容詞 “merry” の詳細解説です。祝祭やパーティなどに関わる陽気な雰囲気を表すときにぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
merry
意味(1)

陽気な,愉快な,快活な

意味(2)

《話》一杯きげんの

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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